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森にでも行こうか [森・野]

並んで走ろうよ。

広い道だから。

これだけ大きな森だから。

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アムステルダムス・ボスの森へも、たまに行く。
写真は6月に撮ったもの。

過去に悩み、つまづき、立ち止まる。

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ハイイロガンの子供たちがたくさんいた。 親鳥は首を伸ばして見張り役。

なんていうと深刻そうだけれど、なんてことはない、文法の話。

日本語だと、~してしまった、~した、~していた、となるかな。

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その近くには牛もいて、首を垂らして草を食む。
そこの草、美味しい?と別の牛もやって来た。

英語だと、完了形と過去形?

私の中では、英語のそれらは今一つよく分かってない。 
現在完了形ならまだしも、さらに現在完了進行形なんて出て来たら、
完了してるのに進行中???と混乱する。

言語、そして日本の文法書によって、文法用語が異なるのも悩みの種。

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斜めに生えるのは強い風のせい? 緑の中を自転車で走り抜けるのは爽快。
34℃まで上がった日もへ来ていたけれど、風吹く日陰は心地よかった。

一番しっくり来てるのはスペイン語。 よく使うもので説明すると:
現在完了(haber + 過去分詞、もう~してしまった、~した、今この時まで~してた)と、
点過去(~した)、線過去(~していた)、そんな過去形の活用が2つある。

それぞれ一緒に使える“時を表す副詞”が、だいたい決まっていた。

今朝、今日、今週、今月、今年・・・と「今」と関係あるくくりの期間だと現在完了を使える。
Esta semana he ido al cine.  今週(私は)映画に行った。 ・・・とかね。

Ayer fui al cine. 昨日(私は)映画に行った。 ・・・だと点過去

いちいち主語がなくてもいいのが日本語に近い感じ。
動詞の活用の形で、その主語の人称が分かるのだ。 私とか、あなたとか、彼らとかね。

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野ウサギもいるみたい。 しばし目が合った後、ぴょんぴょん跳ねて森の奥へ。
サイトによると、鹿はいないけど、リスやイタチなどもいるみたい。

スペイン語での例文は省略するけど、
~した、~していたの表現の違いは日本語のイメージと近いと思う。

昨日、電話が鳴った時、私は本を読んでいた、だと、
電話が鳴ったは点過去で、本を読んでいたは線過去。 ・ と-なのだ。

昨日、電話が鳴っていた時、私は慌ててつまずいた、だと、
これは、線過去(-)と、点過去(・)。 長く電話が鳴ってたのが分かる。

線過去は、繰り返しの意味も含む。

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曇り空の日だったのに、ほんの少しだけ陽がさした。 

フランス語は、複合過去半過去がメインのよう。
複合過去は点の過去(~した、~だった)を表し、
半過去が線の過去(~していた)にあたるのだと・・・本にあった

複合過去が現在完了形の形をとる。 しかも使う助動詞が2種類に。
avoir + 過去分詞 ・・・大半はこちら。 
être + 過去分詞 ・・・場所の移動や状態の変化などを伴うもの。

  avoir は英語でいうhaveに、être はbe動詞にあたる。

で、複雑なのは、その過去分詞の形。
女性だとe が語尾に余計についたり、複数だとs がついたり・・・。

助動詞がavoir の時は、過去分詞より先にくる直接目的語の性・数に一致させ、
助動詞がêtre の時は、主語の性・数に一致させる・・・というもの。

人だけでなく、事物の名詞が男性女性かまで気にしなくちゃいけない。

他に、単純過去とも呼ばれるものがあるけれど、書き言葉だけのものらしい・・・。

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浮かび上がる木々に影が出来る。

ドイツ語はというと、話し言葉では、過去を語るのは現在完了形が主役だと。
haben + 過去分詞
sein + 過去分詞
 ・・・場所の移動や状態の変化など。
と、フランス語と似たような分け方。

seinhabenは、助動詞としてでなく、その本来の意味の時には、過去形も使うけど、
普通、過去形は小説、報告書、報道記事など、今と切り離した事柄として書くもの・・・
・・・云々と教わった。

ちなみに読む時に便利なのは、文中でも名詞大文字から始まってること。 

でも、ドイツ語には格変化がある。 スゴク苦手。 
主格(~は)、属格(~の)、与格(~に)、対格(~を)というもの。
それによって、冠詞、形容詞、名詞など語尾が変わるのが大変・・・。
前置詞が与格をとるか対格をとるか決まっていたり、場合によりけりだったり。

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あれ、もう光が終わっちゃった。

で、過去の話題に戻って・・・

オランダ語過去を語る時、現在完了形過去形の両方が話し言葉で使われる。
hebben + 過去分詞
zijn + 過去分詞
 ・・・場所の移動や状態の変化など。

必ずzijnを使う動詞もあれば、状況により、どちらにも使えるものも。
例えば、lopen 歩く という動詞。 

We hebben veel gelopen.  私たちはたくさん歩いた。

We zijn naar het museum gelopen.  私たちはミュージアムへ歩いた。(移動)

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川でボート遊びの子たち。

で、過去形がどんな風に使われるのかというと、今一つハッキリ分かってないけど、
話の流れとして、最初の情報は現在完了で、それがどうだったか言うのは過去形なのは確か。
子供の頃、こうだったんだよ、とか過去形

Wat heb je gistern gedaan? 昨日、何してたの?

Ik ben naar de bioscoop geweest.  映画に行ったんだ。

Hoe was het?  どうだった?

Het was heel leuk.  とっても面白かったよ。

てな、感じ。

スペイン語現在完了形では一緒に使えなかった昨日という単語が、
オランダ語ドイツ語フランス語だとOKなのも最初は戸惑った。

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の横丁も魅力的。 真っ直ぐ行くつもりが、吸い込まれてしまいそう。

時制には関係ないけど他に語順にも気を遣う。
ドイツ語オランダ語人称変化する動詞が文中で2番目のポジションに来るルールがあり、
文頭に主語以外の他の語(句)なんかが来ると、主語と動詞の倒置が起こる。 

さらに助動詞過去分詞の間に時間場所の単語が入って来るのだ。

オランダ語の例だと:
Ik ben gisteravond naar de bioscoop geweest.  私は昨晩、映画に行った。
Gisteravond ben ik naar de bioscoop geweest.  昨晩、私は映画に行った。

ドイツ語だと・・・
Gestern Abend bin ich ins Kino gegangen.  ・・・だっただろうか?

こらがフランス語だと・・・
Hier soir je suis allée au cinéma.  と倒置もなく助動詞過去分詞が離れることもない。

でも、フランス語では、先に話にあがったように、
主語が男性女性かで過去分詞の形が変わるという別の問題が。
上の文章は、je 私 が女性の時。

主語 je が男性の場合、
Hier soir je suis allé au cinéma. と、e をつけなくて済む。

日本語の文法にない概念は特に迷う。
名詞の性(男性、女性、中性)や、不定冠詞・定冠詞の問題。

例えば椅子が、フランス語スペイン語では女性名詞なのに、ドイツ語では男性名詞に。
言語によって違うのが紛らわしい。 
でも、によってつける冠詞も、受ける代名詞も変わるから覚えないわけにはいかない・・・。

ちなみにオランダ語の名詞は、
de名詞(かつての男性・女性名詞の合わさったもの)とhet名詞(中性名詞)の二つで、
dehet定冠詞。 

椅子はde名詞で、de stoel 。

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伐採した丸太を山積み。 

スペイン語、フランス語、ドイツ語、オランダ語
どれも入門のA,B,C・・・から現地で、その地の言語で習った。 
フランス語は1か月、ドイツ語は3カ月だけだけど語学学校で。

初めての言語を、その分からない言語で習う・・・。

何言ってんだろう? 何のことだろうと、想像力をフル稼働させると
何となくだけど、こんなことかしら・・・と、分かるような気がしてくるのが不思議。

どの言語でも、相手を知りたい、理解したいという気持ちと、
伝えたい、分かってもらいたいという気持ちがポイントなんだろうな。

中途半端にかじった程度で、どれも上達しないままなのがツライところ・・・。

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よじ登ったりしないでね、って注意書き。 崩れかけた丸太でバランスを崩す人のデザイン。

どこに行っても、その国の言語で、が私の基本。

英会話は大の苦手。 だから、その国で英語が通じるかどうかは関係ないのだ。

日本にいた頃、道で外国人に英語で道を聞かれるのが嫌だった。
英語も出来ないの?という感じで、英語ができて当たり前みたいな態度に傷ついた。

そりゃ英語が出来るに越したことはないし、上手くなりたいと思うけど、
努力がそのまま実るとは限らないのが現実・・・。
 

だから、自分自身が異国の地に行った時は、できるだけその地の言葉で話すようにしてる。
たどたどしいし、何度も聞き返されたり恥ずかしい時もあるけれど、
優しく微笑み返してくれる人も中にはいるのが救いかな。 

あ~ぁ、思う存分、自分の言いたいことを伝えられるようになりたいなぁ。

 

・・・と、結局は、そこにたどり着く。

なんて分かりにくい記事なんだろう・・・きっと読んでいても面白くないよねぇ・・・。

でも、いつも複雑な過去で一歩後ずさりする自分が嫌だったし、何かにまとめておきたくて。  

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そうそう、この森の中には長い角のあるの住むエリアがある。

Schotse hooglander スコットランドのハイランド種の牛

自転車専用道の先にあった。 はて、行けるんだろうか・・・と立ち止まったのは正解。
怖いからズームして撮った。  気付くと、そばに注意看板も。

"Houd 25 meter afstand en voer de dieren niet."
         25mは離れて、動物にはエサを与えないでください。

危険を知ることは身を守ることにつながるよね。

 

どうか、語学習得の秘訣があったら教えてください。

※ 写真はSONY。


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コメント 10

母ちゃん

緑が美しいですね~。気温もどのくらいでしょう、涼しげですね♪
by 母ちゃん (2013-08-17 08:49) 

旅爺さん

おはよう御座います。
連日猛暑続きのおり、この様な緑の風景は心が休まりますね。
ボートに乗って釣でもしたい気分です。
by 旅爺さん (2013-08-17 10:05) 

めぎ

ホンのすぐお隣なのに、国境を越えると違う言語というのが本当に不思議ですよね。
元は同じだなあと思う面白さと、こんな風に違うんだなあという面白さ。
日本語の過去形も、「~した」「~してしまった」「~していた」「~のだった」「~したことがあった」等々、こちらの言語では副詞で表現する過去形表現の使い分けが非常に難しく、外国人泣かせですよ♪
しかも、「~しちゃった」「~してた」「~んだった」といったバリエーションまであるんですもの。
by めぎ (2013-08-17 17:40) 

いろは

こんばんは^^
緑のある生活は、心も豊かになりますね。
ゆっくり森の中を歩きたいです。
昨日都心を歩いていて、猛暑とはこういうものかと...(-_-;)
私が住んでいる所は緑も多いので、少し温度が違うように感じました。
湿度がもう少し低いと助かるのですが...。
by いろは (2013-08-17 22:13) 

baby_pink

深い緑に淡く優しい緑、素適ですね♪
それに繊細な木々の枝がまたいい感じぃ。
スーッと心が洗われそうです^^
うふふ^^ハイイロガンの親子かわいいなぁ♡
by baby_pink (2013-08-18 07:21) 

とみっち

緑が気持ちいいですね^^
こんな森を散歩してみたいです♪
長い角の牛で確かにちょっと近づくのは怖いですね^^;
by とみっち (2013-08-19 16:11) 

moz

郷に入れば郷に従え? 色んな言葉をそこで使おうとされるなんて、とってもすごいです。言語学者になれそう @@;
勉強も大変そうですが、でも、なんとなく楽しそうです 笑
それに、普通では経験できない、貴重な体験ですよね。
森も素敵です。自転車でサイクリングなんて出来たら最高ですね。
ハイイロガンのお母さん、子育て中ですね。 ^^
by moz (2013-08-20 06:20) 

Inatimy

→皆さま 
『森にでも行こうか』のお話に、nice! & コメントありがとうございます。 森の中には子供用の小さなプールがあったり、芝生の広がる場所もあり、休日にはさらににぎわう人気の場所。 かと思ったら、ほとんど人がいない穴場的な池や散歩道もあり、かなりの広さを実感。 空港のすぐ隣にあるから、飛行機に乗った時に上から見ると面白いかも。

→母ちゃんさま 
6月は涼しかったけれど、7月は30℃越えの日が1週間あまり続いたことも。 扇風機もエアコンもないので、森へ涼みに♪

→旅爺さんさま 
森の中の水路を巡るボートクルーズもあるんですよ♪ 釣りをしてる人もちらほら。 鯉が釣れるみたいです。 ちなみに一般にオランダで釣りをするには許可証(年間パス)を申請する必要が・・・。

→めぎさま 
隣接してる国なのに欧州内でこんなにも言語数が多いなんて・・・。 似てる単語で混乱したり、全く似てないものは思い出せなかったり、年々衰退する記憶力がツライところ・・・。 日本語は、です・ます・だ・である・・・と書き言葉の他に話し言葉のバリエーションも多くて、ホント、大変そうですね。 あと私が困るのは話す速度。 育ったのがゆっくりした日本語の地域だったから、他の言語でものんびりで(笑)。 ドイツの中でも話す速さがゆっくりの地域ってあるのかしら?

→いろはさま 
緑が多いと気温がぐんと変わりますよね。 以前私が住んでいた家の近所も都会のわりには緑が多くて、家の前の通りへと曲がると1℃ほど下がる感じがしました。 湿度はどうやったら下がるんでしょうねぇ・・・湿度が高いと余計に暑く感じるから困りますよね。 どうか体調崩されませんように。

→baby_pinkさま 
森の中って緑と茶色がほとんどで、宣伝の看板や店の名前、ネオンもないから頭が休まりますね。 文字があると無意識にでも読んでしまってるし。 街の中の忙しさを忘れて、生きものたちの姿にほのぼの♪ ハイイロガンの他にも様々な鳥の姿が見られて、オランダに来てから覚えた鳥の名前も多いです。 森の中は自転車道の他に、馬の道もありますよ~。 乗馬散歩、かっこいいです。

→とみっちさま 
囲み柵は一応あるんですが出入り口は開いたままで、家畜が苦手な鉄柵状のもの(BBQのグリル網を大きくしたようなの)が敷いてあるだけ。 自転車専用道路の先に長い角の牛のエリアが。 多分、牛がいないときは走り抜けられるのだと思います。 敷いてある網を超えて出てくることはないけれど、怖いですよねぇ。 

→mozさま 
覚えが悪いので、なかなか上達するには厳しい道のりだったり。 でも役所や銀行からの手紙など、その国の言葉で書かれてるので、解読しないといけないし(笑)。 確かにおっしゃる通り、貴重な体験だから言語に苦しみながらも楽しまないともったいないですよね~。 森の中、まだまだ走ってない道がいろいろ。 空港の隣なので、たまに上空を巨大な機体が通り過ぎるのが見えます♪ 
by Inatimy (2013-08-21 06:52) 

カエル

この複雑な言語の説明を森の写真が癒してくれる、このギャップが好きだわ。
足元にも及ばないけど、語学は私も大混乱してるので困ってるポイントがわかる様な気がする。英会話、スペイン語は短期だけど学校に行ったことがあるの。フランス語は大学で。英会話は仕事で使う時期があったのでその中でもなんとなくたどたどしく使える。スペイン語、フランス語、ポルトガル、マレーシア、タイ、、、とかね。旅行で行った先の言葉はよく使う単語は覚えるようにしているなぁ。挨拶とかね。それと「私は〜が好きです。」はなんとなく使う事が多いので覚えたりする。すぐ忘れるけど。
学生のときの様な覚え方だと老化でもうNG...
実際話して、復習するのが一番いいのかもって思うんだよね。
by カエル (2013-08-24 10:48) 

Inatimy

→カエルさま 
中学から大学まで10年学校で習った英語の日々はなんだったのか、と思うほど、出来なくて。 文法や読解はまだマシだけど、しゃべれない・・・とっさに出て来ないのがツライところ。 まさにサバイバル。 単語+OK(語尾揚げ)で、していいかどうかの疑問文にしちゃうし、場所+where?で行きたいところ聞いちゃってるし、習った文法知識のかけらもなく(笑)。 でも、どの国の言語でも、挨拶、お願い、お礼の言葉だけはちゃんと心から言うようにしてます♪ ・・・地道に少しずつ話して使っていこうっと。
by Inatimy (2013-08-28 19:17) 

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