ブロックのような新港 [コペンハーゲン 2013 冬]
久々の旅でドキドキしたのは、お金。
通貨の単位がユーロじゃなく、デザインも違う。
デンマークは、クローネ。 略号はDKK。
その時は、100 DKK=13.40 EUR くらいだった。
いつもより桁が大きいと、散財したかのような錯覚に陥り、またドキドキ。
でも、硬貨に穴があいているのを見た時は、とても懐かしく感じた。 日本もそうだったね。
ちなみに、北欧の国でユーロ通貨なのは今のところフィンランドだけ。
話は12月に行ったデンマークの首都、コペンハーゲン旅話の続き。
埠頭にあるこの鉄の輪は、船を係留するためのロープやワイヤーを結び付けるもので、
係船環(けいせんかん)という名前。
で、昔の映画で海に向かってポーズを取って片足をのせてる、
あの曲がった指先みたいな鉄の塊のものは、係船柱(けいせんちゅう)というらしい。
ついつい、こういうものが気になって、しゃがみ込んで撮ってしまう・・・。
コペンハーゲン2日目は朝から時間がたっぷり。
ゆっくりと起きて8:00ごろに朝食をとり、出かけたのは9:30くらいだったかな。
ホテルがあるのは先に述べたように、Nyhavn ニューハウンと呼ばれるエリアの端。
ニューハウンとは新しい港という意味らしい。 といっても17世紀に築かれた港のようだけど。
写真を撮りながら、のんびり歩く。
橋の近くにあったこの建物、アーチの窓に建物角の時計、
そして遠くからだとよく分からないけれど、煉瓦の組み方を変えて作られた模様も美しいもの。
その隣には・・・
・・・色がキレイな建物が続く。
中央の赤い色の建物、20番地には、デンマークの童話作家の
Hans Christian Andersen ハンス・クリスチャン・アンデルセン(1805-1875)が
1834年から1838年の間住んでいたそうな。
泊ったホテル近くの67番地には、1848年から1865年まで、
更にその後、写真の黄色い建物、18番地には1871年から亡くなる1875年まで。
ニューハウンは、アンデルセンのお気に入りの場所でもあったよう。
建物としては、この対岸の方が、もっともっとカラフルで・・・
・・・ズラリと並ぶ家並みに思わずうっとり。
あいにく天気は良いとは言えず。
どんよりと曇ってて薄暗く、今にも降りそうな雰囲気が漂ってる。
できれば青い空の下で撮りたかったなぁ・・・。
コペンハーゲンに行くと決まった時、真っ先に見てみたいと思った場所が、このエリアだった。
昔、船乗りたちが集まる居酒屋さん街だったところは、現在ではカフェやレストランが。
寒いのに、店の前にはテラス席もたくさん並んでいた。
運河の北側に建って南向きだから、天気の良い日はテラス席が人気だろうなぁ。
前日にロブスターのスープを飲んだのは、写真の右から2つ目の黄色の建物。
オランダにも運河に面した家並みは山ほどある。 でも、色が塗ってあると全く違うね。
レゴブロックで組み立てた家みたい。
船で隠れて見えづらいけど、通りにはクリスマスマーケットの小さな小屋がいくつも並ぶ。
歩行者天国らしく、通る車はタクシーくらいだった。
船と船の隙間から対岸の家並みを狙う。
いつからカラフルになったんだろうか・・・。 隣のお家の色と重ならないように塗ってるんだろうな。
落っこちないようにそっと覗きこんだ運河の水は、オランダのよりは遥かにキレイで、
船底の陰に小魚が泳いでいるのが見えた。
撮りながら歩いているのは運河の南側で・・・
・・・こちらは、ちょいと寂しげ。 右にみえているのは、灯台船。
でもね、見どころはいろいろ。 左の煉瓦造りの建物は8番地で・・・
・・・エントランスの歪み具合が絶妙。 扉開くのかな。 隙間風、すごかもね。
上部にあるプレートに何かしら文字が書かれてあったけど、
デンマーク語ゆえ、よくわからず。
その建物の壁には・・・
・・・彫刻のプレートが。 航海の様子かな。
この右側に年号が入っていて、1774年に造られた建物のようだった。
1774年と言えば、日本では、杉田玄白らの『解体新書』が刊行された年。
今から約240年前。 随分と昔。
でもここで一番古いと言われてる建物は・・・
・・・対岸の9番地。 写真で言うと右から2つ目の水色の建物。 1681年に建てられたらしい。
そろそろニューハウンの運河も終わり。
ボートクルーズの乗り場があったけれど、
天気もいまいちだし、寒いから今回はパスしよう・・・。
さて、我が家ふたりは、どこに向かうのか。
続く。
寒いけど、冬の旅もまた楽し。
※ 写真はSONY。
本当にカラフルな町並みですね~。この日の気温がちょっと気になりますが、寒くっても楽しいお散歩が出来そうです。カフェでお茶するのも楽しいでしょうね♪
お嬢ちゃんの新しいお弁当箱は、このお家にちょっと似ているかも。近いうちにご紹介しますね(^^)
by 母ちゃん (2014-02-04 19:27)
わぁ~可愛い建物です。
古くレトロなものとは思えない・・本当にレゴブロック(懐かしい)で組み立てたようですね♪
隣のおうちと色がかぶらないように・・とはいえとてもセンスよくカラフルに並んで・・素敵すぎ。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。
クリスマスマーケットの小屋がまた物語あって~ここにいるだけで幸せ感じられますね~
楽しい写真に癒されました♪゜・*:.。. .。.:*・♪
by あげぱん (2014-02-04 20:00)
可愛い建物♪
こう、カラフルだと、多少の天候の悪さも吹き飛ばしてくれそうですね。
色分けした建物、長い航海から帰ってきたとき、自分の家がすぐ見つけられるように、っていうのはどこの港町の話だったかしら。。。
by ねこの手 (2014-02-04 21:49)
とても可愛らしいです。
ミニチュアが欲しくなりますね
by luces (2014-02-04 22:40)
私もコペンで行きたかったのは、ニューハウン。夏の強い日差しの下、
テラス席でゆっくりランチしました。お皿の上のバターがどんどん溶けちゃうの。Inatimyさんがいらしたこの時期は、クリスマスマーケットが出ていたのね。写真も夏のキラキラと違って、落ち着いたグレーっぽい空。このほうがアンデルセンの世界に近いですね。
by TaekoLovesParis (2014-02-05 08:30)
どんよりした空の下でも楽しい気分になっちゃいそうなカラフルな
建物たち、本当にかわいい~♪。
壁面に凸凹がなくって、みんな上げ下げ窓だから、いろんな色の
建物が並んでいてもごちゃつた印象にならないのかなぁ。
by ハリネズミ (2014-02-05 08:52)
最初にコペンハーゲンへ行ったのはもう20年近く前ですが、この街並みに感動しました。昨春、アムステルダムへの往復路にトランジットしましたが、1泊できなかったのが残念!でした。
by krause (2014-02-05 10:32)
カラフルでおもちゃみたいな可愛い街並み♪
私が住むなら何色の家がいいかなあ~、なんて妄想が膨らんでしまった^^;
北欧は行ったことがないのでとっても羨ましい!
食器や雑貨や家具など、北欧ブランドは好きなものが多いです。
どんより曇った空だけど、それもまた北欧らしくていいですね♪
by MOCOMOCO (2014-02-05 16:19)
コペンハーゲン、素敵な街ですね。カラフルなおうちが続いていて、くっついていて、壁は共通なんですね、きっと。
アンデルセンの家の白いボートの一枚、素敵な一枚。
赤い家も、アンデルセンらしいです。 ^^
by moz (2014-02-05 20:56)
なかなか綺麗な港町なんですね。行ってみたくなりますね。
by テリー (2014-02-05 22:08)
ニューハウンのカラフルな建物可愛いですよね~
私は真夏に行ったので船にもカバーがかかってなくて船上で
のんびりしている人をたくさん見かけました。
この辺りの窓を見てるとレゴブロックを思い出しますよね。
by miffy (2014-02-06 21:42)
あ、たしかに、写真撮るときこういうロープを結びつけるところでうちのドイツ人も片足乗せてます・・・
西洋人はみんなそういうポーズをとるのかな。
by めぎ (2014-02-07 16:20)
→皆さま
『ブロックのような新港』のお話に、nice! & コメントありがとうございます。 カラフルなおもちゃの家が並んでるような可愛い街並み。 もしニューハウンの建物のプラモデルがあったら買っちゃうだろうなぁ・・・。 レゴとかもね。 ナノブロックでもいいな♪
→母ちゃんさま
気温は0~6℃くらいじゃなかったかな。暑いより寒い中を歩くほうが好きなので散歩はとっても楽しかったです。 そうそう、寒いからこそ温かい飲み物がますます美味しく感じられて。 お嬢ちゃんのお弁当箱、どんなのだろう。 拝見するのが楽しみです♪ 私の子供の頃のお弁当箱はパンダのアルミ製のだったなぁ。
→あげぱんさま
古い建物とは思えないほど。 とっても彩りよくペイントされてました。 晴れた空の下で撮ったら、とても映えてキレイだっただろうなぁ。 クリスマスマーケット、ワッフルなんかも売られてて、おいしそうでしたよ♪ 異国の街並みを散歩するのはワクワクしますね~。 でも、日本の木造建築の家並みも好き。 土蔵の白壁なんかも。 建物好きなので(笑)。
→ねこの手さま
青空の下ならもっと写真映えしたかもしれませんが、でもいつもと違う別の国の街を歩くだけでも天候の悪さ、なんのそのです♪ 自分の家がすぐ見つけられるように・・・ふふ、それは便利かも。 酔って帰って来ても間違えないとか。 大きなマンションで、酔っ払った隣人さんに開けてくれ~って夜中に玄関のドア間違って叩かれたとかいう話、聞いたことが ^^。
→lucesさま
本当に愛らしいカラフルなペイントです。 ミニチュアがあったら、買ってしまいますね、これは。
→TaekoLovesParisさま
夏にコペンハーゲンに旅されたとは、いいですね~。 しかも晴れた日にテラス席・・・素敵だな♪ クリスマス前のイルミネーションがキレイな街並み散歩も楽しめますが、テラス席で何か食べたり飲んだりは寒くて無理でした・・・テラス席でラ~ンとしてましたもの。 きっとお料理が一気に冷めちゃうなぁ。 あ、でもカップルはいましたね。 熱々だからかな(笑)。
→ハリネズミさま
カラフルだけど、まとまりがあるから不思議。 このニューハウンのエリアだけ、こんなふうに色とりどり。 曇り空でも何だか見てるとウキウキしてきますね。 ミニチュアがあったら欲しい♪ ナノブロックでほしいところ ^^。
→krauseさま
あら、krause さんは20年近く前に行かれたんですね~。 可愛いですよね、このカラフルな街並み。 どことなくアムステルダムに雰囲気が似てる街だけど、この色使いはやっぱりデンマークですよね~。 初めて訪れたコペンハーゲンは冬でもとっても楽しい思い出になりました。 また行けるといいなぁ・・・その時には広場の工事もすっかり終わってるかしら。
→MOCOMOCOさま
私も何色がいいかな~なんて思ってたんですよ ^^。 カラフルな家に住むのもいいけど、その家並みを眺められる対岸のほうがいいかな、なんてね。 初めての北欧で、とにかく一番近いデンマークのコペンハーゲンという選択でしたが、空港からもすぐでとっても便利でした。 散策もとても楽しく。 安く上げるためふたりで1つのスーツケースで持ち込みにしたので、買った物は少ないですが、カバンが大きかったら、もっと買ってたかもしれないなぁ・・・。
→mozさま
最初の一軒が建ってから、順に建築されていく様子、どんなふうだったんだろう・・・って思いますよね。 壁とかギリギリにくっつけて煉瓦を積んだりしてるのかしら。 カラフルな家並み、アンデルセンの住んでた時代には、すでにそうだったのかなぁ・・・。 カラフルな家に住むか、それを眺められる対岸に住むか、私なら悩みそうです。
→テリーさま
レゴの生まれた国、デンマーク、なるほどねと感じるニューハウンの家並みでした。 とっても可愛い色です♪
→miffyさま
真夏の青い空の下で見るニューハウンの家並みは、とても鮮やかでキレイだったことでしょうね~。 カフェのテラス席も多くの人だったかな。 オランダでも夏には船でくつろぐ人たちの風景をよく見かけるので、そんな過ごし方もいいなぁ。 レゴでもし「ニューハウン」なんてのが売ってたら、絶対買ってしまいそうです。
→めぎさま
ふふ、どこの国でもマドロスさんポーズはあるんですね~。 なにげなく使ってたこのマドロスさん、オランダ語のmatroosから来てるってビックリです。
by Inatimy (2014-02-10 06:42)
係船環ってなんか調べたことあったな。でも忘れてた!これに繋がれたらもうじっとしてるしかないかも。
ゆっくり起きて8時に朝食!私からしたら早く起きて8時に朝食!だわ。家、よく寝るの。育ってるかな?笑っ
by カエル (2014-02-20 08:04)