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天使に道を聞いた [街並み]

どっちに行けばいい?
 
 
 
その答えは参考程度に。 

鵜呑みにせず、自分で判断してから進もう。

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あっちだよ、と指差す天使さま。 でも私が行きたいのは、そっちではなく左の方だというのは確か。 
 
道には詳しくないけど、目安となる観光ポイントの方向は分かるからね。 

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話は、11月の先週の日曜日のこと。
 
シンタクラースお出迎えパレードにたまたま出くわして、
Spui スパウにあるカフェ・レストランで海老コロッケを食べた後の続き。 

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歩いていくのは、あの建物の手前の道。 
 
Singel シンゲル花市の手前まで行って、Leidsestraat ライツェ通りを歩き・・・

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・・・Keizersgracht カイゼル運河へ。 パリの橋でもないのに、なにゆえ錠が・・・。

あそこ、運河の南岸を歩いて行こう。

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途中、運河の名のついたKeizersgrachtkerk カイゼル運河教会の前を通り過ぎ、数件先の建物へ。

そこが、本当の目的地。 呼び鈴を鳴らす。 ごく普通の建物カナルハウスに見えるけど・・・

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・・・Nihon no hanga 日本の版画の展示があったのだ。 情報元はボビンレース仲間のオランダ人。
www.nihon-no-hanga.nl 

年に2回だけ5月11月金〜日、しかも12時〜4時に開催という短期間限定。 
 
今回のテーマは、"The Poetry of Rain and Snow" ・・・雨と雪の詩
 
小泉癸巳男、川瀬巴水、竹久夢二、伊東深水、織田一磨、小村雪岱・・・など90枚ほどの展示だった。 
さらに驚いたのが、上の階の一室が本格的な和室で、畳に床の間や障子まであったこと。
 
これで入場無料とは、かなりのお得感。 
 
両端が買った冊子・・・といっても過去の展示のものだけど。 
今回の展示のは残念ながら、まだ作られてなかった。  

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展示を見た後は散策。 骨董品店の並ぶ通りを歩いて、Prinsengracht プリンセン運河に出た。

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運河沿いに並ぶ幅の狭い家々。 大きな赤い扉があるのは昔は倉庫だったところかな。

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階の高さがまちまちだ。 撮ってる間も、雨は相変わらずシトシト降ってる。

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でもオランダ人自転車で颯爽と走り抜ける。

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指差し天使がいたのは、窓がたくさんある建物。

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運河に浮かぶ小舟にも天使。 みなで楽しげ。
 
きっと、話しかけても演奏に夢中で、人の話聞いてないんだろうな・・・。

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そんな天使がいたのは、Spiegelgracht スピーヘル運河。 直訳、鏡運河

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やがて、目の前に大きく見えてきたのは、アムステルダム国立ミュージアム。 北側の面。 

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こちらがミュージアム広場に面した南側の面。 微妙に違うのだった。
 
広場の、いつもは池がある辺りには、期間限定スケートリンクの設置が進行中。
もう間近だな・・・。 

 
フランス浮世絵を見て、オランダでは20世紀の日本の版画
日本では観に行く機会もなかったのに、何だか面白い巡り合わせ。
 
晩秋のアムステルダム、こんな感じ。 

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ハリネズミ

天使が指差すのは天空・・・・これじゃあちょっとですね^^;。
おでかけのおめあては版画鑑賞、しかも日本のものだったとは、
まったく想定外。
自国では鑑賞の機会がなかったものを異国の地でというのは
ホント、おもしろいめぐりあわせ。
橋の欄干に錠をつけるのはなにかのおまじないかな?^^
by ハリネズミ (2014-11-22 07:09) 

めぎ

床の間もある和室、しかも無料、おお~学生たちつれて見に行きたいな♪
14年前にアムステルダムに行ったとき、同じく11月で、どんより曇りで時々小雨も降って、似たような色合いの写真を撮ったなあ・・・と思い出しました。
昼間だけど家の明かりが所々ついていて、その窓から漏れてくる明かりがなんとなく暖かく見えますよね。
by めぎ (2014-11-22 07:44) 

yk2

オランダで日本の版画展。それも明治から昭和期にかけての作家のもの。そちらの人の目にはどんなふうに映っただろうね。載せられている画像だと、そこに描かれているのは全く以てヨーロッパで思われる日本的な図柄じゃないもんねえ(^^;。

ところで、ピンポイントで訊きますが(笑)、いなちゃん、川瀬巴水見てどう思ったかな。どんな作品が展示してあったか、今回の記事では判らないけど、ちょっとアンリ・リヴィエールと共通するもの、感じなかった?。

巴水はいわゆる”新版画”って呼ばれた創作版画作家だけど、殆どデフォルメしない、ありの儘の風景を絵にした人。どうしたって北斎や広重と比較されちゃうせいもあって、見ように依っては個性のない絵はがきみたいにも思えるかも知れないけど、なんとも云えず穏やかで静かな日本的情緒が有って、好きなんだよねぇ。僕が巴水を知ったのも、葉山で観たリヴィエールの展覧会ででした。二人の感性はとても近いと、僕には思えたんだ。

by yk2 (2014-11-22 10:34) 

ナツパパ

オランダの家々は、いずれも窓が大きくてきれいですね。
外からの光が入って、家中も明るいのだろうなあ。
外からもよく見える、というのは、オランダの方々はあまり気にしないのでしょうか。
by ナツパパ (2014-11-22 14:25) 

engrid

ほんとね、窓が大きい
運河沿いは、川面がきらり写って綺麗よね
でも、外からもみえる、ブラインドとかしちゃうと暗いし
悩むところかな、慣れてるみえるのかしら
by engrid (2014-11-22 17:23) 

けん

海外は天使だらけですね(^^
日本で言うところのあちこちにお地蔵さんがいるイメージ?
いや違うなー。でもたくさん居ると散歩の撮影も楽しそう。
ヨーロッパの冬はとても寒そう・・・。外人さんは皮膚ぶあついっていうけど
さすがに半袖の方なんていませんよね(^^;
by けん (2014-11-22 21:52) 

luces

上に行かなくてはですか。
日本の版画展はかなり充実した展示のようですね
いってみたいです
by luces (2014-11-22 23:23) 

TaekoLovesParis

私にとって、アムステルダムで印象に残ってる場所が、前回に続き、次々写真で見れて楽しかったです。国立ミュージアムの広場に面した方にある、I amsterdam の文字は常設?それとも期間限定?
by TaekoLovesParis (2014-11-24 02:03) 

miffy

未来には天使の言う通りに自由に上にも進めるようになるのかな~
日本の版画は海外での方が評価が高いですよね。
それなのに無料で見れるなんてスゴイな~
石畳には雨も似合いますね。
これからの季節、運河沿いを歩くのは寒そうだけど・・・
by miffy (2014-11-24 23:40) 

Inatimy

→皆さま「天使に道を聞いた」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。この日はずーっと雨。天気の悪い日はあまり歩かなくて済むところに出かけるので、雨のアムステルダム撮影はかなり久しぶり。1週間に1日くらいの割合でしか晴れなかったので、雨でもたくさん歩けてよかったかな・・・運動不足解消にも^^;。

→ハリネズミさま
あ、天空もありですね〜。 私はこの先真っすぐ、と受け止めてました^^。ゴッホも浮世絵の影響を受けているし、フランスのジヴェルニーにあるモネの家でもたくさん浮世絵見たんですよ〜。橋の欄干に錠、パリのポンデザール橋が有名で、永遠の愛を誓う儀式みたいなもの。私はどうもがんじがらめで窮屈な感じがして苦手なんですけどね^^;。

→めぎさま
和室、かなり本格的で、思わずハッと息をのんだほど。まるでドラえもんのどこでもドアで、扉の向こうが日本かと思ったほど。デュッセルドルフだと和室が普通にありそうな気がするけど、そうでもないのかな。11月の雨の日、ただでさえ太陽が低くて夕方みたいな明るさなのに、その日はさらに薄暗く、窓からの明かりが暖かそうで気分はマッチウリの少女でした^^;。あと1ヶ月の我慢ですね〜。冬至を越せばまた明るくなるもの♪

→yk2さま
紹介してもらったオランダ人は雨と雪のテーマに版画とともに展示されてた詩にも感銘を受けたよう。流れるような筆文字も美しく。あまりの達筆に私は読めないと言ったら驚いてました^^;。買った冊子、関西の風景は大阪や神戸が中心。 もうひとつのノスタルジーの方は小村雪岱と川西英の特集のよう。今回の展示テーマのもできるといいな。
川瀬巴水のは私が持ってるアンリ・リヴィエールの画集のより精密なタッチでしたが、展示を見ながらじんわりとアンリ・リヴィエールを思い出していましたよ。今まで日本の20世紀の版画ってちゃんと見たことがなかったので、その分新鮮でもあり。巴水の作品もリヴィエールの作品も、静かな中でもその地の良いところを捉えてますよね。私も好きです。あと意外だったのは伊東深水。今まで女性がメインなイメージだったけど風景の版画も凄くヨカッタです。閉館30分前に入ったのと、未知の世界ゆえ作品のタイトルや版画家の名前を覚えきれなくて^^;。 次回5月も行ってみたいと思います。

→ナツパパさま
窓ガラスが大きいのは、冬でもたくさんの光を取り入れたいとの思いからかしら^^。確かにカーテンもない家が多いです。うろ覚えですが読んだ本によると、プロテスタントで、贅沢をしていないから見られてもOKということからだったかな。我が家はカーテン閉めてます。冬は大きな窓からの冷気が・・・^^;。

→engridさま
窓辺側に置いたランプを灯すと、家の奥までは見えないというワザもあるかな。しかも日本では一般的な蛍光灯は少なく、暖色系で薄暗いランプというのも。どこも素敵なお宅で、キレイです^^。見られてるという意識、片付けにもつながりますね〜。

→けんさま
ふふ、お地蔵さま、近いかも♪ 最初の壁についてるのは、昔の番地代わりの名残らしいですよ。 番号がついてなかった頃の家の目印^^。鳥とか羊とか、今まで見たのは動物が多いですけどね。冬でも半袖の人、いますよ、たまに。コートの下は半袖っていうのも^^;。家の中や建物の中は割と暖かいですけどね。私も氷点下には強くなりました♪ 

→lucesさま
やっぱり、上もありですか。 私はこの道真っすぐって、受け止めたんですが^^;。20世紀の版画コレクション、すごく充実してました。一点ものの絵画とは違い、版画で枚数刷れるのもいいですね〜。オランダにまで収集されてたとは♪

→TaekoLovesParisさま
秋の雨の日のアムステルダムもなかなかいい雰囲気ですよね。 I amsterdam の文字は常設ですよ〜。みな、文字の横にのぼって、人気の撮影スポットとなってます♪ 

→miffyさま
これだけの版画を無料で見ラレルなんて、本当に太っ腹でした。和室もあり、鎧兜の展示まで。ふふ、山のないオランダは石畳ではなく煉瓦畳なんですが、それでも雨、似合いますよね^^。これからの夜景撮影には手袋とミニカイロ必須かなぁ。
by Inatimy (2014-11-28 20:01) 

カエル

日本の版画にうっとりです。
こういうタッチ好きなんですよね。
特に右のイラストが好き。

by カエル (2014-12-11 17:14) 

Inatimy

→カエルさま
浮世絵はたくさんフランスでも見てきたけど、新しい時代のものは今回が始めてで新鮮^^。 また5月に開催される時には見にって、この冬の図録あったら買って来よ。
by Inatimy (2014-12-22 18:12) 

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