お菓子に教会、看板猟師

今しかないんだ。

今を逃すと二度とない。

NOW OR NEVER か、なるほどね。

2014年12月に行ったオーストリア旅のお話。　1日目、ウィーンに到着した日の続き。

レストランで昼食にオーストリア料理を食べ、マリア・テレジア広場のクリスマス・マーケットを見て、

ゲーテとウサギとモーツァルトに遭遇した後のこと。

観光案内所のガラスの越しにクマさんにも挨拶。

同じ並びにあった甘いもの屋さんのショーウィンドーにも釘付け。  Bonbons Anzinger というお店。

砂糖漬けのようなオレンジのスライス、チョコトリュフ、マジパン菓子・・・どれも美味しそう。

クリスマスツリーの飾りにもなるお菓子もあった。　お腹いっぱいで、極甘は苦手だけど、見るのは幸せ。

その後、横の道に入って、一本東にあるKärntner Straße ケルントナー通りへ。　

そこは、にぎやかなショッピング通り。　歩行者ゾーンになっているから車の心配もない。

通りを北上しつつ、お店もチラッと覗いてみる。　

本屋さんを見て出てきた頃には、空が、夜の青になりかけていた。

そして、Kamoさんが、あ、ここ、ここ、と教えてくれたカフェ＆お菓子屋さんのGerstner ゲルストナー。

　　　　　　　　　　　↑ 昔、Kamoさんから、ここのスミレの砂糖漬けをもらったことがある。

入り口入ってすぐに、ケーキやタルトが並ぶショーケースが右手に。

心の中では即決。　Now or Never!　もう逃せない。　旅に甘いものはつきものだ。

・・・コペンハーゲンで老舗の甘いもの屋さんを後回しにして行きそびれた苦い経験もあるしね。

Marillenstrudel アプリコット・シュトゥルーデルを、テイクアウトにした。

アプリコット（複数形）ってドイツだと Aprikosen アプリコーゼンだけど、

オーストリアのドイツ語だとMarillen マリーレンなのねぇ。　

やがて、目の前に登場したのが、Stephansdom シュテファン寺院。　または、シュテファン大聖堂。

広場には大きなクリスマスツリーが。　

すっかりイルミネーションがくっきり浮かび上がる暗さになってきた。

シュテファン広場から伸びる小路に教会らしき建物が見えて気になり、大聖堂には入らずそっちに向かう。　

小さな扉へと引き寄せられるように中へ入ると、祭壇があると思っていたのに、階段が。

地下では、"Krippen aus aller Welt" 世界のクリッペという展示が開催されていた。

クリッペは、人形などでキリスト降誕シーンを再現したもの・・・という説明でいいのかな。

かわいい陶器のものがあった。　これは北欧のだったかな。　

オランダのは背景が風車だったりもした。

所狭しと凄い数が並んでいたけど、全てが２名のプライベートコレクションというのにも驚き。

再び階段を上がって・・・

・・・本来のお目当ての教会の中へ。　ミサの最中のようだったので、後ろからそっと撮らせてもらった。

ふと見上げると、天井画も見事で。　ご覧のように、ここの教会は楕円形に作られている。

天井画は、ロットマイヤー作のフレスコ画『聖母マリアの被昇天』だそうな。

上の写真を一部トリミングしてみた。　赤の上に青をまとっているのが聖母マリア。

Johann Michael Rottmayr ヨハン・ミヒャエル・ロットマイヤー(1654-1730) は

ザルツブルクのバロック画家。

見学していたのは、Peterskirche 聖ペテロ教会。

教会の前には、馬車が。　右の馬は休憩中のようで、身体に毛布をかけてもらってた。

この日の気温は、3~5℃くらい。

街を歩いていて感じたのは、帽子をかぶる人の多さ。　オランダより多い。

行った時はオランダと同じくらいの気温だったけれど、

いつものウィーンなら、冬はもっと寒い日が多いんだろうな。

交差した通りGraben グラーベンを右へ。　そして、その先の小路を抜けてやってきたのは・・・

・・・Am Hof アム・ホーフの広場にあるクリスマス・マーケット。

クリスマス飾り、スパイスクッキー、帽子にマフラー、かわいい小物・・・と並ぶ店も様々で。

肉の加工品屋さんもあって、ソーセージやサラミなども豪快にディスプレイ。

他のお店では、マドレーヌなどの焼型も乱雑に置かれていたり。　

くるりと軽く一周した後に向かったのが・・・

・・・ちょこっとその先にある、Freyung フライウングの広場のクリスマス・マーケット。

いざ、たくさんの人で賑わってる中へ。　そして、看板に惹かれて立ち止まる。

Hier erhältlich ・・・ここで入手可能。　Österreichisches erzeugnis オーストリア製品。

Mariazeller Jagasaftl ・・・何て読むんだろ。　マリアツェラー・ヤーガザフトゥル？　

その下には、16種類のアルプスのハーブで作られた自然の胃のリキュール・・・などなどと説明が。

アルコール40%だって。　

ドイツにある Jägermeister イエーガーマイスターみたいな、消化を助ける物かしらね。

チェコにも Becherovka ベヘロフカっていうのがあったな。

・・・と思い出しながら、店先に並んだ緑の液体の入った小瓶を眺めた。

看板といえば、そこのクリスマス・マーケットには、こんなプレートを売るお店もあり。

ゴシック書体のバリエーションにうっとり。

そして、シシィの愛称で知られる皇后エリーザベト・・・の隣のハムスターの愛らしさに見入ったのでした。

落花生に人参、ひまわりの種を前にして、どれにしようか迷ってる風。

時間は、まだ18:30を過ぎた頃。

アプリコット・シュトゥルーデルを手に、まだ少し、散歩は続きます。

どこかで夕飯も食べないとね。

みなさんは、寒い日、帽子をかぶる派？

タグ：ウィーン クリスマス・マーケット ショーウィンドー

コメント 22

甘いもの屋さんのショーウィンドー右下のチョコレートは
オレンジピールにチョコレートコーティングしたものではないでしょうか
美味しそうですね(^_^)
by mitu (2015-06-05 19:19) 

ウィンドーからのお菓子の見せ方が上手ですね～。
日本とは違うわ。
和菓子は、けっこうウィンドー使ってきれいに飾っているお店が多いけど洋菓子は少ない気がします。
by ぴーすけ君 (2015-06-05 20:24) 

クリスマスのお菓子や飾り、さすがにおしゃれで素敵ですね＾＾
マリア様の絵も、静粛な気持ちになる美しさです。
プレートもいっぱいいろいろあって、楽しめますね＾＾
by アールグレイ (2015-06-05 20:50) 

山盛りのハムと滝のようなソーセージが迫力ですね

by luces (2015-06-05 22:01) 

甘いもの得意じゃないのですが
こんなの見たら、一個ずつ味見したくなりますね。
ソーセージとサラミは大歓迎♪ｗｗ
by shino* (2015-06-05 22:09) 

このクリスマスの時期からもう半年ですものね・・・年を取るごとに時間の経つのが早くなっています。
クリスマスのウィーン、重厚でなおかつシックな感じがしますね。オーストリアで良く見られるクリーム色の建物が好きなので、建物にも見入ってしまいます。ウィーンでチョコレートを食べたい。

by Bonheur (2015-06-05 22:54) 

ホットワインが飲みたくなる寒さかな？
今日本暑いからクリスマスの寒さが懐かしいです。帽子好きですが一旦被ると髪の毛ぺしゃんこになるからそのあとは脱げなくなるんですよね。
by カエル (2015-06-06 04:02) 

この6月が過ぎるとまた日が短くなっていって、またクリスマスマーケットの日が来るんだよなあ・・・と思うと、34℃まで上がった真夏日にはなんとも不思議な気分♪
帽子は被らないですが、耳当てはしてます。そういえば冬のコートに入れっぱなし。クリーニングに出さなきゃ、と思っていたら、いつの間にか夏になっちゃったなあ・・・
by めぎ (2015-06-06 07:08) 

お菓子屋さん 甘そうなのが
メッチャ甘そうですね
そういえば 香港とか韓国でマクドナルドのシェーク飲んだ時に
メッチャ甘かったんですが そういう違いってあります？
韓国では無糖ってなっててこっちのポッカくらいの甘さでした
普通の缶コーシーは甘くて飲めませんでした

by (。・_・。)２ｋ (2015-06-06 07:13) 

お菓子屋さんかわいすぎです♪
全種類買いたい衝動にかられますね。
マドレーヌの型もかわいい～＾＾
by akko (2015-06-06 08:06) 

お菓子屋さん、カラフル～♪。
私も眺めるだけならお菓子屋さんのショーウィンドウって好き＾＾。
クリッペもコレクションされてる方がいるんですね。
けっこう場所を取りそうだけど、ハマりそうなコレクションアイテム。
プレート屋さん、こういうの大好き＾＾。
私もInatimyさんと同じくハムスターのに目が行きました。
手、いえ前足で食べ物を持つ小動物、リスとかネズミとかって
なぜか好きなんです♪。
by ハリネズミ (2015-06-06 09:16) 

Inatimyさん、写真が上手ね。クリスマスツリーのある夜のシュテファン大聖堂、厳粛な雰囲気、三角形構図での安定。そして、お菓子屋さん、ハム・ソーセージ屋さんのウィンドウ、「わぁ、おいしそう」って眺めてしまう。切り取り方にセンスが光りますね。
食べ物だけでなく、天井画も見てますよ。
＜ゴシック書体のバリエーションにうっとり＞　→　Inatimyさんの特技ですものね。
by TaekoLovesParis (2015-06-06 09:40) 

こんにちは！！
はぁー。どの写真にもうっとり・・・。
どれもこれも実物を見てみたいって思うくらいすてき。
食べ物も、風景も、ぜんぶ・・・♪
ツマ。
by kaname (2015-06-06 15:59) 

街が違うとクリスマスマーケットの雰囲気って、こんなにも違うんですね～。この雰囲気、好きです♪
by 母ちゃん (2015-06-06 17:21) 

ウィンドーに釘付け
ディスプレイも美しいし，、つまでみたくなります
とても素敵に、街を案内していただいた感じ
街歩き、、クリスマスの華やかさが、またいいわ
・・・帽子かぶりますよ、コートとかセーターの感じに合わせて
by engrid (2015-06-06 18:50) 

ウィーン菓子大好きです♪
私ならカフェで食べた後にテイクアウトもしちゃうかも（笑）
闇夜に浮かび上がったシュテファン寺院とってもステキ。
聖ペテロ教会も美しいな～
ソーセージやサラミも魅力的。
ウィーンに行きたくなっちゃいました。
by miffy (2015-06-07 00:18) 

ウィーンといったらカフェとお菓子、ですよ、うん。
わたしも以前ウィーンで愉しみましたが、いやぁ、美味しかったなあ。
また行きたい、うう、旅ごころが疼きます。
by ナツパパ (2015-06-07 10:31) 

あれ？・・・・・・・・（＾＾；）コメント入れたはずが、入ってないわ？・・
送信ボタン押す前になんかしちゃったんですね、私。

ゴシック体の丸看板、素敵！！！♪ツボです*
ホント、ハムスターの絵が可愛いですね*
by のの (2015-06-07 17:23) 

→皆さま「お菓子に教会、看板猟師」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。この日は朝から大忙しで９時半の飛行機に乗ったので、ゆったり軽く散歩のはずが、あれよあれよとクリスマスマーケットのハシゴ・・・。疲れてるはずのに旅に出ると活動的になりますね〜＾＾。

→mituさま
右下のは、そうかも。その左隣のはアプリコットのチョココーティングだし＾＾。オレンジスライスの砂糖づけの上にも、ホワイトチョコ＆チョコに半分浸したのものってて♪

→ぴーすけ君さま
ショーウィンドーの使い方、違いますよね〜。　お店に入る前に、外から何を売ってるのかわかるし、どれにしようか決めてから入店も出来るので心の余裕ができますね＾＾。

→アールグレイさま
同じ欧州でもクリスマスのお祝いの仕方も異なるし、オランダにはクリスマス・マーケットがほとんどないので、見てるだけでもウキウキしてきますね＾＾。教会もオープンだし。

→lucesさま
山盛りのハムと滝のようなソーセージ、これは撮らずにはいられない感じでした＾＾。そこまで肉食ではない私でも、魅力的な店のディスプレイ♪

→shino*さま
我が家も私よりKamoさんのほうが甘いもの好きで＾＾。でも、ウィーンの甘いものって恐ろしく極甘で、一粒で大満足を味わえそうですよ。ソーセージとサラミはおつまみにも最適ですよね♪クリスマスマーケットにはアルコールのお店もたっぷり並んでるし＾＾。

→Bonheurさま
あっという間に一年の半分まで・・・と思うと、焦ります＾＾；。寒い時期にウィーンに行ったけどたっぷり楽しめました、クリスマスマーケットもイルミネーションも♪ウィーンのチョコ菓子、すごく甘いですよ〜。

→カエルさま
ホットワイン、体を温めるのに飲みましたよ＾＾。夜の散歩は芯まで冷えてきます・・・。ここしばらくのオランダは30℃越えかと思えば、最高で15℃だったり・・・中間がなく。帽子は、そうそう、髪の毛がぺしゃんこになるのが難。でもかぶらないとすっごく冷えて、かき氷食べた時のようにキーンと痛くなってくるし＾＾；。

→めぎさま
今月、もうすぐ夏至ですよね〜。また徐々に暗さに向かうなんて。32℃くらいまで上がったのに翌日には15℃だなんて本当に困りもの。22℃くらいがいいのに、極端な日しかなくって。私もまだ冬のコート片付けてなくて＾＾；。洗濯しなきゃなぁ。タイミングが難しいでうすよねぇ。

→(。・_・。)２ｋさま
オーストリアの甘そうなお菓子、半端なく、極甘です＾＾。スーパーでオランダに売ってるお菓子と同じようなのを買って食べても、オーストリアのほうが甘い・・・（涙目）。私は、酸味少なく苦くて濃い珈琲が好み。普段は砂糖とミルクですが、甘いものを食べる時はブラックで＾＾。日本の缶コーヒーは凄いですよね、いろんなパターンがあって♪

→akkoさま
お菓子屋さんのショーウィンドー、見てるだけでも楽しくなるほどの品揃えにディスプレイ♪　日本のより甘いので、買う時は慎重になりますね＾＾；。マドレーヌの型、このごちゃっと感もまたいい味でてますよね〜。

→ハリネズミさま
クリッペ、我が家も幾つか持ってて、家にあるのに見ると欲しくなる・・・＾＾；。ツリーもないし、生のモミの木も買う予定がないのに吊り下げる飾りもたくさん集めちゃったし。ネズミ系は尻尾に毛が生えてないのは苦手なんですが、フサフサだといいかな♪　動物の食べてる姿、和みますよね〜。

→TeakoLovesParisさま
食べ物だと、特に撮りたい気持ちがそそられますね＾＾。ウィーンって絵になる風景が多いので、どこ撮ってもSONYくんが頑張ってくれてます。教会の天井もかなり高くて、しかも薄暗いのに、思ったより綺麗に撮れてました。このカメラにしてよかった♪今やクリスマス時期限定の趣味になりつつありますが、美しい文字は惹かれますね〜。

→kanameさまのツマさま
私もウィーンは初めて行った街ですが、どこもかしこも見所多く。何気ないものでも、普段目にするものと違うから面白くって＾＾。初日から、気がつけば飛ばしてました・・・。

→母ちゃんさま
ウィーンの街の中にはたくさんのクリスマスマーケットの会場があって、歩いて回れる距離にあるので、ハシゴするのが面白かったです＾＾。木造の屋台も雰囲気ありました♪

→engridさま
街の明かりが暖色というのも黄金に包まれた感じで、華やかでした♪ 日が暮れてからの街歩きはかなり寒くて、帽子は必須＾＾。帽子の上からコートのフードもかぶって防寒でした。engridさんはコートやセーターに合わせて帽子を楽しんでらっしゃるんですね〜＾＾。

→miffyさま
お昼にレストランでオーストリア料理を食べた後だったので、カフェで食べるほど空いてなく、テイクアウトに。主食のジャガイモがお腹にどっしりでした＾＾。軽く下見程度に・・・と思ってたら、いつも間にかどんどん歩いてましたね。恐るべし、ウィーンの街の魅力。

→ナツパパさま
ふふ、ウィーンといったらカフェとお菓子なんですね＾＾。旅に出ると私はついつい街歩きのほうに夢中になっちゃうので、今回は気をつけてカフェに寄るようにしたという・・・。小路を見ると、ついつい吸い込まれて行っちゃって。

→ののさま
私も、コメント入れたはずが入ってなかったこと、たまにありますよ〜。画像認証の文字間違っちゃってたり、PCがおかしかっりとかして。クリスマスマーケットで売ってるものってワクワクしますね〜。欲しいけど持って帰れない、買ってもどこで使おう、でもここで逃すと一生会えない、と葛藤してました＾＾；。ハムスターの、可愛いですよね〜。
by Inatimy (2015-06-08 17:30) 

寒い日、帽子かぶる派です！！！
暖かさが違うし、ファッションとしても楽しめますし♪
先日、冬物を片づけた時、
毛糸の帽子の多さにびっくりしたところです（笑）
by atori (2015-06-10 15:06) 

→atoriさま
帽子かぶると暖かいですよね〜。髪の毛がくしゃくしゃになるのが困りものですが、冬は帽子が必需品＾＾。私も毛糸の帽子たっぷりです♪
by Inatimy (2015-06-11 17:36) 

Niedereggerのmarzipanが大好きなんだけど
日本でであえない(ノД`)
by ふゆん (2015-06-12 08:45)