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異国の帆船に乗った [街並み]

あそこからは、どんな風に見えるんだろうな。

頭上高くに、見張り台

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8月下旬に行った、SAIL AMSTERDAM 2015という帆船祭りのお話の続き。

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大きな。 これはスウェーデンの船で、名前は Götheborg。 日本では ヨーテボリと表記されてる。

1994年から2004年にかけて建造された、18世紀帆船のレプリカだそう。
ヨーテボリスウェーデン都市の名で、昔はスウェーデン東インド会社の本拠地だったそうな。

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通りがかった時に、一般公開の開始時間の1〜2分前だったので、これも何かのご縁と列に並んだのだった。

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の色も、の色とお揃いの黄色。 今でもスェーデンのイメージカラー。

風になびいてるのは、スウェーデン東インド会社の旗だそう。 四角ではなく、端が燕尾になっている。
黄色い十字の中央には、SOIC(Svenska Ostindiska Companiet)ロゴ

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太いの、細いの、ロープ様々。 うまく編んであるロープもあり、目が行く。

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複雑そうなロープが、あっちにも、こっちにも。 どれが何のロープなんだか。

待ってる間の10分間も、飽きることなく楽しめた。 そして、いよいよ乗り込む。

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デッキに上がって一番に撮ったのは、このメインマストの写真。 の真ん中の一番背の高い帆柱

そして、ナビゲーション・キャビンに向かうと・・・

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・・・木製の大きな操舵輪。 これで舵をとるんだなぁ。

写真の右上の壁にある写真は・・・

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・・・なんとも可愛い船室だった。 

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その横の扉には、帆布を利用したものが。

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操舵輪の上を見上げると、ガラス屋根で青空が見えた。 この上にもデッキがあるみたい。

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で、ハシゴを上がってみる。 船尾にあった救命浮き輪

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上から見たの様子。  たくさんの人。 そして、たくさん張られたロープ。 

メインマストの元にある・・・

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・・・ロープの束が気になり、下りて行った時に撮った。  うまくまとめてあるなぁ。

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ずずず、とまっすぐ進んで、船首まで。 猫なら、もっと先までトトトっと歩いていけそう。

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フォアマストの元に置いてあった、Aみたいな鉄製のフックに、鉄の輪っか。

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滑車は木製。

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ロープの束の先についたタグ

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ふと見上げると、ネット状の縄梯子を上がっていく人たち。 何かあるのかな。

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一方、我が家は下りて行って、デッキの下の船室に。  

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ロープで通路側の端を吊ってあるテーブル。 ロープにぶら下げる塩胡椒セットもなかなかオシャレ。

ハンモックも吊るしてあったり、ロープ大活躍。

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そんなテーブルとテーブルの間には、大砲が。 このには左右5個ずつで、計10個備わってるそうな。

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外をのぞくと、帆船ボートがたくさん。

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すごいな・・・映画の世界みたいだ。 パイレーツ・オブ・カリビアンとかね。 

思わずテーマ曲が頭に流れる。

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古地図の上に重し代わりに乗っかってたのは、砲丸だった。 

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には、扉が。 床下収納? さらに下にまだありそう。

そして、上のデッキへと上がった。

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外へと出てきた扉はこんな感じ。 

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元々は細いものなのに。 太く縒り合わされたロープの力。 

時には荒れ狂う。 長い航海を乗り切るためは、乗組員団結力が大事なんだろうな。
ロープがそれを象徴してるかのように思える。

すごいな・・・と圧倒されてから下りた。

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ヨーテボリは、3本のマストを持つ全装帆船

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のお尻は、とてもオシャレ。 

ナビゲーション・キャビン壁の写真にあった可愛い船室はあの格子窓のところかも。

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装飾も、ニワトリだったり。

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くちびる分厚いお魚だったり。 

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下がっても船全体が入りきらない・・・と撮っていたら、あ、あそこ、人がいる。

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ほら、マスト帆桁部分に。 船員さんかな・・・しかし、すごい高さ・・・。

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皆に人気のみたいで、見学の行列は途絶えることなく続いていた。 

ずんずんと歩いて、ようやく振り返って撮ったの全貌。


 帆船祭りのサイトの紹介によると;

 スウェーデン東インド会社は、帆船ヨーテボリ号中国まで航海、3度戻ってきたそう。
 お茶、磁器、絹、亜鉛、香辛料などの異国の品を積んで。 

 戻るのに要した月日は、なんと30ヶ月。 
 うち、インドネシアのジャワ島で、適した風が吹くのを5ヶ月待ったんだとか。

 1745年、3回目に国に戻ってきた時、接岸中にヨーテボリの港に沈没
 幸い、乗組員全員は助かったそう。 積荷も一部回収されたとか。


学生の頃に習った日本史をふと思い出す。
昔々、江戸幕府が始まる数年前の日本に漂着したオランダの商船リーフデ号。 
オランダから日本へ来るのも、すごく年月がかかったんだろうなぁ。



私は飛行機12時間ですら長く感じるのに・・・^^;。

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コメント 16

(。・_・。)2k

かっけ〜
てか 文字が横文字だったりするだけで
30倍くらいカッコイイっすね〜

by (。・_・。)2k (2015-08-28 22:43) 

ハリネズミ

デザインがかわいいパーツがここかしこに^^。
操舵室に飾ってあった船室の調度品の淡いペパーミントグリーンもすてき。
これは見学におでかけして大正解でしたね!
なぜか高い場所にいる船員さん、コワすぎる~。
遠くからのお写真で見るとかなりの高さですよね。
中国まで行って帰って30ヵ月、船がお家に思えるほどの長い時間。
by ハリネズミ (2015-08-29 08:52) 

luces

複雑に張られたロープと大砲がかっこいいです。
青い船体が国旗の色とマッチしていますね。
by luces (2015-08-29 09:45) 

アールグレイ

ブルーに白い帆の帆船、本当にかっこいいです^^
見どころもいっぱいの中ですね。
青い空に映えますね^^
by アールグレイ (2015-08-29 10:05) 

shino*

4枚目のカッコイイ!
ぞくっと来ました
パイレーツオブカリビアンを思い出しました^^
by shino* (2015-08-29 12:48) 

ぴーすけ君

なかなか体験できない感ありますね~
楽しそう♪
by ぴーすけ君 (2015-08-29 13:32) 

ナツパパ

東インド、そしてアジアは、とても裕福な土地だったんですね。
欧州各国が貿易をしたがっていたんだなあ。
スウェーデンまで東インド会社を持っていたのは、初めて知りました。
by ナツパパ (2015-08-29 16:06) 

engrid

良いですね、羨ましいです
気分は大海原、、かっこいいな
憧れ、乗ってみたいですね、潮風に吹かれるだけで気分上々です
by engrid (2015-08-29 18:15) 

だいず

うわっ!
帆船めっちゃ かっこいい♪
コレは 撮り甲斐ありますね。
うらやましいです(*´ω`*)
by だいず (2015-08-29 21:42) 

めぎ

ロープ見ているだけで楽しくなりますね~
写真どっさり撮ってしまいそう。
いつか本当に帆船で海原に出てみたいですね。
by めぎ (2015-08-30 06:01) 

母ちゃん

高いところが苦手なので、最初の見張り台の写真はクラクラしちゃいそうです。上がればいろいろな物が見えるのに、って思います。

by 母ちゃん (2015-08-30 08:44) 

momo

帆船祭り!すごく盛大ですねーーー!
すごい人混み!!
でも、船の中見て回るの楽しそう♪ 私もつられて頭の中で鳴ってましたよ
パイレーツ・オブ・カリビアンのテーマソング。
by momo (2015-08-30 12:20) 

miffy

帆船って普段見かけないものがたくさんあって面白いですよね。
上に登って行った人たちはマストの上に行ったのな?
マストの上から見た船も見てみたかったな~
ハウステンボスの船ではロープの結び方やマストの上に上がったりして
楽しかったですよ~
by miffy (2015-08-31 21:56) 

Inatimy

→皆さま「異国の帆船に乗った」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。帆船の見学があるなんて知らなかったので、ワクワクで、すごく満足^^。今の船とは素材が違って、木造ですものねぇ・・・それを思うと耐水性とか耐久性とかの面で、いろんなメンテもいるんだろうな、と、見えてなかった世界がどんどん広がっていく感じでした^^。

→(。・_・。)2kさま
すごいですよね、帆船。しかも、木造。レプリカだけど18世紀の雰囲気。私たちにとって横文字がかっこよく見えるように、欧州の人には漢字が30倍くらいカッコよく見えるんだろうな〜。中国まで行ったこの帆船ヨーテボリ号に、哥徳堡号と漢字があててありました^^。

→ハリネズミさま
写真にあった淡いペパーミントグリーンの部屋、意外な可愛さにビックリでした。頭の中はジョニー・デップのイメージで固まってたので・・・^^;。高いところに登った船員さん、後で分かったんですが、帆を広げるためだったようです。あの高さは、強いなぁ。レプリカのこの船も実際に中国までの航海して戻ってきたそうです♪ 30ヶ月はかからなかったようですが^^。

→lucesさま
ロープ、素人目にはいったいどれがどうなってるのやら^^;。青と黄色、スウェーデン東インド会社の旗とお揃い。今の国旗とも同じですよね〜。

→アールグレイさま
良いお天気で散歩日和、撮影日和でした^^。本当は別の日に行く予定だったんですが、結果、この日になってよかったです。帆を完全に広げた姿も勇壮でしょうね〜。

→shino*さま
旗、思うようにはためく瞬間を撮れるように、しばし風待ち^^;。乗ってる間、頭の中にはジョニー・デップが歩き回り、テーマソングがじゃんじゃん流れてたのでした♪

→ぴーすけ君さま
たまたまいい時間に通りがかったので寄ったんですが、すごい楽しめました〜♪ずっと昔、日本のテーマパークで帆船の中に入ったことはあるんですが、ガラーンとしてて。実際に使われてる帆船はリアルな空間ですね^^。

→ナツパパさま
東インド会社はオランダや英国のは教科書にでてきて知ってても、他にまだあったとは、と私も思いました。引越したフランスも旅で行ったデンマークもミュージアムで東インド会社を持ってたと知り、今回、さらにスウェーデンもとは^^;。

→engridさま
この帆船に乗った後、パイレーツ・オブ・カリビアンの映画をまた見てみたくなりました、ストーリーではなく、帆船の細部重視で^^。帆船祭りに集まった船の、帆を広げた姿も、海原で見てみたいですよね〜。

→だいずさま
撮りがいありすぎて、あれもこれも興味をそそられ、二人で撮った枚数が恐ろしいものになりました・・・800枚超え^^;。今度は5年後ですものねぇ。その時は我が家はどこに住んでいるのやら・・・。

→めぎさま
いったい何本のロープが張られているのやら。そして航海中に切れた時のために予備のロープもあるだろうし、それも船の中の倉庫にたっぷりあるんだろうなぁ・・・なんて想像。帆船の旅、他の船でしたが、案内パンフ置いてありましたよ^^。ドイツ人さんは帆船の旅は好きかしら♪

→母ちゃんさま
私もあちこちの教会の塔に登ったりして慣れ、風景を眺めたりは平気ですが、高い所の真下を見るのは怖いです・・・^^;。子供の頃は、排水溝の格子状のフタの上を歩くのがダメでしたよ。

→momoさま
5年に1度だから盛大ですよね〜。かつてないほどの人の数だったそうです。木造の帆船を見たら、ずっとパイレーツ・オブ・カリビアンのテーマソング♪ そしてジョニー・デップ。だから、可愛い船室の写真がすごく意外でした^^;。

→miffyさま
上っていったのは船員さんで、帆を広げる準備か何かだったのかも。かなりの高さでしたよ^^;。でもmiffyさん、高い所平気でしたものね。昔、長崎オランダ村で帆船を見たんですが、あの帆船プリンス・ウィレム号、オランダに戻ってから火事で焼失したようです・・・残念。ハウステンボスのはデリーフデ号でしたっけ^^。
by Inatimy (2015-09-02 18:20) 

カエル

船の中の探検だね。
船はコンパクトにいろんなものが収納されているから扉を開くのさえ楽しみだね♪
ロープがこんなにあるんだなって改めて思った。
大事な一つなんだな、船にとって。
高いところ登ってみたいな!!
by カエル (2015-09-09 14:34) 

Inatimy

→カエルさま
船の中、収納の扉は一般公開されてなくて^^。面白かったのは、昔に行ったミュージアムで潜水艦の丸ごと屋外展示。ずみずみまで見られました♪
マストの上に上がれるのは、船員さんのみ・・・恐ろしい高さゆえ、命綱がないと私は不安だな^^;。
by Inatimy (2015-09-11 18:51) 

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