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保険屋さんの時計と階段小路 [ウィーン 2014 冬]

くまさんたちのクリスマスツリー

シロクマのオーナメント見つけると、ラッキーなんだって・・・


・・・なんて話があったかどうか・・・。

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2014年12月に行ったオーストリア旅のお話。 ウィーンでの5日目の続き。

マリア・テレジア広場や、王宮の敷地を通り抜け、
ミヒャエル広場で、その中央にある古代ローマ時代の遺跡をちらっと見て、
シュテファン大聖堂北塔に上った後。

大聖堂から出たところの通り、Rotenturmstraße ローテントゥルム通りを北の方へ進む。

そして、右手に見えたLugeck ルーゲックという広場にあったのが・・・

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・・・なんとも立派な建物。 壁の年号を見ると1897年にできたらしい。 

元は14世紀の建物のよう。
1410年からはRegensburger Hof レーゲンスブルガー・ホフとして、
ドイツのレーゲンスブルクの商人の倉庫として使われてたそうな。 その後、幾度か改装されたみたい。

その前には、が立っていた。
活版印刷技術を発明した、あのヨハネス・グーテンベルクの記念像らしい。
グーテンベルクといえば、ドイツのマインツ。 はて、なぜここに。

あ、我が家が見に来たのはここではなく、逆の、左手の方にある別の広場に用がある。
広場の名は、Hoher Markt・・・読み方は、ホーアー・マルクト

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そこには、Ankeruhr アンカー時計がある。 通りの上、二つの建物の間にかかる渡り通路に。

保険会社アンカーが1912〜1914年に新本社を建て、そこに作った時計らしい。

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この時計、正時になるとフィギュアが動いて現れる。 

1時から12時、各1時間にウィーンゆかりの歴史的人物が振り当てられている。 そして音楽も。

 1. 第16代ローマ皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌス
 2. フランク王国国王のカール大帝
 3. オーストリア公レオポルト6世
 4. ドイツの中高ドイツ語叙情詩の詩人ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ
 5. ハプスブルク家における最初の神聖ローマ皇帝ルドルフ一世とその妻ゲルトルート(アンナ)
 6. シュテファン大聖堂にも携わった建築家ハンス・プクスバウム
 7. 神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世
 8. 市長ヨハン・アンドレアス・フォン・リーベンベルク
 9. オーストリアの貴族・軍人エルンスト・リュディガー・フォン・シュターレンベルク
 10. フランス生まれの貴族でオーストリアに仕えた軍人・政治家オイゲン・フォン・ザヴォイエン
 11. マリア・テレジアと夫の神聖ローマ皇帝フランツ1世
 12. オーストリアの作曲家フランツ・ヨーゼフ・ハイドン

世界史に疎い私に分かるのは、マリア・テレジアハイドンくらい・・・。

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12時には、12人全員歴史的人物が見られるというので、やって来た。

流れるハイドン音楽を聴きつつ、少しずつ動きていくフィギュアを見ながら、たまに撮影。
それに対し、Kamoさんは12人全員をきっちり撮っていた・・・すごい。

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広場の中央にはがあった。 Vermählungsbrunnen 婚姻の泉という名のよう。

さて、どこか、お昼を食べるのに良さげなところはないかしら・・・と歩き出し、
広場の西の端を北へと曲がる。

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5つの道が広がる交差点で・・・

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・・・階段が見えたので、上ってみることにした。 小さな抜け道のようなのは好奇心をかきたてられる。

ここは、Theodor Herzl Stiege テオドール・ヘルツル階段というらしい。
テオドール・ヘルツル(1860-1904)は、ユダヤ人作家。
ハンガリー(当時はオーストリア帝国)のブダペスト生まれで、18歳の時にウィーンに来て学んだそうな。

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出てきたところはDesider-Friedmann-Platz ・・・デシダー・フリードマン広場って読むんだろうか。

この広場の名についてる人物は、オーストリア人のシオニストだそうな。

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広場に置いてあった自転車。 向こう側にあった階段から下へと降りて行った。

そして、そのFleischmarkt 肉市場という通り歩き、左へ。
これで、シュテファン大聖堂の前にあったローテントゥルム通りに戻った。

で、ドナウ運河沿いにあるSchwedenplatz シュヴェーデンプラッツを歩いてて見つけたのが・・・

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・・・これまた、ぐいぐいと引き寄せられた細い路。 

車止め階段・・・ここからは、人だけが歩いていける小路

ひしめき合うように建つ家々の間。 壁から突き出る看板。 ニッチに彫像。
ワクワクするようなものが揃ってる。

階段を上がると、石畳の道に合流した。 

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建物間を支え合うようなアーチのある路地裏。 

昔は荷馬車でも通ったのか、両側の壁の下部分に、車輪による破損を防ぐためのガード石があった。

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立ってる左側には、開いた扉から建物のエントランスホールが。

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この小路の名は、Griechengasse グリーヒェンガッセ。 低いところから、の目線で。

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なんて、撮ってると、どんどん空腹が激しくなる・・・。

小路寄り道ばかりしてるけど、そうそう、お昼を食べるところを探していたんだった・・・。
すっかり主要目的を忘れてた。


でも・・・夢中になるよねぇ。


 ※ 以前に紹介した、ここをモノクロで撮った写真がある記事は、コチラ


地図も見ず、気の向くままに歩いていても、
どこを歩いてるのか、どっちから来たのかも気にかけて
元に戻れるようにしてる。 1日の終わりに歩いたルートを地図で確認。


怖がりなくせに、知らない街を歩くのが好き^^。

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ねこの手

からくり時計は大きそうですね。
12のフィギュア、全部出てくるのにどのくらい時間がかかったのかな?
知らない小道とか入りたいけど、なかなか勇気が出なくて、入り口を眺めるだけだわ(^-^;
by ねこの手 (2016-01-13 01:07) 

ハリネズミ

からくり時計、これはつい正時に足を運んでしまいたくなりますね^^。
京都の四条通のビルにもひとつ、ありました。
外国で見たのは、ハーメルンで。
Inatimyさんのようにその曲目までは知らなくてちょっと調べてみたら、
1日3回だけ、しかも正時ではなかったことが判明^^;。
開いたドアから覗いたエントランスの天井、すばらしい左官の技♪。
灯りを燈したらすてきだろうな^^。
by ハリネズミ (2016-01-13 08:55) 

ナツパパ

良いなあ、なんて魅力的な小路なんでしょう。
散歩ごころが刺激されます。
こう言うところを心ゆくまで歩いてみたい...ウィーン、良いところだなあ。
by ナツパパ (2016-01-13 10:10) 

マリー

ウィーン素敵です♥
時代は同じ写真なのに前回のモノクロだと
不思議にもっと古い時代の町並みに見えます。
私もマリア・テレジアとハイドンくらいかな^^;
by マリー (2016-01-13 11:50) 

カエル

怖がりの冒険家さん。
今年もよろしくお願いいたします。
路地いいよね、モノクロもよかったもの。
良い年にしたいね。
by カエル (2016-01-13 17:24) 

(。・_・。)2k

カゴ 買っちゃいました
ごく普通のおばちゃんチャリに変身するタイプです(笑)
バッグのサイズに合わせると それしか無かったんですよねぇ

by (。・_・。)2k (2016-01-13 18:46) 

めぎ

この時計のところ、何度も通ったことがあるのですけど、実は時計が鳴っているときに通ったことが無くて、からくりは見たことがないんです。
泉の名前とかも全然意識したこと無かったな~
ウィーンに行っていた頃はブログやってませんでしたし、写真も撮ってなくて、懐かしく拝見しています♪
by めぎ (2016-01-14 03:03) 

coco030705

こんばんは。
小路をたどっていくのって、ほんとにワクワクしますね。ヨーロッパは看板などが装飾的で美しいですよね。オーストリアは清潔できれいですね。私も昔オーストリアに行って、サウンド・オブ・ミュージックのロケ地をまわりました。(ツアーでした)いいところです。
さてさておいしいものには出会われたんでしょうか。次回の記事を楽しみに・・・。

by coco030705 (2016-01-14 18:20) 

アールグレイ

シロクマのオーナメント、出会うとラッキーなんですね。
これからシロクマ見ると嬉しくなりそう^^
広場の建物もおしゃれ、元は14世紀のものなんですか、
美しく現存しているのもすごいです。
ウィーンゆかりの歴史的人物がでてくる時計も、素敵ですね。
凝ってます^^
by アールグレイ (2016-01-14 20:38) 

miffy

時計の歴史的人物、8.9.10以外はわかります。
魅力的な小道、見覚えあるな~って思ったら何度かご飯を食べた
レストランへ続く道でした。
お昼ご飯を召しあがったのはそのお店かな~
by miffy (2016-01-14 21:19) 

momo

シロクマ・・・真剣に探しちゃった(^^;)笑)
階段小路!!路地裏の細い小道!!そそられます♪
こういう路地、大好きです~♡ 
特に階段は上がりたい衝動に駆られます。
by momo (2016-01-15 07:00) 

engrid

自転車の前カゴは、四角なマーケットのカゴみたいなのが普通なのかな
収納には、使い勝手良さそう、、
時計の細工に仕掛け、凝ってるのね
全部見れる時、ねらっては正解よね
小路に歴史を感じて、つい夢中になるの分かります
あそこ登ったら、そこ曲がったらとか、、
どんどん歩いてしまいそうです
by engrid (2016-01-16 00:37) 

Inatimy

→皆さま「保険屋さんの時計と階段小路」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。からくりのある時計を街角で見たのは久しぶり。チェコのプラハで見て以来かな。広場に着いたのは15分くらい前で、始まる頃まですぐそばのスーパーも見ることができて楽しめました^^。

→ねこの手さま
12のフィギュア、全部出てくるのに15分くらいかかりました^^。見てるとあっという間なんですが案外かかるものなんですねぇ。知らない小路、危なそうじゃなかったら、抜けていく我が家です。暗かったら行かないけど・・・^^;。

→ハリネズミさま
京都の四条通のビルのからくり時計・・・はて?と思い調べたら野村証券のビルの祇園祭の長刀鉾のからくり時計なんですね〜。これは知らなかったです。私がドイツで初めて見たのは、ローテンブルクの市庁舎のだったかな。エントランスの天井、いいですよね、これ。角ばってないデザインって好きです^^。

→ナツパパさま
これといって何があるわけでもなく、ただ小路を楽しむという私の趣味^^;。スーッと引き込まれて、気づけば食べる時以外は歩きっぱなし・・・ハードな1日になるほどウィーンの小路は魅力的です♪

→マリーさま
モノクロで撮るのも面白いですよね。元々色の少ない寂しげな冬なのに、と思いつつも、撮ると雰囲気が別になり^^。世界史ってよく似た名前の人が多いですよねぇ・・・なかなか覚えられません。

→カエルさま
こちらこそ、今年もどうぞよろしくお願いいたします。路地、今年もあちこちの街で堪能できるといいなぁ^^。Kamoさんは、一体どこ歩いているかさっぱり見当がつかないそうなので、私が道係で、誘導^^;。笑顔を忘れないよい年にしたいな〜。

→ (。・_・。)2kさま
自転車の後ろカゴ、バッグに合うのが見つかってよかったですね〜^^。これでさらにアクティブに動けますね。にしても、載せる荷物の重さにびっくりでした。自転車の走行、気をつけてくださいね^^。

→めぎさま
大聖堂の北塔からおりてきて時間を見たら、ちょうどいい時間に^^。スーパーで時間調整して、からくり見ることができました。あ、でも泉の名前とか、後調べです^^;。気になるものを片っ端から撮って、何なのかは後でチェック。めぎさんの見たウィーンの街は、どんな風だったんだろう。

→coco030705さま
昔、最初にオーストリアに行った街は、ザルツブルクでした^^。サウンド・オブ・ミュージックのロケ地だと当時は気付かなかったかもしれない・・・。中学の行事の映画鑑賞会でその映画見たんだったかな。血管の浮いた首の馬の噴水は、写真に撮ったのを覚えてます^^。

→アールグレイさま
あ、いえいえ、シロクマのオーナメントの話は、とった写真を見て私が勝手に作っただけで。古い建物が修復改修さてて今の時代にも残っているのが欧州の街のいいところでもありますね^^。からくり時計も、発明した人、すごいですよね〜。

→miffyさま
歴史的人物にもお詳しいんですね、すごいな。いつも適当に歩いてるので、まさかこの先にレストランがあるとは思いもしませんでした^^。行き当たりばったりで、そこになかったら、また空腹で散歩続行してたかも。

→momoさま
ふふ、見つかりました?シロクマ。ちゃんと下の方にあるんですよ♪周りを囲むくまさんを見てたら、ふとそんなラッキーなお話が頭に浮かび創造^^;。小路、裏道、脇道、横丁、路地裏・・・魅惑的な響きですよね〜。

→engirdさま
自転車のカゴは、それ用のもあるけれど、適当に木箱をつけたり、収納カゴだったり。からくり時計、12人全員出動を見てたら、15分かかってました^^。小路を見るとついついそっちに吸い込まれ、寄り道が増えていきます・・・。普段は食べそびれても大丈夫なように、シリアルバーをカバンに忍ばせてます^^。
by Inatimy (2016-01-19 19:04) 

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