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運河と石と家並みと [フローニンゲン 2016 春]

煉瓦の敷かれた道。

歩道の、青みを帯びた石の連なりが印象的だった。

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4月中旬に行ったオランダの北東部の街、Groningen フローニンゲンの旅話の続き。

列車で到着し、駅前のミュージアムを見て、広場のマルクト(市場)で軽く昼食
宿にチェックインした後、散歩に出かけた。

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宿の前の通りを北上し、運河に出てみた。 ぐるりと街の中心を囲むように運河が流れている。

天気のせいか、どこか寂しげ・・・。

少し運河沿いを西へと歩き、脇道を抜け・・・

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・・・出てきたのはMuurstraat ミュールストラート、その端っこにあった自転車屋さん。

ちなみにMuurstraat は直訳すると、壁通り。 カッコよく言うと、ウォール街

この先をジグザグに抜けて・・・

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・・・今度は、Visserstraat フィッセルストラート。 漁師通りを歩く。

この建物は、1646年に設立されたZeylsgasthuis ザイルスハストハウス
高齢の未亡人が5人居住できたらしい。
Gasthuis ハストハウスは、今でいうと老人ホームにあたるよう。

さらに進んだところの十字路で、右手に見えたのが・・・

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・・・Jacob en Annagasthuis ヤーコブ&アンナハストハウス

ハストハウスと名が付いているけれど、こっちはhofje ホフィエという救貧院に分類されるよう。
hof ホフ中庭を意味し、この建物も小さな中庭を囲むように建っているみたい。
救貧院として1495年から1976年まで使われていたんだそうな。

で、そのまま漁師通りをまっすぐ歩いて・・・

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・・・出てきたのは、環状になってるあの運河。 ここは、街の中心部の北西あたり。

架かるの上から撮る。 晴れていれば、建物に日が当たり、もっとキレイな風景なはず・・・。
背の高いは、お昼を食べた広場からも見えていた教会Der Aa-kerk デル・アー=ケルク

運河を挟んで、左側が街の中心側で、Hoge der A。 そして、右側の岸が、Lage der A
単語には岸壁という単語は使われてないけど、Aの高い岸壁低い岸壁・・・といった感じなのかな。

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左端の煉瓦色の3軒、白い1軒、元々はPakhuis パクハウス。 いわゆる倉庫

船で運ばれ、荷揚げされ、あそこで保管してたんだな。 現在は住居に改装されてるよう。

次第にが強くなってきたので、を渡りきり、しばし軒下を借りて雨宿り。 対岸の家並みを眺める。

止んだかな、という頃に散歩再開で、ちょこっと北にある・・・

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・・・埠頭から見たNoorderhaven ノールデルハーフェン。 意味は、北港

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曇天で薄暗いので、カメラのポップカラー効果で撮ってみた。

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今度は、絵画調HDR効果

さっきのAの高低岸壁北港のこの辺りが、旅の最初の記事のモノクロで撮った写真のところ。
 ※ その時の記事は、こちら

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さっき渡ってきた。 これも跳ね橋。 脇に見える小屋の方へ、そそり立つのようにが上がる。

小屋・・・橋守りさんの詰所って言うのかな・・・。

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振り返ると、さっきいた埠頭北港。 あ、カメラ、絵画調HDR効果から、元に戻しておこう・・・。

跳ね橋の脇の橋守りさんの詰所から、さらに西へと行ってみたら・・・

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・・・またオシャレな煉瓦造の建物が。 

色の異なる煉瓦、そしてその積み方、組み方で作った模様がとても美しい。
ずらしたり、アーチ型にしたり。

子供の頃、そして今でもレゴなどのブロック大好きなので、たまらない魅力。

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手元に、こんな色のレゴのブロックがたっぷりとあったなら、きっと夢中で再現してたかも。

のめり込むのが怖くて、コペンハーゲン旅レゴの店に行った時も、
ブロック詰め放題の、どう?というKamoさんの提案を断ったほど。

ちなみに、この煉瓦の建物、今は建材屋さんだった。

そろそろ、引き返そうかな。 天気もあまり良くなくて、またがパラパラ。

を渡って戻り、ふと脇道を見たら・・・

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・・・何やら気になるものが。 に何かある。

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なんと・・・巨石がドンっと道の真ん中に。 が通り抜けできないようになってる。

すごく徹底してるというのか・・・こんな使い方もありなんだな。

引き返して、漁師通りを通り、右へ。 
途中、再び雨足が強くなり、逃れるように近くのおもちゃ屋さんへ入った。 
雨宿りの間、あれこれ楽しめそうだし。

中は思ったより混んでて、皆考えることは同じなんだなと可笑しくなる。

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その後、大学本部の前を通り、宿とは反対の方に進んで、気になった店を撮影。

1902年に建てられた住居で、現在はレストラン。 アーチのあるは好き。

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エントランスの上の採光窓も、ランプも素敵だ。

そうそう、この時は、明るくって分からなかったけど・・・

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・・・少し話が飛んで、夜、前を通った時には、大きなアーチ窓の上部にうっとり。

ステンドグラスが模様がくっきりと浮かんでいたのが見事だった。


地図なし、ぶらりと気ままな街歩き
この後、が激しくなってきたので、宿に戻って、部屋でお茶時間

夕食を食べに出かけるまで、おもちゃ屋さんで買ったカードゲームでしばし遊んでたのでした^^。



こんな、お気楽旅。
雨でも街の中には面白いものがいろいろ。

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コメント 12

MIKUKO.

私からすれば異国情緒たっぷり ^^
道の真ん中の大きな石、凄くいいと思う。
人工物で遮るのではなく天然物というのがイイ ^^
by MIKUKO. (2016-05-20 19:40) 

アールグレイ

レンガと青みのある石のひかれた道
こだわりを感じて素敵です。
ちょっとしたアレンジがとてもおしゃれになりますね。
建物も外観がやはりオランダらしくて、美しい造りですね。
大きな石、こんな風に車両進入禁止がされているのは、珍しいし。
強い主張もありますね。
by アールグレイ (2016-05-20 20:49) 

ナツパパ

この街をどこまでも歩いていきたい...そんなふうに思いました。
おそらく一日30000歩以上は歩いて、それでも満足できないでしょう。
こういう街がそこかしこにあるオランダ、素晴らしいです。
遙か昔に一度行ったことはあるのですが、またぜひ行ってみたいです。
それにしても、運河沿いの街並みの素敵なこと。
by ナツパパ (2016-05-20 22:17) 

めぎ

この素敵な風景を見るにつけ、友人がなぜここからタイに移り住んだのかと思いを馳せています。
石の置かれた細い道の自転車も素敵♪

by めぎ (2016-05-21 06:27) 

ハリネズミ

クルマの通り抜け禁止に巨石をドンッ!・・・・豪快ですね~^^。
近所の歩行者専用の緑道も自転車やバイクの進入を阻止するための
仕掛けがあるんだけど、なんていえばいいのかな、
アルファベットのCを互い違いに組み合わせたようなもので、
歩行者が通るのも大変だったり^^;。こういうシンプルなの、いいなぁ。
建物、どれもすてきだけど、橋守さんの詰所!
これひとつ欲しいなぁ、お庭にガーデンシェッドとして・・・・と妄想w。
by ハリネズミ (2016-05-21 08:45) 

mitu

ポップカラー効果っていい感じですね・・・♪
by mitu (2016-05-21 16:50) 

miffy

足の向くまま気の向くままのお散歩も楽しいですよね。
漁師通りをまっすぐ歩いて出てきた運河の感じが昔どこかで見た絵に
似てるような気がしました。
どこを切り取っても絵になる街ですね。
壁の飾りやステンドグラスも素敵ですね。
by miffy (2016-05-21 21:32) 

luces

道のまん中に石を置いてしまう事にびっくり。
でも街並に上手くとけ込んでいます。
by luces (2016-05-21 21:51) 

だいず

もう、街自体がアートですよね。
いいな。
こんな街 撮り歩きたい(*´ω`*)
by だいず (2016-05-21 22:11) 

engrid

運河沿いの建物、なんて魅力的なの
お散歩したいわ、石だたみもアート、建物もアート
どんとおかれた石は オブジェ。。
自転車で走り抜けたら、気持ちいい街並み
素敵が、たくさん
by engrid (2016-05-22 09:20) 

(。・_・。)2k

良いな〜良いな〜
どれもアートですよねぇ
撮ってみたいです

by (。・_・。)2k (2016-05-22 12:21) 

Inatimy

→皆さま「運河と石と家並みと」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。デヴィッド・ボウイがきっかけで行った思わぬ旅先、フローニンゲン1泊2日。私が見たかったのは、観光スポットでもなんでもない、この教会の見える運河の風景。晴れてたらなぁ・・・。

→MIKUKO.さま
どこに行っても日本人な私にとっても異国情緒たっぷりで、あれこれ楽しめました^^。大きな石、なかなか粋な感じですよね、天然もので♪ こんなの目にしたら、仕方ない・・・って諦めがつきそう。

→アールグレイさま
石畳と煉瓦畳みの敷き分けに何か理由があるのかしらと思ったんですが、よくわからず。単にデザインだとしても、趣のある足元です^^。間口が狭い建物が並んでるあたり、やっぱりオランダだな〜なんて感じます♪ 大きな石も、珍しい使い方ですよね〜。

→ナツパパさま
九州ほどのサイズしかないオランダですが、面白い街がいっぱいです^^。その国土にミュージアムが1000館以上あるので、雨が降っても駆け込めるという。もちろん、飛行機の博物館も、船の博物館も、鉄道の博物館もあって、オススメ♪ ガイドブックにあまり紹介されてない街でも楽しめるところ多いです^^。

→めぎさま
実際に住むのと、旅で訪れるのでは見えるところも違うのでしょうけれど、フローニンゲン、ほんの1泊でしたが、十分楽しめました^^。フローニンゲンのあるフローニンゲン州は天然ガスの採取により地震も多い地。そこにレンガ造りの家が建ってるから、傾いたり、崩れたりと問題が・・・と、ニュースで見たこともあります・・・。

→ハリネズミさま
オランダでも歩行者だけのエリアに入るところに柵でS字状になった入り口(?)があるんですが、確かに通りにくいです^^;。本当はダメなのに自転車に乗ったままうまくそこを抜けていってしまう人もいたり・・・。レンガ造りのガーデンシェッド・・・いいかも^^。

→mituさま
SONYくん、なかなか面白い効果がいろいろ付いてて^^。晴れた日にポップカラー効果で撮ったら、ケバケバなんですけど、曇天だとちょっぴり元気な感じに♪

→miffyさま
運河沿いの家並みの向こうに見える塔、いい風景ですよね^^。アムステルダムにもあるんですが、街が違うと雰囲気も違ってて。記録に残しておきたい、とあちこち撮ってしまいました^^;。

→lucesさま
発想が大胆ですよね、道の真ん中に自然の石、って^^。これがうまくいってるのも面白いです。

→だいずさま
フローニンゲンはガイドブックでもさらっとしか触れてない街なんですが、それでもカッコイイところいっぱいでした^^。だいずさんなら、もっとカッコ良く撮影されてるでしょうね〜♪

→engridさま
オランダの多くの街には運河があり、そこに面してる家並みは本当に魅力的♪ ショッピング通りには雑貨屋さんもいろいろ。飽きることなく、ぶらぶらと散歩できました。これで晴れてたらもっと良かったんですけどねぇ^^;。

→(。・_・。)2kさま
歩くたびに面白いものが目に飛び込んできて、散歩するには、もってこいな街^^。はるばる列車に揺られてやってきた甲斐がありました〜。ぐずつき気味なお天気が残念で・・・もっと普段の行い、よくしないといけないかな^^:。
by Inatimy (2016-05-25 17:12) 

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