ひと月半ぶりに [森・野]
どうして帰り際になって
晴れるんだろう・・・。
8月初旬、先日のこと。 家を出た時は、まだ曇天だった。
分厚い雲が空を覆って、そのまま日没になると思っていたのに。
出かけた先は、南の並木道。 そこから農道に入り、いつもの目印の木までのお散歩コース。
前回来たのが6月中旬だったから、1ヶ月半ぶり。
前回来たのが6月中旬だったから、1ヶ月半ぶり。
農道の両脇には思ったほど花がなく。 野生のチコリーの青い花が風に揺れていた。
Cichorium intybus チコリウム インティバス。 キク科 キクニガナ属。
オランダ語だとWilde cichorei ヴィルデ・シホライ。
やがて水路の向こう側に見えてきたのは、馬。 架かる道には柵とネットが。
皆、草を食み・・・そんな中、手を振ったら、1頭、じーっとこっちを見つめる馬がいた。
風に軽やかになびくたてがみが、なんだかシャンプーのCMを思い出させるなぁ。
馬のお尻、その1。
馬のお尻、その2。 ・・・動物のお尻は愛らしい。
反対側の野では、トラクターが作業中。
舞い上がる干草の粉が、風で宙を漂っているのか、目がかゆい・・・。
一箇所にかたまって咲いていたウツボグサ(靫草)。 シソ科 ウツボグサ属。
学名はPrunella vulgaris プルネラ・ブルガリス。
オランダ語だとGewone brunel ヘボーネ・ブルーネル。
マルバアオイかな。 アオイ科 ゼニアオイ属。 学名はMalva alcea マルバ・アルセア。
オランダ語ではVijfdelig kaasjeskruid ファイフデーラハ・カーシェスクラウト。
直訳は5ピースのちっちゃなチーズ香草。
直訳は5ピースのちっちゃなチーズ香草。
Sint-Urbanuskerk シント=ウルバヌスケルク(聖ウルバヌス教会)の方は、怪しげな空模様。
右の方に見えてる点々は濃い焦げ茶色の羊。
右の方に見えてる点々は濃い焦げ茶色の羊。
そろそろ引き返そう。
フサフサのピンクの花は、Centaurea scabiosa センタウレア・スカビオサ。
オランダ語ではGrote centaurie フロート・センタウリー。
日本語だと英語からそのままグレーター・ナップウィードというよう。
日本語だと英語からそのままグレーター・ナップウィードというよう。
背後に咲いている白い花はノラニンジン。
この日、驚いたのが、野に現れた背の高い植物。
いつも何もなくだだっ広い野っ原だったところが一部、背の高い植物がびっしりと遠くまで。
さわさわと風に吹かれていた。
さわさわと風に吹かれていた。
正体は、どうやらトウモロコシみたい。 そろそろ実もいい感じかな。
春に何か植え付けられてると思って見ていたけれど、そうだったんだ。 動物の飼料用かしら。
そうそう、さっきの背後に写ってた白い花のノラニンジン、これが花の後の姿。 種のトゲトゲがすごい。
ノラニンジンの学名はDaucus carota ダウクス・カロタ。
オランダ語はWilde peen ヴィルデ・ペーン。 セリ科ニンジン属。
オランダ語はWilde peen ヴィルデ・ペーン。 セリ科ニンジン属。
くしゅくしゅっと丸く縮まったところ、愛嬌があって好きだ。
たくさん見かけた鳥は、ハイイロガン。 離れた野には白鳥のつがいもいた。
オオバン、アオサギも。
他にも何だか分からないけど、鳥の群れが。
上空を大型の飛行機が通り過ぎるたびに、その音で驚いたのか空へと舞い上がり、再び戻ってきていた。
上空を大型の飛行機が通り過ぎるたびに、その音で驚いたのか空へと舞い上がり、再び戻ってきていた。
並木道近くの野には、来た時にはいなかった牛たちが。 じわじわとこっちに向かいつつ。
ハイイロガンと牛は、まぁまぁ仲が良さそう。
牛がゆっくりと歩き出すと、ハイイロガンが道を開けたりもして。
牛がゆっくりと歩き出すと、ハイイロガンが道を開けたりもして。
今頃になって青い空・・・折が悪いな。
ま、我が家ではよくあること。
目の前でバスやメトロを逃してしまったり、
散々待って来ないからトラムにしようと離れたらバスが来てたりとかね。
目の前でバスやメトロを逃してしまったり、
散々待って来ないからトラムにしようと離れたらバスが来てたりとかね。
でも、そんなタイミングの悪さも、後々の結果を見ると良かったりもするから、人生それもありかも。
振り返って撮った農道と野。 すごく真っ平らな地が奥までずーっと。 山がない風景。
(だから旅先に起伏の激しさを求めてしまう。)
(だから旅先に起伏の激しさを求めてしまう。)
全く花がないように見えたけど、咲いてるのもあって、よかった。
数年前は目に見えて分かる巨大なアザミの仲間や、カモミール、コスモスが咲いてたりもしたんだけどな。
あれは管理の人が種を蒔いてくれてたのかしらね。
あれは管理の人が種を蒔いてくれてたのかしらね。
毎年ほんの少しづつ見られる花が違う。 来る時期によっても花が異なる。
そう思うと、人との出会いも、すごい偶然の重なりなんだな・・・。
セイヨウサンザシ・・・実が色づいてきた。 5月に白い花を咲かせていた植物。
Crataegus monogyna ・・・クラタエグス・モノギナ?
オランダ語ではEenstijlige meidoorn エーンスタイラヘ・マイドーン。
直訳すると一般的なサンザシ。 バラ科 サンザシ属。
オランダ、7月下旬からずっと最高気温が20〜22℃くらいと快適。
街路樹も枝の先が紅葉しかけてきた。
白樺の葉も色褪せて黄土色がかった黄緑に。
徐々に秋に向かってると感じるように。
まだ8月の初旬なのに、焦るなぁ^^;。
自然がいっぱいで良いですね!
心がのんびり出来そうです(^^)
by そら (2017-08-08 20:16)
野生のかわいい花あり、草原の馬たちの姿も美しく
水辺には白鳥や鷺、そしてのんびりと牛たち。
のどかな和む光景がいっぱいですね^^
ノラニンジンの後の紫のたくさんの種、お花のようにかわいらしいです。
5月の風に白い花咲くサンザシ、実もまた色づいて素敵です。
by アールグレイ (2017-08-08 21:02)
カッコイイ馬ですねぇ
外人だから? 外馬か、、、
by (。・_・。)2k (2017-08-08 21:15)
ピンクのフサフサ アザミみたい~(^^ゞ
by DON (2017-08-08 21:50)
広い空が見たいなぁ。ここでは難しいから。
気持ちも晴れ晴れしそうです♪
ノラニンジン面白いですね。触るとちくちくするのかな?
by みち (2017-08-08 22:30)
並木の風景たまりませんね
馬が近くで見れるのもいいですね
お散歩コースが羨ましいです(^^♪
by yokotee (2017-08-09 00:06)
チコリの花の色好きだな
手をふったらジッと見ていた馬、なにを思っていたのかな(^^)
by mitu (2017-08-09 00:28)
ノラニンジンの種が凄いっっ
こういうトゲトゲに心が動いちゃうって
サボテンブロガーだからかしら・・・笑
by oko (2017-08-09 10:44)
青い空に雲がぽっかり、緑の草地には、牛が、馬が、灰色の雁、、のんびり、ゆったりの景色。馬のお尻の2枚は笑えますね。ちょうどいいタイミングだったわね。
チコリは菊科なのね。野生のチコリも食べられる?
by TaekoLovesParis (2017-08-09 11:25)
お馬さんの 引き締まったお尻…。
う…羨ましぃ〜(*´°`*)笑
by kabu (2017-08-09 20:23)
開放感たっぷりで動植物がのびのび
している感じがうらやましいデス。
人間もやっぱりそうなのかしら。。
by うっかりくま (2017-08-09 21:18)
昔 スキーで3泊とか4泊すると
最終日だけすごくいい天気になるパターン思い出した
でもさ
いい景色少し見れるだけでも幸せ
次 また旅に出たくなるもんね
キレイな青空と長閑な景色 素敵だなぁ
きっと いつかタイミングが合う日はくる(^^)/
by snow (2017-08-10 07:59)
此の眺め 大好き
どの季節も、移りゆく時を、緑で自然で感じて、、
こころ開放されてくの
タイミングの悪さは、ラッキーのもつながって、その後の思いがけない展開に、、それもありね、なんて、、走ってゼイゼイもあったりするのも、笑いの種でと、、いいですよね
by engrid (2017-08-10 08:59)
チコリー、きれいですね。そのほかのお花も良く、撮れています。
by テリー (2017-08-10 19:10)
すぐ近くにこんな素敵な場所があるのって良いですね~
ちょっと時間が出来たら出かけて並木道を見ながらのんびりしたいです。
馬さんも牛さんも伸び伸びしていて幸せそうだな~
by miffy (2017-08-10 23:19)
素敵な場所ですね。広い青空が景色を引き立たせてますね。
癒されます。
旅はいいですね^^
by kyon (2017-08-11 09:52)
→皆さま「ひと月半ぶりに」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。今、南の野での私の関心ごとは、トウモロコシがいつ収穫されるのかということ。どんな風にするのか見てみたい^^。
→そらさま
街からちょっと外れるとすぐにこんな風景に出くわします^^。空が大きくて風も吹いてて爽快ですよ〜。
→アールグレイさま
何気なく咲く花も綺麗だったり。自然に見えても、オランダ人が作り出した大地というのが不思議なところ^^。ノラニンジンの花後、不思議な形ですよね〜。何かがちょっとずつ色づいていくのを見つけると、季節が移ろっていくのを感じますね。
→ (。・_・。)2kさま
ここで生まれ育った馬から見れば、私の方が外人さなんですよね〜^^;。この野じゃないけど、足が太い農耕馬もオランダにいますよ〜。
→DONさま
ヤグルマギク属とアザミ属、中には似てるのもありますよね〜^^。いつも花を調べるときに、どっちだろうって・・・迷う迷う^^;。
→みちさま
山がない分、空が大きなオランダです^^。ちょっと街から外れると、こんな感じで。アムステルダムは首都だけど、機能はデン・ハーグやロッテルダムの方にあるので・・・。ノラニンジンのチクチク、怖くて触ってません^^;。
→yokoteeさま
水路をはさんでとはいえ、結構近くで見られます^^。たまに農道を乗馬する人もいたり。あと牛も、羊も、近くで見られますよ〜。風向きによっては臭いもしますけどね^^;。
→mituさま
チコリの青い花の色、キレイですよね〜。私もこの色が好き♪ じっと見ていた馬、私のこと怪しい人だと警戒して見てたんだったろヤダなぁ^^;。
→okoさま
ノラニンジンのトゲトゲ、すごいですよね〜^^。やっぱり、サボテンブロガーさんとしては、そこに目がいっちゃいます?サボテンほど鋭くはなさそうだけど、チクチクしそうで触らず見るだけにしました〜。
→TaekoLovesParisさま
南の野、ちょこっと空いた時間に、ふらっと来られるのがいいです^^。何かしら見るものがあったりして。馬、撮ってるうちにお尻向けちゃって^^;。野生のチコリって、野菜のチコリとかなり違いますよね、形。食べられそうな部分、ないように見えますよ〜。
→kabuさま
プリッと引き締まったお尻、カッコイイですよね〜^^。しかも、きちんとお手入れされてて、艶やかでしたよ。馬、胴もくびれてて、おぉ〜っとなりました^^。
→うっかりくまさま
人間は様々ですが、だいたいの時間の流れが日本に比べるとゆっくりかな^^。流行り廃りもそんなになくて。
→snowさま
あ、ありました、ありました、私も。スキーに行くと最終日帰る日の朝に快晴でくっきり山々が見えるっていうの^^;。前日まで吹雪いてたのに。些細なタイミングのズレがあっても、肝心な時にビシッと合えばいいかな^^。
→engridさま
春夏秋冬、この南の野で楽しませてもらってます^^。オランダ人が作った最初は人工の地だけどここまでナチュラルになるというのもすごいことですよね。バスやトラム、以前は間に合うかもと走ってましたが、最近は転ぶと危ないので次のを待つことにしました^^;。
→テリーさま
チコリーの青、キレイですよね^^。今度行く時には、どんな動物に会えるのか、何が咲いてるのかも楽しみです。
→miffyさま
ぶらぶらと歩いているだけでも、気がつくと軽く2時間経っていたりします^^。馬、牛、羊、鳥、いろんなものに出会えて、次々と目で追ってしまいますね。のびのびしてる姿を見ると私の気持ちものびのびです♪
→kyonさま
ただただ広がる野に、東西に走る並木道なんですが、何かしら楽しくて^^。自転車で軽く来られる距離というのもありがたく。
by Inatimy (2017-08-11 21:40)
いつもの景色、ゆったりのんびりしていて素敵ですね!
それにしても冷たい雨が降って、ぐぐっと気温が下がりましたよね~
アウトバーンの横の緑も少し色づいてきたような感じでした。
秋はもうすぐそこですね。
by めぎ (2017-08-13 05:10)
→めぎさま
この夏は、早く去ってしまいそう。6月が一番暑かったかも。7月の旅から後、ずーっと19〜22℃くらいです。近所の街路樹の緑もくすんで色褪せてきた感じです。8月が終わると一気に年末に駆けて行くようで焦ります・・・^^;。
by Inatimy (2017-08-18 21:55)