冬から一歩踏み出す [森・野]
道端に、春が近いと告げる花。
淡い紫のクロッカス。
2月中旬、風邪が治って、やっと出かけた休日。
0℃〜7℃くらいで、日向では陽の光の温もりが、じんわりと肌で感じられるくらい。
でも、水路には薄氷が解けずに残るほど。
出かけた先は、森林公園のAmsterdamse Bos アムステルダムス・ボス・・・アムステルダムの森。
塔のある建物は教会で、
Bovenkerk ボーフェンケルクにあるSint-Urbanuskerk シント=ウルバヌスケルク。
Bovenkerk ボーフェンケルクにあるSint-Urbanuskerk シント=ウルバヌスケルク。
ここの水路は凍ってなかった。 ならば、あそこは?と行ってみたのは・・・
・・・De Poel デ・プール(直訳:みずたまり)という湖。
泥炭を採取した地に水が染み出てできたところ。 桟橋の先まで行ってみよう。
湖にも、薄らと氷が張っていた。 解けてるところもあって、上を歩けるには程遠いけど。
ここからも、さっきの教会が見える。
氷が溶けてる水面に映ったガマの穂がキレイでね。
この日は穏やかで、ほんの時折、風が吹いて揺らすくらい。 外の空気は、清々しい。
湖岸沿いの遊歩道を歩いて、土手を降り、ブナの木々のトンネルのそばを通り過ぎ・・・
・・・白い橋を渡るときに、橋から空を覗き込んだ。 根っこのようにも見える木々の枝。
水路脇、積もりに積もった落ち葉の隙間から、緑の葉が見え始めていた森。 何か球根植物っぽい。
遊歩道から見る風景は、まだまだ冬のまま。
面白かったのは、ほとんど人が通らないルートだからなのか、
舗装された道はほとんどが苔で覆われ緑になっていた。 自然に飲み込まれていってるような感じで。
舗装された道はほとんどが苔で覆われ緑になっていた。 自然に飲み込まれていってるような感じで。
伐採された木の幹が横たわる。 ちゃんと森番さんが管理してる森林公園。
この森は、オランダ人が植樹して作った森。
あまりにも規模が大きくて、いつもそのことを忘れてしまいそうになる。 それほどナチュラル。
強風で根こそぎ倒れた木もあるけど、そのままになってたり。
丸見えになった木の根の部分に、鳥が巣穴を掘ったりするからそうだ。
丸見えになった木の根の部分に、鳥が巣穴を掘ったりするからそうだ。
完璧に整えるんじゃなく、ほどほどに手をかけて見守る姿勢って、いいと思う。
傾いた陽。 木立で日陰になる水路は、凍っていた。 凍ってない部分には水鳥が集まってる。
足元には、何やら芽吹きが。 何の植物だろうな。
踏んでしまわないように気をつけながら歩く・・・のが難しいほど、あっちにも、こっちにも。
日当たりのいい場所にある木々は少し新芽がほころび始め、その他の部分では、緑はまだ苔だけ。
その緑に映える赤いキノコ、発見。
後で、キノコ図鑑で調べたところ・・・多分、ベニチャワンタケ(Sarcoscypha coccinea)。
オランダ語では、Rode bekerzwam ローデ・ベーカーズワム。 直訳は赤いカップのキノコ。
オランダ語では、Rode bekerzwam ローデ・ベーカーズワム。 直訳は赤いカップのキノコ。
凍ってるところには、木の枝がいくつか落ちていた。
誰かが投げたものかもね。
凍っているのかどうか、見れば分かるのだけれど、確認したくなる気持ち、ちょっぴり分かる。
凍っているのかどうか、見れば分かるのだけれど、確認したくなる気持ち、ちょっぴり分かる。
この日は、氷上に落ちた木の影と光が、やけにキレイで、とても気になった。
水面と違って、光に照らされた木しか、影がくっきりと出ないから。
落っこちないように、凍った水路の縁まで、そっと。 葉っぱや茎が氷にとらわれていた。
低地のオランダ、水はけはそんなに良くなく、そこに行くまでにブーツがぬかるみで泥まみれ・・・。
でも、それもまた楽しかったりする。 大人になってもね。
私は、わざわざ水たまりに入ってしまう子供だったように思う。
雪が降れば、まっさらな積雪の上にダイブしたり、
霜柱の上をざくざくと歩いて感触を確かめ、軒下の氷柱に背伸びをして手を伸ばした。
霜柱の上をざくざくと歩いて感触を確かめ、軒下の氷柱に背伸びをして手を伸ばした。
散歩好きなのは、その時一緒に歩いてくれた父のおかげかもしれない。
そして今、Kamoさんも、私が危なくないようにそばで見守ってくれている。
これが、教会のSint-Urbanuskerk シント=ウルバヌスケルク。
青く澄んだ空にどんどん暖かい空気が上昇し、日が傾くにつれ、冷えてきた。
でも、その前のベンチの脇には、スノードロップ。 じわじわと冬に終わりが見えてきたのかな。
・・・と思ったら、今週半ばからどんどん気温が下がって、来週は最高気温で氷点下らしい。
三歩進んで二歩下がる・・・それでも春に向かってる。
三歩進んで二歩下がる・・・それでも春に向かってる。
風邪が治って久々のお出かけ、3時間の森散歩でした^^。
歩いてると、あっという間だ。
歩いてると、あっという間だ。
みなさんの周りにも春がチラ見えしてきた?
タグ:植物
苔の緑が目に入ってきますよね。
この前、私が行った森もそうでした。
森を歩くのは楽しいです(^^)
by riverwalk (2018-02-20 22:59)
もうクロッカスが咲いていたんですか!
日本の今年の冬は、どこも寒くて、東京でもそちらに同じく最高気温7度という日はよくあって、明日も朝の通勤時間は3度、寒いです。
そちらは空気が澄んでるからかしら?水に映る葉っぱや木立が美しいですね。こんな景色なら散歩も楽しいってわかります。
by TaekoLovesParis (2018-02-20 23:28)
この日曜日、こちらも池の岸辺がちょっと凍ってました。
今日はそんなに寒くないようなつもりでしたけど、夜、帰りが寒かった・・・冷えました。
まだ2月ですものねえ。一年で一番寒い月だとか。
でも、日差しはやっぱりちょっと春ですよね。
by めぎ (2018-02-21 06:29)
・・・De Poel デ・プール(直訳:みずたまり)という湖。
大きな水たまりだ~可愛い名前
凍っている湖面に氷のかけらや、誰かが投げた?小枝がのって
ガマの穂の映りこみや枝だけの樹形も
リズム感があって音楽が聞こえた来そうです
シロフォンの音色が似合いそうな(^^♪
by mitu (2018-02-21 07:40)
景色が春っぽくなってきましたね
うちの近くの川もずっと氷が張っていたのが
解けている日も出てきて、暖かさが感じられるようになってきました
by luces (2018-02-21 08:47)
赤いキノコ、色彩的には、きれいですが、きっと、毒があるのでしょうね。
全体的には、まだ、冬景色ですが、春が近い雰囲気を、感じます。
by テリー (2018-02-21 09:41)
風邪が治って良かったですね^^
凍てついた水面など、まだまだ寒いですが
スノードロップやクロッカスなど春が近いことを教えてくれているかのよう。
水面に映ったガマの穂もいい感じです。
日の当たるところは、心がほっこりしますね^^
by アールグレイ (2018-02-21 09:51)
kamoさんの優しさにinatimyさんは幸せでいられるんだね。
お父さんは嬉しいだろうなぁ。^^
春が来る今の時期が一番好き。
そしてオランダ、この時期からどんどんワクワクする。
inatimyさんのおかげだわ。
by カエル (2018-02-21 11:55)
オランダにも春が~♪ と思ったら来週はまた冬に逆戻りなのかな。
でも毎年そんなふうに季節は移り変わっていくもの^^
by よしころん (2018-02-21 13:47)
あ、咲いてますねえ。
きれいな様子を見るとホッとします。
スノードロップの花は、去年札幌で雪の中見ました。
清楚で美しいです。
by ナツパパ (2018-02-21 14:45)
2枚目のお写真に心惹かれましたが、どのお写真も絵のようでステキですね。
そうそう、オリンピック、オランダ代表選手の一人が日本人とのハーフ(だったかな?記憶怪しい私)でしたよね?(違ってたらスミマセン)
ちょっとでも日本とのつながりがあると、他の国の代表でも応援したくなっちゃいます。
by sheri (2018-02-21 16:19)
寒いけれど、少しずつ春は近づいてきてますね。
by kyon (2018-02-21 16:40)
バス釣りなら4枚目のような
アシ際 攻めるんだけどな~(^_^;)
by DON (2018-02-21 19:39)
クロッカスが自然に生えているんですね!可愛らしい。
氷の張った湖は寒そうだけれど、木々の映り込みがとっても綺麗です!
by みち (2018-02-22 00:36)
春を待つ森の景色、とっても素敵ですね。
静かな森の音が聞こえてくるみたいです。10枚目11枚目が好きです。 ^^
スノードロップも、リンリンと春を呼んでいますね ^^
by moz (2018-02-22 06:24)
クロッカス、うちも咲いてました
寒いけれど、春がどこかに来てる感じです・・・
by oko (2018-02-22 08:41)
寒いとお出かけするのが億劫になりがちです。
美しい森のお散歩、気持ちよさそうですね~
春を告げる花、スノードロップも咲き始めたのですね。
こちらもやっと梅の花が綻び始めました。
by miffy (2018-02-22 21:51)
クロッカス、嬉しいな、、春いらっしゃいってね
スノードロップも、、
氷に閉じ込めっられた、枯葉、いつ解放されるのかなって思ってしまう、待ち遠しいな、
手をかけすぎない、植林っていいね、、あとは自然におまかせかな
by engrid (2018-02-23 01:25)
→皆さま「冬から一歩踏み出す」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。風邪が治ってやっと”家から一歩踏み出して”外に出てみた日、森を散歩しました^^。2月もそろそろ終わり。でも今は寒波で冬真っ盛りのような気温です。
→riverwalkさま
寒い日でも暑い日でも、苔って元気ですよね^^。ぼちぼち、早いところではラムソンの芽も見え始めてきました。森の散歩は楽しい♪
→TaekoLovesParisさま
日当たりの良い土手では咲き始めてましたよ、クロッカス。水仙の芽も上がってきてるところも。でも今週オランダはロシアにある高気圧の影響で最高で1℃、最低はマイナス9℃らしくって。その上風が強いから、体感温度は気温より6℃くらいは下がるようです^^;。でも晴れるからいいかな。
→めぎさま
日差しはどんどんと春っぽく、日の出の位置も日没の位置も徐々に変わってきましたよね。しっかし、今週は寒い。部屋の中は日当たり良くて、暖房なくても22℃まで上がるんですけどねぇ。
→mituさま
この地で取れた泥炭、昔は燃料としてとっても大事だったようです^^。今まで冬の森にはほとんど来たことがなかったんですが、いろいろ見所があるのがわかって、お得な気分。鳥の声もあっちからこっちからと。どこで鳴いてるかはさっぱりですが・・・。
→lucesさま
氷が張ったり、溶けたり・・・繰り返して春に近づいていってるんですね^^。ここのところ気温は下がってるんですが、風があるので、なかなか水路や池が凍らず・・・。
→テリーさま
この赤いキノコ、毒はなさそうなんですよ。ただ珍しいらしく保護が必要と図鑑には載ってました^^。
→アールグレイさま
寒さはまだまだ続いてますが、花が咲き始めると気分が上昇しますね。冬の終わりが見えてきたことに名残惜しさもあり、春が待ち遠しくもあり^^。スノードロップ、クロッカス、水仙、ヒヤシンス、チューリップと花が続いて華やかになっていきますね〜。
→カエルさま
私が何かに気を取られてても、ちゃんと足元に注意するよう声をかけてくれるし、じーっと観察してても待っててくれるし、本当にありがたいです^^。昔はなま温かくなる春が苦手だったけど、オランダで球根植物に出会って、楽しみになってきた。スギの花粉もほとんどないし♪
→よしころんさま
今、すっかり真冬のような寒さです^^;。ロシアのあたりに高気圧が居座ってるようで、寒気がすごい。すごい青空が広がって、日差しも温かそうに見えるに、外に出たら極寒・・・。今も昼なのに氷点下。よしころんさんは山で慣れてらっしゃるから、へっちゃらな気温かな^^。
→ナツパパさま
オランダの道路脇や公園の端っこ、森の中にスノードロップが^^。クロッカスが咲いて、水仙が咲いて・・・と楽しみが続きます。
→sheriさま
スピードスケートの選手ですよね^^。日本人のお母さまをもつカイ・フェルバイ選手。結果は残念でしたが、まだまだ若いので次のオリンピックに期待ですね〜。
→kyonさま
春は必ず来ますね^^。花が咲き出すと、追いつかないほど早く移ろっていくので、大変です。
→DONさま
この池にどんな魚がいるんだろう・・・鯉とかかなぁ^^。
→みちさま
クロッカスも水仙も、道端のなんてことないところに生えてたりします^^。昔はこの湖が全部凍ってたくさんの人がスケートしてたようです。私は映像でしか見たことなくって。
→mozさま
まだまだ何も変化がないと思いきや、少しずつ春の兆しが^^。日も少しずつ長くなり、慌てて帰る必要がなくなってきましたよ。冬至の頃は4時半には暗くなり始めてましたから・・・。スノードロップもまだまだこれから♪
→okoさま
クロッカス、我が家にも2種類あるんですが、どうも今年はネギのままみたいで^^;。鉢植えで管理するのは難しいなぁ・・・。
→miffyさま
樹氷や雪、氷だと寒くても喜んで出かけたくなります^^。そろそろ春咲き球根が順に目覚めてきたようで、スノードロップがあちこちで。日本は梅の花ですね〜。紅梅、白梅、綺麗だろうなぁ。
→engridさま
氷に閉じ込められた葉っぱ、まだまだそのまま眠ってそうです^^。今週も氷点下の予想で。手をかけすぎないナチュラルさを備えた森、どんどん成長してるみたいです。
by Inatimy (2018-02-26 20:50)