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どうしてレモネード? [街並み]

濃淡のレモンイエロー

オランダの道端でよく見かける水仙は、このタイプ。

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朝食はTVで朝のニュースを見ながら。
ひな祭りの日は、イスラエル議会選挙について流れ、ネタニヤフ首相勝利宣言をしていた。

オランダのTVは字幕が主流で、その宣言もオリジナル音声とともに画面にオランダ語字幕が。
私はそれを目で追っていた。

勝利宣言の内容は訳すとだいたい以下の通り。

 これはあらゆる予想に反しての勝利だ。 我々は強い権力と張り合っていたのだから。
 彼らはすでに我々に死の宣告をしていた。 我々の敵は言った、ネタニヤフ の時代は終わったと。

 しかし、我々は形勢逆転した。
 我々はレモンからレモネードを作った。


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・・・は?
なんで、いきなりレモネードの飲み物の話? どうしてレモネード作ったの?

その日は朝からずっとそれが気になっていたのだけれど、調べてもよくわからず、
オランダ人に聞いてみた。 なんでもよく知ってそうな年配のご婦人に。

すると、それはオランダの言い回しじゃないけれど、文字通りの意味ではなく、おそらく、
苦しく辛い状態から、心地いいスッキリした状態になるという例えでは・・・というご回答。


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なるほど・・・
近い日本語だと、酸っぱいレモン辛酸で、甘いレモネード甘美に相当するのかも。

他の言語ではどうなってるのかと、動画のニュースをネットで探してみた。

スペイン語だとConvertimos los limones en limonada. レモンをレモネードに変えた
英語We turn lemons into lemonade. これもほぼ同じ意味で、変化を示す単語を使ってる。

字幕のオランダ語は、We hebben van de citroenen limonade gemaakt.
私たちはレモンからレモネードを作った。

オランダ語の文章では、maken 作るという単語を使ってるから妙な感じがするのだ。
キッチンで用意して食卓にグラスを置くシーンが頭の中に出てくる。


pk20mrt4.jpg

でも、さらに検索していくうちに、次の英語ことわざを見つけた。

When life gives you lemons, make lemonade.
もし人生があなたにレモンを与えたら、レモネードを作りなさい。

人生で逆境困難に直面しても、楽観的前向きな態度で立ち向かうように、ということらしい。
これが元になっていたなら、オランダ語maken 作るでもいいのかもしれない。


ちなみにレモネードイスラエルでよく飲まれる飲み物で、
ミントの入ったリモナナというのもあるそう。


朝のニュースの字幕で見た一文で、かなり楽しめた日になった。



レモネード、作ってみようかな^^。

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コメント 20

snow

昨夏 
サービスエリアでワゴン車で販売してたレモネード
美味しかったな(^^)/
レモネードにもいろいろ種類があって迷ったの思い出す

スイセン
最近日本でも園芸用としていろんな種類を見かける
ようになり長く楽しめるようになってきてますね

爽やかな写真
2番目の池に浮かぶ?ぽっかり雲いいね
4番目の撮り方好きな撮り方です(^^)/


by snow (2020-03-08 19:50) 

ma2ma2

空に向かって立つ木が気持ち良い感じですね!
春が近いって感じですね。
by ma2ma2 (2020-03-08 20:31) 

JUNKO

レモネード、めったに飲みませんね。青空に向かってのびる枝、天まで届け、気持ちがいいです。
by JUNKO (2020-03-08 21:11) 

めぎ

ちょうど今、この色の水仙がこちらでもいっぱい咲いています。爽やかですよね。
ドイツでもWir haben aus der Zitrone Limonade gemachtと訳されてました。でもドイツにはそういう言い回しはないとのことで、イスラエルにそういう言い回しがあるのでは、と思ってましたが、英語にあるのですね。それともイスラエル語から英語になったのかしら。よく飲む飲み物で喩えるという感じから、元はイスラエルだったのかなあ。どうなんでしょうね。
by めぎ (2020-03-08 22:57) 

ふにゃいの

レモンからレモネード…なるほど。
こういうことわざ、言い伝え的な
ものだと、その国ならではの
例えに変えたりしそうですが
日本だったらなんだろう?
ちょっと思いつかなかったので
考えて見ようと思いました。
by ふにゃいの (2020-03-08 23:53) 

YAP

レモンからレモネード、こういう言い回しとか諺って、国が変わるとピンと来なかったりしますね。
日本で似たような言い回しは、思いつかないです。
by YAP (2020-03-09 08:07) 

Boss365

こんにちは。
「レモネード」なる程です。アップグレードした感じ?
レモンからレモネード、身近なモノなので「国民の勝利的な意味」もありそうです。
言い回しの解釈は文化の違いで難しいですね。
水面に映り込む空景色、緑との組合せが心地良いです!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2020-03-09 12:52) 

(。・_・。)2k

最後の綺麗 俺も似たの撮ってきました

by (。・_・。)2k (2020-03-09 13:32) 

marimo

ぐるりと円形に木が生えているのですか(^^
空に電線もなくて広い野原で寝転んでいるような気持になります。
レモンとレモネード、お国によっていろいろ言い回しがあるのですね。
by marimo (2020-03-09 14:01) 

斗夢

ネタニヤフ首相はいい話をするんですね。
やはりセンスが良くて頭がいいんでしょうね^^。
by 斗夢 (2020-03-09 14:06) 

いろは

こんにちは^^
池に映り込む風景が素敵ですね♪
レモネード、何かお洒落な感じがします^^
by いろは (2020-03-09 15:48) 

miffy

検索したらこんなの見つけました。
デール・カーネギーの「道は開ける」という本の中の言葉だそうです。
愚か者は人生の贈物がレモンであると知って、あきらめ顔で「私は負けた。これが運命だ。もはやチャンスはない」などと言い出す。そして世間に文句をつけ、自分を甘やかして放蕩の限りを尽くすようになる。
 けれども、賢い人はレモンを手にして自問する。
「この不運からどんな教訓を学ぶべきだろう? どうしたら周囲の状況がよくなるであろう? どうすればこのレモンをレモネードに変えられるだろうか?」
 運命がレモンをくれたら、それでレモネードを造る努力をしよう。
by miffy (2020-03-09 19:54) 

mitu

お湯を注ぐだけでできる、ジンジャーレモネードを、母用に買ってみました…国産のレモンとショウガ使用^^
木が輪になって会議しているみたいな写真…いいね!
by mitu (2020-03-09 20:09) 

coco030705

こんばんは。
レモンとレモネード、面白い例えですね。納得です。人生はレモンの時が多いですが、それをレモネードに変えるのは自分なのですね、なるほど。

by coco030705 (2020-03-09 21:18) 

テリー

一枚目のスイセンの淡い黄色が、いいですね。
by テリー (2020-03-09 21:38) 

みち

青空が眩しい^^
随分前ですが、洋画を映画館で観ていると、
外国人だけ笑っているものがありました。
字幕にはない言葉の言い回しなのかな?って思ったのですが。
レモンとレモネードの言い回し、面白いです。
by みち (2020-03-09 23:52) 

yk2

いなちゃんも聴いているだろう(?)ジャズ歌手のステイシー・ケントが、フランス語ばかりで歌った『Racont Moi...』ってアルバムのラストに『Que reste-t-il de nos amours?』(邦題-残されし恋は)って1940年にフランスで流行ったシャンソンがレコーディングされてるんだけど、この曲の英語版が『I Wish You Love』ってタイトルで、ジャズの世界だと結構スタンダードな曲なんですわ(※もしyoutubeで検索するなら小野リサのヴァージョンが聴きやすいかも)。
「僕らはもう終わってしまうけど、君に新しい愛が訪れます様に、春から冬まで、どんな季節も愛に包まれています様にと祈るよ」って内容の切ないラブ・ソング。でね、その歌詞にレモネードが出てくるんだ。これまではたださらっと聴き流してたけど、ああ、そうか。今目の前の辛い別れがレモンで、やがて君に訪れて欲しい新しい幸せが爽やかな甘さのレモネードで表現されてるんだ、って今回のこのエントリで気付かせt頂きました。ありがとう~(^^。
by yk2 (2020-03-10 08:31) 

竹口要(だいたい妻)

勝利宣言の一文から広がりましたねぇ!
Inatimyさんがどこへ行っても楽しんで生活される力がおありなのが
今日あらためて解った気がしました!!
尊敬!
by 竹口要(だいたい妻) (2020-03-10 16:45) 

kuwachan

レモンからレモネード、なるほどです。
一つの国だけでなく各国に同じような言い回しがあるのも面白いですね。

by kuwachan (2020-03-11 23:07) 

Inatimy

→皆さま「どうしてレモネード?」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。言い回し、ことわざなど、国によっても異なるから難しいですよね。それを思うと日本語を学んでる方々にとっては、四字熟語、難解だろうな・・・。

→snowさま
夏のレモネードは爽快ですね^^。炭酸水で割ったり。我が家の水仙も強風の中、あっというまに終了。切り花で室内で楽しんでばかりでした。2枚目のは、池ではなく、芝生にできた水たまり。ここすぐに水が溜まって冬場だと凍ってスケートリンクができるほど。4枚目の、背が高いポプラの木が多いので、こんな撮り方も楽しんでます。

→ma2ma2さま
珍しく晴れた日で、青空が心地よかったので、見上げて撮ってみました。春、今年は早く来そうです^^。

→JUNKOさま
私もレモネードはたまにくらい。外で食べるときにだいたい、市販のビターレモンを頼んだり^^。

→めぎさま
ドイツ語でも「作った」ってなってたんですね。このレモネードの言い回しは、もともとは米国のようです、Wikipediaによると^^。イスラエルでよく飲まれる飲み物がレモネードだから、その国では身近になってたのかもしれませんね。

→ふにゃいのさま
日本ではどんな言い方になるんでしょうね、この場合。私も全く思いつかないです^^;。苦瓜からゴーヤーチャンプルー・・・う〜ん。ちょっと違うな。

→YAPさま
日本で似たような言い方ってあるんでしょうか・・・私にはちっとも思いつかず^^;。梅から梅干しを作った・・・だと微妙ですものね。

→Boss365さま
レモンからレモネード、酸っぱいものから甘いものへアップグレードですね^^。言い回しって、その国の暮らしがチラ見えするものなんだなと感じました。水面、ちょうどいいところに水たまりができていたのでした。夜中は目が降ってたのに、この日だけ天気が良く・・・。

→(。・_・。)2kさま
すごく背が高いポプラの木なんですよ^^。ちょうど円形に生えてるので、いい感じに。

→marimoさま
そうなんです、円形に生えてるんです^^。オランダ、電柱なく、電線もなく、全部地下に埋められてます。オランダの工事現場でびっくりしたのが、掘り返したところ、土ではなく、砂だったり。埋めるのに貝殻混じった砂使ってたのでした。

→斗夢さま
なかなかいい表現を使いますよね^^。国民の心を馴染みのあるレモネードでつかむなんて。演説が上手でないと、人をまとめるリーダーになれないのかも。

→いろはさま
池に見えてるもの、実は水たまりです^^;。本来芝生のところなんですが、なんせ低地で水はけが良くなくて、雨がたくさん降ると水没してしまう部分が・・・。レモネード、いい表現ですよね。茶葉からグリーンティーを作った、って感じなのかしら、

→miffyさま
すごい、日本語で詳しいものがあるんですね。私が見てたのはwikipediaの英語版だったので困ってました。すごく前向きな言葉ですね^^。

→mituさま
ジンジャーレモネード、これまた美味しそうな飲み物^^。ホットで飲むの、冬には最適ですよね。ちょうどスーパーで、風の要望に効くというフレーズがついて生姜とレモンが特売になってたのでした。

→coco030705さま
レモンばかりもらって、溜まってます^^;。レモネードにしなきゃなぁ・・・いや、レモネード大量に作りたい。前向きに取り組むのが一番ですよね。

→テリーさま
道端に、あちこちにこんな色合いの水仙が咲いてます^^。他にもクロッカスが。今はもうすっかり終わって。

→みちさま
ずっと雨や曇天で、この日だけ、青空でした^^。笑いのポイントって、国によって異なりますよね。大学の英語の先生(米国人)の授業で、先生が最近あった面白いことを話してくれたんですが、涙を流しつつ笑って話す先生に対し、クラス全員、その面白さがわからず、微妙な空気が流れてました^^;。

→yk2さま
あれこれいろんな人のを聞いて、楽しませていただきましたよ。『I Wish You Love』に使われてるレモネード、なるほどな意味があったわけですね^^。昔からよく言われるファーストキスはレモンの味とか、恋愛にはレモンがつきものなのかしらね。甘酸っぱい感じ?小野リサ、何度聴いてもいい声だ。『Que reste-t-il de nos amours?』は、Henri Salvador & Rosa Passosのも良かったかな。アンリ・サルヴァドール、”Tant de Temps”を持っててシブい声で雰囲気が好き^^。あとフランスでたまに聴いてたシンガーソングライターなんですがJulien Doré ジュリアン・ドレの歌うバージョンが全くジャズぽくなくポップスになってて、これも全く異なった仕上がりで面白く。そうそう、”La Mer”、あの曲いい曲ですよね。私は映画 "Mr. Bean's Holiday”のラストの方のシーンで知ったんですけどね^^;。こちらこそ、いろんな音楽に出会うきっかけをもらって感謝です。

→竹口要(だいたい妻)さま
気になると調べたくなるんですよね^^。引っ越した先ではいろんなレモン(困難)があるんですが、どこに行っても暮らしをレモネードにして楽しめるのはKamoさんのおかげです。美味しそうに飲んでくれるしね。

→kuwachanさま
出どころは米国のようですが、どこの国でも、それをその国の言語にして使ってるのは面白いですよね^^。それほどまでに惹きつける力というのが。
by Inatimy (2020-03-19 16:58) 

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