見つけて、しゃがんで

見上げると、頭上高く、空まで届きそうな勢い。
木々の緑の隙間に見えた青が嬉しい。

6月中旬、森林公園のAmsterdamse Bos アムステルダムの森を散歩した日の続き。
　※ 前回の、セイヨウカノコソウやオクエゾガラガラを見て、おやつを食べた話は、こちら。

引き続き、歩行者しか入れない遊歩道を歩く。
脇の緑の茂みに隠れるように咲いていたのが・・・

・・・ランのような花。　たぶん、ラン科 ハクサンチドリ属の一種。

　学名：Dactylorhiza maculata ダクティロリザ・マクラタ。
　オランダ語：Gevlekte orchis ヘフレクテ・オーヒス。　直訳：斑点のあるラン。

・・・に似てるけど、その亜種かもしれない。

細い水路の一つ。　ここにも空が映る。　向こうから歩いてくる二人の姿。
こんな感じで、ごくたま〜にすれ違う程度。

今いる小さな橋のたもとには・・・

・・・ミクリの花が。　ガマ科 ミクリ属。　白っぽいのが雌花。　小さい緑の丸が未熟な雄花。

　学名：Sparganium erectum スパルガニウム・エレクトゥム。
　オランダ語：Grote egelskop フローテ・エーヘルスコプ。　直訳：大きなハリネズミの頭。

二人とすれ違った後、どんどん歩いて行くと・・・

・・・脇にアザミの一種。　アザミはいろんな種類があるから難しいけど、たぶん・・・

　学名：Cirsium palustre キルシウム・パルストレ。
　オランダ語：Kale jonker カーレ・ヨンカー。　直訳、ハゲた田舎貴族。　・・・だと思う。

さらに先へ進むと・・・

・・・ピンクの花。

ランのような形の花が集まったようなの。
これも先のダクティロリザ・マクラタの仲間かな。

黄色い花は、前回登場したオクエゾガラガラ。

遊歩道の左側にも細い水路があって・・・

子育て中のカンムリカイツブリ（冠鳰）がいた。　鳥の写真2枚はトリミング。

　学名：Podiceps cristatus ポディケプス・クリスタトゥス。
　オランダ語：Fuut フゥート。

よく見ると、ヒナの1羽を背中に乗っけておんぶしてるという・・・。　そういうのも、ありなんだな。

クリスマスツリーのような形で咲いていた青紫の花。
これは、シベナガムラサキというみたい。　ムラサキ科 シャゼンムラサキ属。

学名：Echium vulgare エキウム・ブルガレ。
オランダ語：Slangenkruid スランゲンクラウト。　直訳：蛇ハーブ。

先端の方をトリミングしてみた。

ふと思い出したのが、ハゼリソウ。　Phacelia tanacetifolia ファセリア・タナセティフォリア。
ちょっぴり雰囲気が似てるけど、ムラサキ科 ファセリア属と、属が違う。

　※ ハゼリソウの花の写真がある記事は、こちら。　← 紫陽花マジカル・レボルーションもあり。

手前に倒れたのがあったので、トリミング。　遠くに咲いてて近寄れなくて。　雰囲気だけでも。

これでアムステルダムの森に行った、この日の話は終了。

7月からやっとバス、路面電車、地下鉄、列車など公共交通機関が使えるようになる。
（車内のマスクは義務だけど。）

そう、3月中旬に新型コロナウィルスの対策が発表されてから、5月・6月に徐々に緩和されても
ほとんど外出しなかったのは、車のない我が家は、徒歩か自転車での移動しかなかったという・・・。

公共交通機関はライフラインに関わる職の人々優先で、不要不急の利用は控えるようになっていたから。

でも、まだ、互いに1.5mの距離を保つルールはあるし、在宅勤務を勧めているし、
飲食店は予約必須だから、あまり遠出する気にはなれないな・・・。

TVのCMでも、庭でバカンスを楽しむためのものが多い＾＾。

タグ：植物

コメント 19

経済活動を再開させるのに積極的な国が目立ってきた一方で、オランダはかなり慎重なんですね。
どちらが正しい選択か、それも今のところはわからないですが、判断に多様性があってもいいと思います。
by YAP (2020-06-28 17:35) 

いいところですねぇ、心も体もリラックス(^^)
日本も経済活動が徐々に再開しつつありますが、残念なことに感染者数は
毎日増えています、いつまで続くんだろうかと思う毎日であります。
by そら (2020-06-28 18:06) 

日本も色々解除されていますが、それに伴い感染者がまた増えてきています。
在宅勤務などで外出とかワクチンが出来るまでは推奨して欲しいですね。
by ma2ma2 (2020-06-28 18:41) 

一枚目のお写真好きです。
ほっとできますね。

家の車は主人が単身赴任先に持っていったので
私の移動手段は　自転車と歩きです。
公共交通機関　できる限り　お世話にならないように
心してます。
by ゆうみ (2020-06-28 21:04) 

ミクリは森の湿地で時々見かけます。
イガイガの様な実がなっています＾＾
by riverwalk (2020-06-28 21:24) 

紫色のツリーみたいなの、可愛いですね。
オランダとしては、ドイツから観光客を受け入れ始めているのに自国民に公共交通機関が不要不急はダメと言うわけにはいかないでしょうからねえ。
こちらもマスク着用義務でバスなど使っていますが、うーん…です。
仕事だから使っていたけど、遊びに行くのにバスや電車を使うかと問われたら、まだちょっと避けたいですねえ。
でも、じゃあいつになったら使えるのか、と言えば、永遠にダメと言う気もして、困った困った…
by めぎ (2020-06-29 03:32) 

アザミ越しに見える道がのどかで椎名ぁと思ったら
ハゲた田舎貴族に爆笑してしまいました(^O^
親子の加茂さんが作る波紋っていいなぁ♪

by marimo (2020-06-29 09:34) 

国によっていろいろなんですね。
ＥＵは国を跨いでの移動を緩和するというニュースを聞きました。
徐々にですが、いろいろ元に戻っているのですね。
東京は昨日の感染者60人で、そのうち夜の街関係者が31人ですとか。
．．．夜の街、という言葉がなんとも、いやはやです。
by ナツパパ (2020-06-29 09:35) 

カンムリカイツブリ 日本のとは色が違う感じ
夏毛だからかなぁ

by (。・_・。)２ｋ (2020-06-29 10:49) 

こんにちは。
アムステルダムの森の散歩、気持ちが良い風景です。
鏡面のような水面を見ると風もない感じ？人が少ないのも快適です。
カンムリカイツブリ「ヒナの1羽を背中に乗っけて・・」は初耳です。
「紫陽花マジカル・レボルーション」納得の色彩を確認しました。
ヨーロッパだと家が密集していないので「庭でバカンス」は可能な感じ？
ロンドンだと裏庭あるので・・・
夏場はバーベキューしたり日光浴をしました！？(=^･ｪ･^=)
by Boss365 (2020-06-29 11:48) 

徒歩と自転車で暮らす・・・バカンスみたいでいいじゃないですか＾＾。
by 斗夢 (2020-06-29 14:35) 

ミクリってなんだろうと・・・「実栗」なんですね！
私は見たことがない植物ですが日本の湿地で見かけるという方も。
まだまだ知らない植物がたくさんです。
inatimyさんのお話を伺っているとオランダの政府、国民の皆さん
とても慎重に行動していらっしゃる。
お庭でバカンスを楽しむ方法がCMになっているなんて。
日本に伝えられるニュースはヨーロッパでは
（と一括りにするのがまず問題だと思うのですが）
どこにバカンスに行こうかと浮かれて人々が多くて
感染再拡大が懸念されているという論調です＞＜
つくづくニュースは「・・・という人々も一部にいる」と頭の中で
置き換えて受け止めなければと思いました(ｰ ｰ;)
by ちぃ (2020-06-29 15:42) 

水路の鴨さん、気持ちよさそうですね。私もせめて自転車くらい乗れたらいいのにと、痛い脚引きずって歩いています。
by JUNKO (2020-06-29 16:08) 

お散歩で　カワイイ植物に出会える
なんて素敵♪
by ぴーすけ君 (2020-06-29 18:13) 

緑の中のお散歩、気持ちよさそうですね～
たくさんのお花にも出会えて良いですね。
7月になるといろんな国との行き来ができるようになるみたいですね。
隔離も無くなるみたいだけどまだ少し不安です。
by miffy (2020-06-29 20:34) 

道端に咲いているお花を撮りながらだと
なかなか進まないですよね。
水面に映りこんだ空と雲がいい感じ。まさに水鏡ですね。
by kuwachan (2020-06-29 22:17) 

木々の緑と青空を見上げると訳もなく幸せな気分に
なれるあの瞬間が好き(^^♪
野生の感性がよみがえるようなね(^^)/
by snow (2020-06-29 23:11) 

↑同感です！
青空がある限り　地球は大丈夫
元気が出ますね(^^♪
by mitu (2020-07-01 06:32) 

→皆さま「見つけて、しゃがんで」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。森に行った日以降の休日は、雨が降ったり天気が悪く強風だったりで、出かけてない日が続いてます・・・。平日に晴れるんだな＾＾；。

→YAPさま
オランダは欧州の国の中でもこぢんまりした小さな国。だから、まだまとめやすいのかも。インテリジェンスロックダウンで、独自の道を進んでましたからねぇ＾＾；。

→そらさま
レストランやカフェはまだしも、ネットの発達でオンラインショッピングが増え、普通の店舗は以前から客離れが進んでいたし・・・。感染者数はかなり減ったとはいえ、まだ感染者が出てるようですから、油断はできませんよね。

→ma2ma2さま
オランダは人種差別のデモの集会なども多いので、その場でも1.5mta街に距離を保つように指導してるようです。そこでは自衛でマスクしてる人も多いし。幸い、それ爆発的な感染は出てないよう。

→ゆうみさま
背の高い木々が並ぶところが多いので、こんなシーンを見ることも多く＾＾。あちこちに並木道です。街を歩いたり自転車で走る分はマスクはしなくてもよく、公共交通機関の中ではマスク必須なので、気分的にも徒歩や自転車になっちゃいますね・・・。

→riverwalkさま
雄花と雌花しか見たことがないんですが、そうか、そのあとはイガイガの実が＾＾。

→めぎさま
紫の花のツリーみたいなの、日当たりがいいところに咲いててげにに大きく育ってました＾＾。オランダに来る観光客はもちろん、オランダのコロナ対策のルールに従わなければならないので、6月いっぱいはオランダ国民と同じく、移動は徒歩か自転車か車、飲食店は予約必須の状態でしたよ。7月から緩和されてホッとしてるかもしれませんね。

→marimoさま
柵で囲まれたかなり広大なエリアの歩行者だけに許された道なので、すごく落ち着いて歩けます＾＾。植物の名前って、不思議ですよね、どこの国でも・・・。親子のカンムリカイツブリ、ここでよく見かけます♪

→ナツパパさま
EUは国をまたいでの移動を緩和する、ということなんですが、互いに了承がないとできないので、オランダを受け入れるかどうかまだ決定がなされてない国もあります。感染者拡大によって、開かれていた国に対しても、再び閉ざすこともあるようで。

→ (。・_・。)２ｋさま
夏毛と冬毛では雰囲気が変わりますよね＾＾。ヒナのシマシマの毛にもびっくりですが。

→Boss365さま
穏やかな日もあるんですが、ここしばらく強風が続いてて、我が家の植物も葉っぱが傷んででヨレヨレに・・・。我が家で今咲いてる紫陽花、普通の紫陽花だと思ったら、マジカルレボルーションの方でした。枯れたのが普通の紫陽花だ＾＾；。オランダの家、長屋というのかテラスハウスが多いんですが、それでも裏庭は日本に比べると広く、テントを張ったり、日光浴やBBQも楽しめますね。我が家は狭いベランダのみ＾＾：。

→斗夢さま
徒歩と自転車で暮らす、そんなに不便はないんですよ、案外。自転車専用道路が整備されてるので、体力さえあれば、オランダの何処へでもいけます＾＾。

→ちぃさま
私もミクリを見たのは初めてで、家にあった図鑑で調べました＾＾。オランダに来てしばらくした頃、きっと日本とは違う生き物や植物があるはず、と屋外マーケットに出てた古本屋さんで、樹木、鳥、野の花、キノコの図鑑を買い集め。国民の中でもやっぱり色々な人がいるわけで、慎重でない人も＾＾；。人種差別に反対するデモですごい数の群衆になってしまったり、ソーシャルディスタンス＆マスクの指導が入ったようです・・・。

→JUNKOさま
水路にいるカンムリカイツブリ、心地よさげにスイスイでした。ここでよく見かけるんですよ。ヨシなんかで隠れてて安全だからでしょうね＾＾。

→ぴーすけ君さま
森の散歩では、可愛い植物、可愛い生き物に会えるので刺激が多いです＾＾。

→miffyさま
行き来できる国の数は増えるでしょうが、感染者が拡大する地域もあるので、そこだけは不要不急の場合はダメになってます。なかなか複雑ですよね。気楽に旅するにはまだまだリスクが高くて・・・。

→kuwachanさま
そうなんですよね、何かしら面白いものがあると立ち止まってしまうから・・・。あちこちに水のある水路や池などがあるので、風のない日は水鏡、楽しめます＾＾。

→snowさま
うつむくより、見上げる方が気分がすきっとしますよね＾＾。そこに青空や緑の木々があるとなおさら。たまには自然の中で気持ちのリセットが必要です。

→mituさま
大丈夫、っていい言葉ですよね。ほっとするような＾＾。いろんなことがあるけれど、困った時は、見上げて気分上げていこうと思います♪
by Inatimy (2020-07-07 20:30)