色っぽさと逞しさ

あれもこれもと、考えなければならないことは色々あるけれど、
とりあえず今は、しばし、忘れてしまおう。

9月中旬、並木道を東に走り途中で南下、水路、川沿いを走って再び野に入った４話目、最終回。
　※ 前回の、温室横の花、黒い牛、枯れた花、飛び立ったエジプトガンを見た3話目は、こちら。

脇腹にゴマ粒が集中の牛。　ただただ、草を食む。

先に進むとまた別の牛の群れがいて・・・

・・・その中の一頭と目が合った。　手前の牛のボディは、少しクセっ毛のある感じ。

視線をそらすことなく、こっちを見つめたまま、牛さんが何かしらアピール。

トリミングしてみたら・・・

・・・そばの牛さんの毛繕い？　なんだか色っぽいなぁ・・・。

反対側の野には、タゲリ（田鳧）がいた。　これは少々トリミング。　チドリ科 タゲリ属。

　学名：Vanellus vanellus ヴァネルス・ヴァネルス。
　オランダ語：Kievit キーフィトゥ。

さらに進むと、またもや牛の放牧。　
ここのは茶色いボディーでおでこと脚が白の牛。　品種は、Brandrode ブラントローデかな。

上空、なにやら鳥で騒がしい。

水路を挟んだ、その隣の野では、穏やかにお昼寝中の羊さんたち。

さらに、その隣の野・・・何かおかしい・・・妙な感じ。　黒いものがいっぱい。

奥に見えるのは、家畜用のトウモロコシ畑なのだけれど・・・

・・・ズームしてみたら、同じ高さのあたりに、点々と黒・・・。

めいっぱいズームしたら、状況が判明。　畑のトウモロコシの実をカラスが食べていた。
生きていくための逞しさ・・・。

時折、上空をカラスが舞う。
さっき、茶色でおでこと脚の白い牛を見ていた時に騒がしかったのも、カラスだったんだ。

ふと思い出したのがオランダの画家、フィンセント・ファン・ゴッホの絵「カラスのいる麦畑」。

オランダ語のタイトルは"Korenveld met kraaien"なので「カラスのいる穀物畑」となるけど、
穀物の総称であるkoren コーレンは、通常、大体が小麦、ライ麦、大麦らしい。

やっといつもの目印の木のあたりまで来た。

緑ばかりに見えるけど・・・

・・・少し花も咲いていた。　ノハラフウロ（野原風露）。　フウロソウ科 フウロソウ属。

　学名：Geranium pratense ゲラニウム・プラテンセ。
　オランダ語：Beemdooievaarsbek ベームドーイエファールスベク。

ooievaarsbek オーイエファールスベクでフウロソウを意味するから、直訳は草原フウロソウ。

ピンクの花は、マルバアオイ（丸葉葵）。　アオイ科 ゼニアオイ属。

　学名： Malva alcea マルバ・アルセア。
　オランダ語： Vijfdelig kaasjeskruid ファイフデーラハ・カーシェスクラウト。
　　　　　　　　直訳：５ピースのちっちゃなチーズ香草。

Kaasjeskruid カーシェスクラウトが、ゼニアオイ属の意味。
Vijfdelig ファイフデーラハと、5つの部分とつくのは、切れ込みで5つに分かれた葉っぱなのか、
5枚の花びらなのか、どっちかかもしれない。

ここだけ切り取ると、なんとも穏やかなトウモロコシ畑。
カラスが横取りしてるなんて分からない。

途中、怪しげだった空も、青さが増して。

ぐるりと一周で並木道に戻ってきたので、そろそろ帰路へ。
ゆっくり2時間半ほど自転車で走った。

☆　☆　☆

火曜日は、最高気温で7℃（平年では10℃）。
日の出は8時、日の入りは16時47分。

太陽の高さもかなり低くなり、部屋の奥の方まで陽が差し込むようになった。
ただ、ここしばらくは曇天・小雨続きで、日中でも、ものすごく薄暗いのだけどね・・・。

室温は18℃設定にしてあるので、滅多に暖房はつかない。（前年は19.5℃設定だった）
エネルギー代が上がった分、室温設定を下げて、着る服や膝掛けで暖かく。

晴れた日には室温が21℃くらいまで上がるんだけどなぁ＾＾；。
お日様、出てきて。

タグ：自転車散歩 植物

コメント 17

タゲリ？お洒落なヘアスタイルで目立ちますね。
by JUNKO (2021-11-16 19:58) 

家畜用のとうもろこしなら、少しぐらい鳥に食べられても気にしないのですね。
by ma2ma2 (2021-11-16 20:07) 

牛の模様も様々ですね。
広い緑の中で可愛いピンクの花が目を惹きますね。
by ヤッペママ (2021-11-16 21:39) 

こんにちは。
視線が合った牛さん、グルーミングをしてますね。
色っぽい感じのスキンシップもありますが、寄生生物除去効果もありそうです。
「黒いものがいっぱい」のカラス、逞しさありますが・・・
大量にいるので、不気味感ありパワフルですね。
日本もガソリン・灯油の価格が上昇で、電気代が上昇です。
節電あるのみですね！？(=^･ｪ･^=)
by Boss365 (2021-11-17 00:54) 

私の部屋は朝は19℃くらい。エアコンを付けてしまうんです。
悲しいかな、歳でしょうね。
by 斗夢 (2021-11-17 06:39) 

カラスも生きていかなければならないとしても、農家さんには痛手ですね。

by YAP (2021-11-17 07:06) 

タゲリ お見事に撮れてますねぇ
最近 チャリ乗らないので見に行ってないなぁ
こちらでも 年明け頃なんですよね

by (。・_・。)２ｋ (2021-11-17 07:36) 

2時間半のサイクリング、良いですね。
しかもこんな景色の中、爽快そうです。
by YAP (2021-11-17 07:51) 

曇ってると朝が暗くて、いつまでも夜が明けないですよねえ。
日が暮れるのも早くて、最後の授業が辛い時期になりました。
このトウモロコシは飼料用かしら、エネルギー用かしら。
カラスさんに食べられてもあまり被害はないのかも…？
by めぎ (2021-11-17 08:12) 

うーん　牛確かに色っぽい
沢田研二の流し目彷彿させるね　フルッ(^^ゞ
自転車も平坦だと楽しいよね
家の近辺で２時間半乗ったら倒れちゃうな


by snow (2021-11-17 09:06) 

逞しさが色っぽさにつながる。
やっと正しい、そんな時代になった気がします。
筋肉が隆々、やっと色っぽいと時代が気付きました。
むかしから、腹筋が割れた女性、好きでした。
拙宅の次女はその道を追求しています。

by tommy88 (2021-11-17 09:43) 

牛さんの模様もそれぞれ個性的！
直毛だったり巻毛風だったりの体毛も面白いですよねー。
体の毛はあまり見る機会がないのですが額の毛は見やすい位置にもあるので
機会があったらじーっと見ちゃいます。
ここも巻毛だったり寝癖みたいにぱっくり割れていたりと面白いでーす(≧∇≦)
カメラを見ながら隣の牛の毛繕いをする牛さん・・・流し目がポイント！？(≧艸≦)
ちょっと潤んだような黒目もなかなかのものです（笑
トウモロコシに群がるカラスの大群、ちょっと怖いぐらいですね。
ヒッチコックの映画みたい。
毎年被害が出ていそうですが日本のようにカカシを立てたりしないんだ！
大規模農場のおおらかなところかしら・・・
でもそれで大丈夫なのかしらね。。。
by ちぃ (2021-11-17 16:22) 

牛さんも色んな模様があって個性豊かですね。
水に映る姿もいい感じです。
牛さんの毛繕いするのですね。
by みち (2021-11-17 23:08) 

牛さんの模様いろいろあって面白いですね。
ペロッと出してる舌が可愛い＾＾
カラスさんってトウモロコシも食べるんですね。
生きていく為とは言え、人様の大切なものを横取りするのはダメですよね。
by miffy (2021-11-18 15:59) 

茶色牛さんがわらわらといる（タゲリの次の画像）向うに建物が見えますが住宅ですか？
放牧されているところと住宅地とが意外と近いのかなって思いました。
緑が多いところはいいですよね。癒されます。
家畜用のトウモロコシ畑、農家さんはきっとカラスさんの分も織り込み済みじゃないでしょうか^^
by kuwachan (2021-11-18 16:42) 

最高気温７度はこちらでは真冬の気温です。
写真を拝見すると日差しも暖かそうで、とてもその気温とは思えないほどです。
でもそういう気温の中の散歩は気持ちよさそうですね。
by ナツパパ (2021-11-19 11:09) 

→皆さま「色っぽさと逞しさ」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。牛が草を食み、羊がお昼寝してる、穏やかそうな野でも、生きるためにたくましくトウモロコシをつまみ食いするカラスがいて＾＾；。自然界も大変。

→JUNKOさま
タゲリ、おしゃれな頭ですよね＾＾。カモや白鳥、雁の他に、こんな鳥もいます。

→ma2ma2さま
家畜用のトウモロコシだから、乾燥してきた頃に収穫するみたいで、それまで放置。なので途中でカラスに食べられたりも。

→ヤッペママさま
牛の模様、品種も様々で、観てて楽しく＾＾。以前はもっと花が咲いてたように思うのだけれど、年々見られる植物にも微妙な変化が。

→Boss365さま
お隣の牛さんをグルーミング、猫みたいなこと、牛さんもするんですね＾＾。カラス、かなりたくさんの数で、トウモロコシ畑の端っこに生えてるのを皆が狙って、黒々。驚きの光景でした。ガソリンの価格、すごいことになってます。日本円に換算して１リットル260円だったかな。我が家は車無し生活なので直接の影響はなく助かってます。

→斗夢さま
今朝は室温18.5℃でしたが、晴れて日が差し込んで、21.5℃まで上がりました＾＾。暖房なしでもまだ行けてます。

→YAPさま
多少の被害は計算に入れてるのかもしれませんね＾＾；。多分、コーンサイレージで、トウモロコシの実だけでなく、葉や茎丸ごと全部、刈り取りながら細かく裁断してしまう方法だと思うので。2回もコメントいただいてるようで、ありがとうございます。２時間半のサイクリング、撮りながらゆっくりなので、そんなに体に負担もなく、ちょうど良い空腹感を得られました＾＾。

→ (。・_・。)２ｋさま
タゲリ、なんとか姿を確認できるくらいのが撮れましたが、遠くにいるのでズームに限界＾＾；。結構、野をうろうろしてます。

→めぎさま
11月は曇ってる日が多くて、眠気が取れず、暗くて用事もはかどらず・・・。エネルーギー価格の上昇がどれほど家計に影響を当てるのかがわからなくて、できるだけ節電、節ガスしてます。毎月の使用量の連絡がもうすぐ来るはずなので、それを見て今後のこと考えようかなと。
この辺りの野のトウモロコシは、本文にも書いたように家畜用。コーンサイレージというみたいで、作業車で刈り取りながら、実も葉も茎も全部細かくカットされて発酵させて餌になるみたいです＾＾。

→snowさま
そうそう、沢田研二のような流し目ですね。言われて思わず、カサブランカダンディーを思い出しましたよ＾＾。平坦だからスイスイ・・・と思いきや、この日は大丈夫でしたが、強風の日は向かい風を受けるとちっとも前へは進めません・・・。

→tommy88さま
腹筋が割れてるの、男女問わず、かっこいいですよね＾＾。憧れはするものの、自分をそこまで追い込む根性もなく、ラジオ体操をするのが精一杯です・・・。

→ちぃさま
流し目、ほんと、そんな感じの目ですよね。だから色っぽさ感じるんだな。牛の毛並み、色合い、十分楽しいポイントですよね＾＾。鼻に入った模様とか、テカリとかも好き。ちなみにヤギは、肉髭（にくぜん）が好き。アゴの下、喉あたりにあるひろひろとしたもので、耳たぶみたいに柔らかく♪トウモロコシ、多少の被害は計算済みなのかも。実だけじゃなく、葉っぱも茎も丸ごと作業車で収穫しながら刻んでコーンサイレージにするからあまり構わないのかな。

→みちさま
牛の模様も品種の違いも、私にはすごく興味深く＾＾。毛繕い姿も見ごたえありです。こういう非日常的なものっていい刺激♪

→miffyさま
目があった牛さん、色っぽい流し目でした。この後注意して牛さんの群れを見ていたら、案外、他の牛の毛作りをしてるのを見かけたり。コミュニケーション？カラスがこんなにたかってトウモロコシを食べてる様子は初めて見たので迫力ありました＾＾。収穫の終わった後も、たまに地面に転がってる実をつついていたりは何度か目撃したことはありましたが。

→kuwachanさま
牛の向こうにチラ見えしてる建物は住宅街の建物です。野と住宅地が近い、というより、もともと放牧の野だったところが住宅街になったというのが正解＾＾。我が家がオランダに引っ越して来た当初は、写真に映ってる茶色い建物はなく、ただの広い野っ原でした。家畜用のトウモロコシ、実だけじゃなく葉も茎も餌になります。作業車で刈り取りながら丸ごと細かく裁断されてサイレージ。発酵させて餌になるみたいで。だから多少カラスに食べられても大きな影響はないのかも
＾＾。

→ナツパパさま
本文にもあるように、写真は9月中旬に撮ったものだから、もう２ヶ月前の話なんですよ。なかなか置いつかなくて＾＾；。でも、確かに冬でも晴れた日は窓の外はかなり暖かそうに見えます。芝生が緑なので。実際は5℃以下だったりもするけれど・・・。
by Inatimy (2021-11-23 18:55)