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森で出会ったのは熊さんではなく [森・野]

と名前がつくのに、かなりオープンな場所・・・。

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左手に広がる風景。 湿地水たまりにも空と雲。

4月上旬、休日の午後、自転車で出かけたのは、いつもと違う
最低2℃、最高11℃くらいの日。


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右手に広がる風景。 ここも水はけ良くなくて、湿地っぽい。
奥の方には背の高い木立もありそう。 あの辺だとらしいのかも。

この日やって来たのは、Schinkelbos スヒンケルボス。 発音的にはスヒンクルボスに近い。
いつもよく来るアムステルダムの森南西の端っこ、道路を挟んですぐのところにあるもう一つの


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小さな、青空と白い雲が映った水面が心地よく。 の囀りも聞こえて、のどか。

こんな風景にぼーっと見惚れていたら、右側に動くものがあり・・・

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・・・目をやると、遠くにがいた。 めいっぱいズームしてもこのくらい。

しばらくじっと見ててもを食んで、なかなか動きがないので・・・

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・・・ちょこっと離れて、タワシみたいな、花の後の枯れた姿を残しておこうと撮っていた。

和名は、ラシャカキグサ(羅紗掻草)。 別名、オニナベナ(鬼続断)
スイカズラ科(マツムシソウ科) ナベナ属。

学名:Dipsacus fullonum ディプサクス・フロナム
オランダ語:Wilde kaardebol ヴィルデ・カールデボルGrote kaardebol フローテ・カールデボル

すると、何やら足音がして・・・

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・・・さっきのがこっちに向かって駆けて来ていた。 横切っているのが、歩行者や自転車の道

ズームせずに撮ると、実際の距離感は・・・

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・・・こんな感じ。 これ25mあるんだろうか・・・。

あっという間に4頭、目の前に並んで、草を食む。 ラシャカキグサと一緒に撮れた。


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そしてまた顔を上げると、こっちに向かって走って来たのでビックリ。 ズームして撮る。

動物とは25mの距離をとらないといけないのだけれど、心配でドキドキ。 
あっちから近づいて来たんだからねぇ・・・でも驚かさないように動く時はゆっくりと。


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ズームして顔を撮らせてもらう。 耳を澄ませると、ジョリジョリと草を食む音が聞こえるのだった。


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さらに2頭が追加でやって来た模様。 これらの小柄なたちは、エクスムーアポニー
英国起源で原始ポニーの一種だそうな。

オランダ語でもExmoorpony エクスモーアポニーと、同じ感じ。


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ぐるっと半円を書くように移動して、歩行者と自転車の道の脇に再び近づいてきた。

たちが退いてくれるまで、ここから出られない・・・。
見えてるこの道は、46ヘクタールほどの四角いスヒンケルボスの中央を対角線にまっすぐに貫いている。

他にぐるりと一周できる歩行者向けの散策路もあるようなのだけれど、
3月15日から7月15日までは生き物たちの繁殖期のため入れず、中央の道しか利用できない。


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と、いきなり一斉に勢いよく走って去って行ったかと思うと、奥の方でまた別の動物が動くのが見えた。


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トリミングしても綺麗には見えないけれど、どうやら、ハイランド種の牛を追いかけていたみたいだ。
ここにはが共存してると後で知った。 

どうりで入口にキャトルガードがあったわけだ。 オランダ語ではVeerooster フェアオースター
 ※ ここじゃないけど、アムステルダムの森にあるキャトルガードのわかりやすい写真は、こちら

の方は、Schotse hooglanders スホッツェ・ホーフランダース
スコットランドのハイランド種(複数形)。 草を短い状態に保つために放たれてるらしい。


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ふわふわと木の花芽がふくらんで・・・花粉飛ぶなぁ。
ポニーが道から完全にいなくなった後、再び自転車に乗って、スヒンケルボスを突き抜けて出た。


この日の話、あと2回ほど続く。


☆ ☆ ☆


バラの枝がで1本折れてしまった・・・。

せっかくツボミをつけていたのに。
その枝は、水を入れたグラスに差してある。 もしかして、という希望をあきらめきれず。

今週は風が強い日が多い。

にやられて、ベランダの他の植物の葉っぱもよれよれで元気がない。
八重咲きのチューリップも花びらが飛ばされて、咲いてるのは残り一つとなった。



いつもいいところで強風が吹いて・・・気持ち的にもダメージが大きいなぁ。

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コメント 23

よーちゃん

えっ?!馬がこんなにいっぱい近くまでっ?!
「こっちに向かって走って来たのでビックリ。」って、かなりビビるかも~(^▽^;)
おまけに、馬と牛が共存ですか。
なにからなにまで、カルチャーショックですわ~。
でも、ほんまに熊さんに出会ったらもっと怖いけど!!
by よーちゃん (2022-05-13 17:30) 

斗夢

放牧しているんでしょうか?
by 斗夢 (2022-05-13 17:53) 

ma2ma2

お馬さんが沢山ですね!
馬も後ろに回ると蹴られるので注意が必要ですね。
by ma2ma2 (2022-05-13 18:10) 

ヤッペママ

折れた薔薇ショックですね。
挿し木できると良いけれど…

by ヤッペママ (2022-05-13 20:03) 

JUNKO

馬は8割がた草を食んでいる姿しか取れません。動いてやってくるところに出会うなんてすごいです。なんとものどかな光景ですね。
by JUNKO (2022-05-13 20:42) 

kyon

お馬さん、脚がしっかりしてますね。
近づいてくると大人しいとわかっていてもドキドキ^^;
by kyon (2022-05-13 21:46) 

Boss365

こんにちは。
遠くに馬がいるスヒンケルボスの森、自然豊かで素敵ですね。
「英国起源で原始ポニーの一種」なる程です。
また、25m程の距離ですが、結構ビビる距離と推測です。
ハイランド種の牛もいるみたいですが・・・
これまた毛むくじゃらで迫力ある牛です。
折れたバラの枝、水挿しで根付いてくれる事を願っています!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2022-05-13 21:59) 

おと

湿原、好きです^^空と雲が映って綺麗~。
馬、可愛いなぁ。距離、ドキドキしますね!
ハイランド種の牛、レイコックLacockを散策した時に見ました。2017年のお話を読ませていただいて、これこれ!同じ!って。姿がとっても印象に残る牛ですね。
by おと (2022-05-13 23:04) 

kuwachan

牛さんだけでなくお馬さんも放牧しているのですか?
可愛らしい目をしていますね。
ただ、あまり近いと怖い感じもしますが^^
強風は残念でしたね。もしかして・・・が本当になることを祈っています。
by kuwachan (2022-05-14 01:08) 

YAP

このポニーさんたちも飼われているものでしょうか?
野良ポニーなんてことはないですよね。
馬は優しそうな表情をしていて好きです。
by YAP (2022-05-14 06:59) 

あおたけ

たしかに“森”というには開けた場所ですが、
自然豊かでいいところですね(´ー`)
水たまりやお池に映った青空と雲がいい感じ☆
そんな中で出会ったのは・・・
森の熊さんならぬ森のお馬さん!?Σ(・ω・ノ)ノ!
表情が穏やかでかわいいお馬さんだけど、
実際は近くで見るとけっこう迫力が
あったのではないかと思います。
しかも4頭・・・。
by あおたけ (2022-05-14 07:20) 

kousaku

野生のエクスムーアポニーなのですか?
日本でも野生の馬が居ますがこんな近くまでは来ないようですね。
by kousaku (2022-05-14 10:30) 

Boss365

こんにちは。再訪・別件ですが・・・
「赤いのは何だろう。」ですが・・・
推測通り「赤パプリカ」で「甘みあるパプリカ」だったです。
美味しい天ぷらを食べられる事を願ってます!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2022-05-14 13:06) 

(。・_・。)2k

馬にこんなに近くで逢えちゃうんですねぇ
羨ましいなぁ

by (。・_・。)2k (2022-05-14 13:23) 

ふにゃいの

かわいいお馬さんたち!
自然と動物にゆっくり巡り合える環境すてきです。
TV番組で、オランダ現地情報を見て
行きたくなりました。
by ふにゃいの (2022-05-14 14:47) 

めぎ

道はここにあるのにお馬さんたちに近づき過ぎちゃうから通れない…
お食事中だし、いつどいてくれるか分からない…
でも、写真撮り放題ですね!暑すぎない季節で良かった。
薔薇の蕾、残念。ベランダもなかなか思うように行きませんねぇ。
by めぎ (2022-05-14 18:53) 

sigedonn

札幌も春は風の季節です。
古くは「馬糞風」と呼ばれてました。死語です。
by sigedonn (2022-05-14 20:31) 

miffy

お馬さんも牛さんと一緒で放し飼いなんですね。
柵の中に囲われているよりも自由に動けて幸せなんでしょうね。
折れたバラ、元気に花を咲かせてくれると良いですね。
by miffy (2022-05-14 23:24) 

marimo

水鏡に映る空とぽっかり浮かぶ雲も素敵♪
この馬君たちは・・・野生なのですか?
牧場で放牧されている馬や牛?
こんなに近くでお食事風景を見れるなんて!驚きです(笑)
by marimo (2022-05-15 08:03) 

ぼんぼちぼちぼち

わ!お馬さんと遭遇できたなんて、ラッキーでやすね!
お馬さんも、こういう環境で生きられるのは、幸せでやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2022-05-15 10:36) 

tommy88

帰国した長女が今日は27℃だと家族LINEに入れていました。
ドイツも地球温暖化対策どころではなくなって、グレタさんに睨まれます。
ドイツは怒って手のひらを返し、ノルウェーも政策転換。
このままだと、ロシア国が亡ぶのではないかと思うのです。
そのためにも早くクーデターを起こして侵略を辞めないかしら。
プーチンも怖いけど野生の動物も怖いです。
私は野生の昆虫も怖い。
話せばわかるが通じない相手が、ただひたすら怖いです。

by tommy88 (2022-05-15 12:36) 

ナツパパ

ポニーと言いつつけっこうな大きさなんですね。
馬は驚きやすいから、大きな音や突然の行動は要注意ですよね。
あ、オランダでも花粉症ってあるんですねえ。
by ナツパパ (2022-05-15 14:35) 

Inatimy

→皆さま「森で出会ったのは熊さんではなく」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。ここにはポニーとハイランド種の牛の他に、キツネ、野ウサギ、フクロウの一種のトラフズク、猛禽類などがいるそうです^^。

→よーちゃんさま
ハイランド種の牛、ツノが生えてて、迫力ありますよ。オランダには野生の熊はいないそうです^^。13世紀に姿を消したとか。

→斗夢さま
放牧というより、放し飼いの方が近いかな。ここに普通に住んでます^^。

→ma2ma2さま
馬に蹴られるまで近寄ってはいけません・・・25mは離れないといけなくて^^。

→ヤッペママさま
折れたバラ、まだなんとか葉っぱと蕾は持ち堪えてますが、根が出てくるかどうか^^;。挿木まで辿り着くといいけど。

→JUNKOさま
確かに、馬って、ほとんどずっと食べてますよね^^。しかしここまで近くまで寄って来られるとは思っても見なくてびっくりでした・・・。

→kyonさま
馬にもいろんな種類がありますね。見慣れてるのはサラブレッドタイプの足が細いのだけど、これは原種ポニーの一種だから足が太いタイプですね^^。農耕馬とか足の太いタイプ好きです。

→Boss365さま
一体25mがどのくらいの距離なのか、なかなか分かりづらいですよね・・・小学校のプールが25mだったけど、どんな風だったか思い出せない・・・。折れたバラの枝、水に差して、毎日水変えてますが、果たして発根してくれるかどうか・・・。天麩羅、赤パプリカのも美味しそうでうsね、肉厚だし^^。日本に一時帰国できる日が来たら、天ぷらも食べたいなぁ。

→おとさま
湿原、オランダ、多いです、あちこちに^^。野鳥の棲家になってるところもあり、三脚がずらりと並んでシャッターチャンスを狙う方が多いところも。ハイランド種の牛、迫力ありますよね。アムステルダムの森でも住んでるエリアがあるんですが、道を占領してて、そのエリアに入れなかったことも何度か・・・。

→kuwachanさま
牛と馬、ここで自由に暮らしてます^^。しゃがんで植物を撮っていたので、もし真後ろに来られてたらと思うと心臓バクバクです^^;。オランダ、強風が本当に多いです。いつもいいところで強風や突風なんですよ・・・。うまく発根してくれるといいなぁ。

→YAPさま
この森で自由に過ごしている馬さんたちです^^。広大なエリアで放し飼いですね。餌も自分で探して食べてるから、飼ってるっていうのもおかしいんですけど。馬、いいですよね♪

→あおたけさま
この時期は中央を突き抜けるメインの通りだけしか使えませんでしたが、繁殖時期が終わった頃にぐるっとは神保方も回れる散策路を歩いてみたいと思います^^。もっと森っぽいかな。馬、4頭がきた後に、さらに2頭が加わったので、計6頭・・・迫力ありました♪

→kousakuさま
野生というわけでもないと思いますが、放たれて自由にこのエリア内で自分で餌を探して暮らしてるポニーです^^。

→ (。・_・。)2kさま
馬にも牛にも近くで出会えます^^。25mは離れないといけませんが・・・。ここにはキツネ、野ウサギ、フクロウ、猛禽などもいるみたいです♪

→ふにゃいのさま
オランダ、なかなか面白いところです^^。チューリップ以外にも見どころあり。春だけでなく他の季節も何かと楽しめます♪チーズも美味しいし。

→めぎさま
そうなんですよ、入り口付近でたむろされたら中にも入れない、ということに・・・^^;。写真撮り放題ですけどね。大きなレンズをつけた人が、鳥か何かを狙ってましたよ。猛禽もいるみたい。バラの蕾、やっと2つつけたのに・・・水に差して10日近く経ちましたが、まだ葉っぱと蕾はなんとかシャキッとしてるので、発根してくれたらいいなぁ。

→sigedonnさま
春だけじゃなく、年中、強風の日があって、いつも植物がいい具合になった頃に強風^^;。「馬糞風」すごい名前ですね。オランダは「牛糞風」って可能性もあるかも・・・。

→miffyさま
放し飼い、っていうのかしらね、勝手に餌も自分で探して食べて暮らしてるから、「飼う」て言葉も妙な感じなんだけど、うまく言葉が見つからないです^^;。

→marimoさま
森で自活してる馬と牛、っていうのかしら、馬小屋や牛小屋に帰るわけでなく、その辺にいる・・・このエリア内の草がボーボーにならないように、適度に食べて調整してくれるようです。

→ぼんぼちぼちぼち さま
遠くにいた馬がまさかこんなに近くまで来るとは思いもせず、思わず距離を取りました^^;。広い森なので、快適かな。

→tommy88さま
内陸の方がもっと暑いんでしょうね・・・^^;。これから夏になるのに、もう早く涼しくならないかしら、と思ってしまいます。暑いのは苦手で。オランダにはエアコンがある家はほとんどなく、我が家には扇風機もなく、手動の団扇です。日本で無料で配られていた団扇、有難い。私も昆虫は苦手なのが多いかも・・・他に芋虫系はダメです・・・。

→ナツパパさま
オランダにも花粉症はありますよ。山がないのでメインはスギやヒノキじゃないですけどね^^;。ニレ、シナノキ、プラタナス、ポプラ、ハンノキ、ヤナギ、カバノキ、トチノキとかいろんな属の木々の花粉が飛んでます・・・。
by Inatimy (2022-05-19 23:30) 

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