何かいる・・・と目で追う [森・野]
風は涼しく、日差しは強く・・・オランダの夏って感じ。
セミはいないので、すごく静か。
8月上旬、南の並木道へ行った。 6月中旬以来だから、かなり久しぶり。
最低9.8℃、最高21.5℃の日。
最低9.8℃、最高21.5℃の日。
途中の遊歩道の脇の茂みでは、何やら実がついたものを見つけた。
この植物は、サトイモ科 アルム属らしい。 和名は見つからず。
この植物は、サトイモ科 アルム属らしい。 和名は見つからず。
学名:Arum maculatum アルム マクラトゥム。
オランダ語:Gevlekte aronskelk ヘフレクテ・アーロンスケルク。
オランダ語:Gevlekte aronskelk ヘフレクテ・アーロンスケルク。
Gevlekte ヘフレクテは、斑模様があるという意味。
Aronskelk アーロンスケルクの直訳は、アロンの聖杯。 アロンは旧約聖書に出てくるモーセの兄。
Aronskelk アーロンスケルクの直訳は、アロンの聖杯。 アロンは旧約聖書に出てくるモーセの兄。
いつも実ができた時に気づくので、花や葉を見たことがないけど斑模様があるのかも。
サトイモ科の花ってくるんと巻いてたりして杯っぽいから、そんな名前がついたのかな、と想像。
サトイモ科の花ってくるんと巻いてたりして杯っぽいから、そんな名前がついたのかな、と想像。
橋のそばにはアオサギ(青鷺・蒼鷺)がいた。 サギ科 アオサギ属。
学名:Ardea cinerea アルデア シネレア。
オランダ語:Blauwe reiger ブラウウェ・ライハー。 意味はそのまま、青いサギ。
オランダ語:Blauwe reiger ブラウウェ・ライハー。 意味はそのまま、青いサギ。
その反対側の水辺(冒頭の写真の左下)に見つけたのは、ミクリ(実栗、三稜草)の花。
ガマ科 ミクリ属。
ガマ科 ミクリ属。
学名:Sparganium erectum スパルガニウム・エレクトゥム。
オランダ語:Grote egelskop フローテ・エーヘルスコプ。 直訳:大きなハリネズミの頭。
オランダ語:Grote egelskop フローテ・エーヘルスコプ。 直訳:大きなハリネズミの頭。
空に向かって広がるハナウド(花独活)の一種。
学名:Heracleum sphondylium ヘラクレウム・スフォンディリウム。
オランダ語:Gewone berenklauw ヘヴォーネ・ベーレンクラウ。 意味は、普通のハナウド。
さらに区切って意味を追うと、普通のクマの鉤爪(かぎつめ)。
オランダ語:Gewone berenklauw ヘヴォーネ・ベーレンクラウ。 意味は、普通のハナウド。
さらに区切って意味を追うと、普通のクマの鉤爪(かぎつめ)。
日本語で言うハナウドは、上記の学名の後にvar. nipponicum 変種 ニッポニクムとつく。
・・・と、並木道にたどり着く道中、いろいろ気になるものに出会う。
何度もここに散歩に来て、図鑑やネットで調べて、忘れないようにブログに書いて、
段々と情報が蓄積されてきた。 ・・・頭の中に残るのは、その内のごくわずかだけど。
段々と情報が蓄積されてきた。 ・・・頭の中に残るのは、その内のごくわずかだけど。
その日、南の野で見つけたのは・・・
・・・何やらあまり見かけない鳥。
背後には、家畜の飼料用トウモロコシ畑。 2ヶ月近く来ないうちにすっかり大きく成長して。
ちなみに、これも、次に続く2枚の写真も、トリミング。
ちなみに、これも、次に続く2枚の写真も、トリミング。
じっと見てると・・・
・・・急に飛び立ったので、慌ててカメラで追った。 コンティニュアスAFにする間も無く・・・。
近所で見るカモメと同じくらいの大きさだったし、羽の感じからも、おそらく、ヨーロッパノスリ。
タカ科 ノスリ属。
タカ科 ノスリ属。
学名:Buteo buteo ブテオ・ブテオ。
オランダ語:Buizerd バウザート。
オランダ語:Buizerd バウザート。
何か、餌になるものでも見つけたのかな。
並木道から見た南東の方。 まだまだ何かに出会えそうな気がしてワクワクする。
この日の話、あと2回ほど続く。
☆ ☆ ☆
今週の予想最高気温は23〜26℃くらいと、今の時期の平年並み20℃よりも3〜6℃高め。
この夏は、ほとんどずっと高めの気温で、地味に暑い・・・。
この夏は、ほとんどずっと高めの気温で、地味に暑い・・・。
先日見たニュースによると、オランダでは再び運河を開いて街を冷却する考えがあるらしい。
水の蒸発で空気を冷やす、そして緑も増やして日陰も作るよう。
水の蒸発で空気を冷やす、そして緑も増やして日陰も作るよう。
昔は今よりももっとたくさん街に運河があったけれど、
下水道の発達、そして交通の便の優先により、どんどん埋め立てられたのだとか。
下水道の発達、そして交通の便の優先により、どんどん埋め立てられたのだとか。
アムステルダムでは、どの通りの運河が復活するかはまだ検討中らしい。
少しでも街の中が涼しくなるといいなぁ・・・。
タカ科の鳥だと猛禽類ですね。
結構大きな鳥ですね。
by ma2ma2 (2022-08-30 18:46)
セミの声が聞こえない夏って考えにくいです~。オランダってセミいないんですねぇ。
今日は割と涼しかったですけど、まだまだ10月までは暑い日があるらしいです…。
by momo (2022-08-30 18:59)
アンテナ張って歩いてると何かしらの出会いがありそうですね
ヨーロッパノスリ、カッコいいです
ワクワクは、楽しいですね^^
by mitu (2022-08-30 19:11)
鳥さんたち くちばしが長いね。
じっくり 気配を感じようとすると
色んなものに出会えますね
by ゆうみ (2022-08-30 19:48)
見事に着地シーンを捉えていますね。
by JUNKO (2022-08-30 19:54)
2枚目の写真 実だけなので分からないけれど・・・
サトイモ科のマムシグサに似ているような?
by ヤッペママ (2022-08-30 19:59)
こうしてじっくり観察すると普段の場所でもいろんな生き物に
合える場所なんですね(゜o゜)楽しいなぁ
暑さ対策 緑を増やすの一番ですよね(^^♪
無用な開発は控えて自然を取り戻すこと真剣に考えたいかなぁ
by snow (2022-08-31 00:28)
ヨーロッパノスリ、こんな瞬間を、カメラでとらえるの、すごいです。蝉がいないと静かですよね。こちらも蝉がいなくて、毎日聞いているとうるさいけど、夏に一度も聞かないと何だか寂しい感じがします^ ^
by おと (2022-08-31 00:35)
日差しが眩しいオランダの夏ですが、
セミはいないのですね。
日本より湿度が低そうだから、
セミも生息しないのかな?(・∀・)
最高気温でも21度なら過ごしやすそう♪
空に向かって広がるハナウドのお写真が、
伸び伸びと手を広げているようで素敵です(*´▽`*)
by あおたけ (2022-08-31 07:50)
オランダはセミがいないんですか。
たしかに外国人が夏の日本に来たときにセミの鳴き声に驚く(何の音かわからない)というのは聞いたことがあります。
アメリカは、7年ごとにセミが地上に出てくるというような話を聞いたことがあります。
by YAP (2022-08-31 09:13)
オレンジ色の実のサトイモ科の植物
六甲山高山植物園で見たことあります。
ちょっと毒々しいビジュアルでした(;^_^A
26℃ですか・・・エアコンが必要なギリギリの気温ですね。
こちらはまだまだ30℃超えの日々です。
湿度がすごいので、外を歩いていると参っていしまいます。
by marimo (2022-08-31 09:59)
こんにちは。
「何やら実がついたもの・・・」サトイモ科の花は変わったモノが多いですね。
アンスリュームやカラーやスパティフィラムなどなど、意外に好きな植物です。
ハナウドをローアングルから撮影!!構造物風で空背景が大変心地良いです。
ヨーロッパノスリ・・・
餌のネズミ・モグラをゲッツかな?獲物動作は大変興味深いです。
「オランダでは再び運河を開いて街を冷却する・・・」なる程です。
意外な運河の機能ありですね!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2022-08-31 12:49)
運河復活は嬉しいですね
交通の便的には微妙なのかもしれないけど
増えたら風景変わって良いと思いますね
by (。・_・。)2k (2022-08-31 14:46)
セミ、いないのですね!軽く衝撃w
サトイモ科 アルム属らしい赤っぽい実が付いたやつ、
今現在うちのマンションの植え込みにあります。
ごく普通の里芋っぽい葉っぱのわさわさと茂っている中で見つけました。
inatimyさんの写真のはまるで彼岸花みたいに実だけ残ってるんですねー。
面白い!
マンションの植え込みのは残念ながらネームプレートはなくって
品種が分かりませんでした。
地植えになっている観賞用の里芋科の植物ってなんだろう・・・
クワズイモ?
ノスリ、かっこいいですよね^^
羽を広げているお写真、ナイスショットです!
by ちぃ (2022-08-31 16:28)
日差しが強くても風が涼しいのがいいですね。ヨーロッパの夏ですね。
東京もやっと暑さの峠を越えたようで夜の寝苦しさもだいぶ緩和されました。
サトイモ科 アルム属の赤い実は私もマムシグサかな?って思いました。
秋の上高地で見かけました。間近で見るとグロテスクな感じがしました。
by kuwachan (2022-08-31 16:39)
初夏らしい気持ちのいい空ですね。
運河の水で街を冷却、自然を利用して地球の温暖化を防ぐ事が早く実現するといいですね。
by miffy (2022-08-31 21:45)
涼風は気持ちよく吹き抜け、、いいですね
こちらは、虫の音に心和むようになりましたが、まだ30°声の日が続いています、青空に浮かぶ雲、いつまでも見上げていたいような、、空気が澄んできて、秋を感じさせますもの
by engrid (2022-09-01 18:29)
アオサギは置物のようにじっとして動かないですね。
魚を襲撃する早業もすごいです。
ただ、置物のくせに怖がりで、近づくとすぐに逃げてしまいます。
それを飼い慣らしている釣り人がいて、驚いたことがあります。
by tommy88 (2022-09-04 11:43)
セミの声、懐かしいですよね~
でもそのうち、こんなに暑いと蝉がドイツやオランダにも生息するようになるかもしれませんねぇ。
by めぎ (2022-09-05 06:47)
調べて記録、記憶する、素晴らしい習慣ですね。
私はよほど気になったものしか記憶しないので^^;
植物の名前も鳥の名前もさっぱりです^^;
by kyon (2022-09-08 00:00)
→皆さま「何かいる・・・と目で追う」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。動物、植物、鳥、いろんなものが気になってキョロキョロする並木道や野。いくたびに何かしら面白いものに出会えます^^。季節によって見どころも変わって。
→ma2ma2さま
猛禽類でもそんなに大きくないのもいますよ。このヨーロッパのすりも、近所で見るカモメサイズでした^^。
→momoさま
オランダ、セミいないんですよ。静かです^^。フランスでも南の方まで行くとセミがいるみたいで、セミの形の石鹸が売られてるみたい・・・使うの怖いな^^;。
→mituさま
たまに森の中でこの手の鳥を見かけることがあったんですが、野で見たのは初めて^^。
→ゆうみさま
何年もこの並木道や野に来て、散歩してますが、来るたびに面白いものに出会えます^^。徐々に覚えて、見つけられる鳥の種類も増えました。
→JUNKO さま
うまい具合に羽w歩広げて嫡子のシーンを撮れました。が、もっと大きく撮れたらいいのになぁ・・・トリミングしてもこのサイズだもの・・・。
→ヤッペママさま
マムシグサに似てるんですが、属が違うんですよ。マムシグサは、テンナンショウ属で^^;。
→snowさま
普段の何気ない場所にも何かしら面白いものが潜んでますね^^。この野の辺りもだいぶ緑が減りました・・・どんどん野だったところに家が建ち住宅街と化して。なのに、街の中には空き家がいくつも。手の届かない高額になってて、もったいない状況。
→おとさま
蝉の声だけで気温が3℃くらい上がりそうですよね^^;。蝉がいない夏に慣れてしまって、快適。これで気温が上がらなければもっといいのに・・・。
→あおたけさま
日本よりは湿度は低いですが、欧州の中では高くて、じっとりな涼しさも。パリにもセミはいなかったけど、南仏まで行くとセミがいるみたいです。空に向かって伸びるハナウドの写真、しゃがんで下から撮りました^^;。
→YAPさま
7年も地面の下に留まっているっていうのもすごいですよね・・・。どうやって体で年数を感じてるんだろう。間違うセミもいるのかしらね^^;。
→marimoさま
オレンジ色の実のサトイモ科の植物、日本にはマムシグサっていうのがあるんですが、それとはまた属が違うんですよ。色々奥深いですよね、植物の世界って^^。日本では私、3年ほどしかエアコンのある暮らしを体験してないので、35℃で扇風機だけというのも体験してますが、一旦欧州の涼しい夏に慣れてしまうと、いつになったら涼しくなるのかばかりに気がとられます・・・^^;。この夏、地味に暑すぎ。
→Boss365さま
サトイモ科の植物の花、実って面白いですよね、植物園の温室でいつもワクワクしながら眺めてます^^。ハナウド、そうなんです、しゃがんで日ういところから見上げるように。外側の鼻の知り花びらがヒラヒラしてるところ、好き。ヨーロッパノスリ何を見つけたのか気になるところです。運河や水路が多いと水の蒸発で冷えるのかもしれないけれど、結構湿度も上がる気がする・・・。段々と気温が下がる秋はいつも朝に霧で白く・・・。
→ (。・_・。)2kさま
交通の便って言っても、十分路面電車やバスが網羅してるので、そんなに困ることもなさそう。車は減ってくれた方がいいかな。狭い道なのにスピード出してる車が多くて怖いです^^;。
→ちぃさま
サトイモっぽい葉っぱで赤い実がついたの、推測されてる通り、クワズイモあたりかな。サトイモ科クワズイモ属^^。こんなタイプの赤い身がついてるの、マムシグサとか、オモトとか、結構ありますよね。どんどんのめり込みそう。ヨーロッパノスリ、うまいタイミングで羽広げて着地する姿撮れました♪
→kuwachanさま
ヨーロッパの夏も近年は変わってきて、暑くなる日が増えました・・・昔は半袖っていつ着るお?って感じだったのになぁ。マムシグサは属が違ってて、テンナンショウ属なんですよ。アルム属とは別のようで、植物多く深さを感じます。植物学者ってすごいですよね^^;。
→miffyさま
どんどん涼しくなってほしいです・・・このままエアコンが不要な気温に。室外機だけでも気温が上がるから問題ですよね。
→engridさま
この南の野、風が涼しい日はいいんですが、野だけで木々がないから木陰もなくて、暑い日に行くとジリジリ焼けます・・・。そういえば、セミだけでなく、鈴虫などの虫の声もしないなぁ^^;。
→tommy88さま
アオサギ、じっと空いてる時もあれば、目の前で獲物をガブっと、口を突っ込んだりも・・・。あまり飼い慣らすのもね・・・適度な距離感を保つのが一番なように思います。
→めぎさま
セミの声、しない方がいいなぁ・・・あの声だけで3℃ほど体感気温が上がる気がします^^;。
→kyonさま
オランダに来てから、植物や鳥に興味をそそられるようになりました。日本と違う鳥がいっぱいで。それで古本屋さんで図鑑を4冊購入^^。
by Inatimy (2022-09-09 21:28)