ドイツのバラ 後篇＜ロザリウム2022＞

Step by step...　Heart to heart...　Left, right, left...
We all fall down...　Like toy soldiers...

・・・と、"Toy Soldiers"を歌っていたのは、Martika マルティカだったな。

<Kordes> Nautica ナウティカ。　イタリア語で、意味は航海術。

6月中旬、最低11℃、最高23℃くらいの日に、Den Haag デン・ハーグで見たバラの話の続き。
Westbroekpark ウェストブルック公園の一画にあるRosarium ロザリウム（バラ園）にて。

今回は、ドイツのバラの後篇。　　　※ 前回の、ドイツのバラの前篇は、こちら。

ドイツのKordes コルデスは、世界有数のバラの育種社・生産者の一つ。
2022年に撮ったドイツのバラは、全部このコルデスからのものだった。

同じく、Nautica ナウティカ。　ライラック色というのか、この色がとても魅力的。
フロリバンダで、房咲き、花束のように花がたくさん房状に咲くらしい。

<Kordes> Bright Smiles ブライト・スマイルズ。　明るい笑顔って意味かな。

"Smile"「スマイル」という曲がある。　チャップリン作曲で映画「モダン・タイムス」に使われたよう。
カバーも様々だけど、私が聴いたのは、Elvis Costello エルヴィス・コステロが歌うもの。

同じく、ブライト・スマイルズ。　　まだまだツボミが多い中、花が開いてるのをやっと見つけた。
黄色だけど、縁にちょっぴり赤みがさす。

<Kordes> Rose de Tolbiac ローズ・ドゥ・トルビアック。　フランス語読みでいいのかなぁ。
アプリコット色が入ったパステルピンク色の花。　クライミング・ローズ（つるバラ）。

トルビアックは、ドイツのノルトライン＝ヴェストファーレン州にある街、
Zülpich ツュルピッヒのことらしい。　

昔、496年、その地でトルビアックの戦いがあった。
フランク人とアレマン人の戦いで、フランク人が勝利を収めた。

フランスのパリ13区に割と長いRue de Tolbiac トルビアック通りがある。
それもその戦いからの命名のよう。

<Kordes> Amaretto アマレット。　アプリコット色で、外側は淡いピク色。
Wikipediaによると、アマレットはイタリア語。　意味は、少し苦いもの、らしい。

さっきのローズ・ドゥ・トルビアックと色は似てるけど花びらの雰囲気が全く違う。

<Kordes> Lambada ランバダ。　といえば、もう、南米のあの踊りのランバダ。

チューリップにもランバダという名前のついたものがある。
色合いも、このバラに似た感じのように思う。

花びらの縁がギザギザとシャープなフリンジ咲きで、花びらの中心からコーラルレッド、
アプリコットローズ、縁の方はゴールデンイエローといった感じのグラデーションのチューリップ。

<Kordes> Summer of Love サマー・オブ・ラブ。
中心は山吹色みたいな黄色で、外側はチェリーレッド。

サマー・オブ・ラブといえば思い出すのが、カナダの若いシンガーソングライターの、
Shawn Mendes ショーン・メンデスの同名の曲。　2021年リリース。

<Kordes> Marondo マロンド。　ベルベットのような赤。
名前のマロンドが、なんという意味なのか調べたけれどよく分からず。

Marondoで検索すると、ミュンヘンにある投資会社が出てきたし、
マロンドで検索すると千葉のパン屋さんが・・・。

試しにGoogle翻訳をかけてみると、
キニヤルワンダ語（ルワンダ語）で「パトロール」と出てきた・・・。

<Kordes> Rosige Landdrostei  ロージゲ・ラントドロスタイ。

この時撮った花は全体的に淡い色だったけれど、本来は花びらの内側はもっと赤い色で、
花びらの外側が淡い、ダブルカラーのバラ。

2019年にも撮っていたけど、ドイツ語でRosigはバラ色の、
似た単語のLanddrostは、昔、特定の領地を統治するオランダ政府の役人で、

・・・バラ色の統治役人さん？と、その時もバラの名前の意味があまりよく分からずに終わった。

ドイツのバラ、後篇はこれで終わり。

バラ園に来る時期によって、咲いてる花が微妙に違う。
花数が少なく見頃よりは早かったけれど、いつも撮るのとは違う品種が見られたのもいいものだな。

2022年のロザリウムでのお話、次はオランダのバラの予定＾＾。
いただいたコメントへのお返事、少々お待ちくださいね。

タグ：デン・ハーグ バラ 植物

コメント 21

薔薇もドイツとか国によって特徴のあるものってありますね。
オランダはチューリップは有名ですが、薔薇も色々あるのですね。
by ma2ma2 (2022-11-04 18:03) 

バラは、毎年のように京成バラ園に撮影に行きますが、今年は、いけませんでした。
入場料が2000円、駐車料金が1000円かかりますが、手入れが良いので、楽しめます。
by テリー (2022-11-04 18:50) 

お国柄でバラの好みも違うのですね。最初のバラ、房がたくさんあるとプレゼントにもいいですね。友達の家のバラも今年はだめだったと言っていました。虫がついたようです。きれいに咲かせるのは手入れが大事ですね。
by JUNKO (2022-11-04 19:56) 

バラは本当に種類が多くて迷いますねえ。
半年ほど前、バラ園できれいな黄色の花を見てほしくなり、この株ください、とお願いしましたら、似た花が多くあるのに全部名前が違っていたんですよ。わたしにはすべて同じ品種に見えたのですが、それぞれ違うみたいでした。
バラって奥が深いんだなあ、とその時思いましたっけ。
by ナツパパ (2022-11-04 19:59) 

ベルベットのような赤、 Marondo マロンドというバラ
これからの季節にいい感じですね＾＾
by mitu (2022-11-04 21:28) 

気温の低いドイツの方が、バラはきれいに咲きそうに思えます(●´ω｀●)
by mayu (2022-11-04 22:10) 

アマレットと云えば、杏仁のリキュールしか思い浮かばない（＾＾ゞ。

バラの話から外れちゃいますが、ヘリオトロープって香水の原料にもなる、紫色の小さい花がたくさんつく植物があって、今の時期丁度我が家でも咲いているんですが、その花の香りを嗅ぐと、僕はアマレットを思い出します。一般的にはバニラの香りがすると云われてるみたいなんですけど、ね。このバラのアマレットは、どんな香りがするのかなぁ？。嗅いでみたいな（＾＾。
by yk2 (2022-11-05 00:11) 

カーネーションのように見える種類もありますね。
花びらの重なり具合がみっしりしていて豪華な感じがします。
by YAP (2022-11-05 07:00) 

淡い紫のような、ピンクのような
ライラック色という表現がよくわかるナウティカ、
上品の色の薔薇ですね(*'▽')
イタリア語で航海術を意味するナウティカは
ひょっとして風の谷の“ナウシカ”の由来なのかなぁ？
花びらがいっぱいでふんわりとした印象の
ローズ・ドゥ・トルビアックもかわいいですね(*´▽｀*)
by あおたけ (2022-11-05 07:20) 

さすがコルデスですね♪
薔薇もピークの時期が少しずつ違いますね。
訪れる時期が違う事で新たな出会いがあるって素敵♪
ロージゲ・ラントドロスタイ、面白いお名前の薔薇ですね(笑)
by marimo (2022-11-05 08:27) 

薔薇は本当に種類が多いですね
名前つけるにもいろんな由来があるもんなんですねぇ

by (。・_・。)２ｋ (2022-11-05 09:59) 

こんにちは。
ドイツのコルデス、世界有数のバラの育種社・生産者なので、幅を利かせてますね？
「ブライト・スマイルズ」微妙に赤色に染まっている色彩、味わいありです。
エルヴィス・コステロの「スマイル」ですが「ノッティングヒルの恋人」の挿入歌。
日本公演の時にコンサートに足を運びました。昔からのファンです。
「ローズ・ドゥ・トルビアック」薔薇とは思えない花ビラ形状で個性的です。
「サマー・オブ・ラブ」情熱的な色彩な薔薇でストレートな名前ですね。
ところで、シンガーソングライターのショーン・メンデス・・・
大変カッケイ・ビジュアルです！？(=^･ｪ･^=)
by Boss365 (2022-11-05 10:48) 

ショーン・メンデス、数年前から好きなんです＾＾コンサートに行きたいと思いつつ、元気の良い観客に押しつぶされそうなので無理だなぁ、笑。繊細な方でメンタル崩しがちで、つい最近のコンサートツアーも中止に。薔薇の名前、すごい種類で奥が深いですね。どれもとても美しいな、最後のちょっと丸い形の薔薇も好きです♪
by おと (2022-11-05 15:29) 

薔薇の名前になるような言葉は音楽的にもイメージが湧きやすいのかしら。
それとも曲があって花をイメージして？はたまた全くの偶然なのか^^
Smile、名曲ですよね。
思い出すのはやっぱり映画のラストで
切ないけれど気持ちがホワンと暖かくなったことも一緒に思い出します。
私はナット・キング・コールのバージョンを一番よく聞きました^^
by ちぃ (2022-11-05 16:16) 

Toy Soldiersって結構重いテーマの歌ですよね。
ナウティカの色合い素敵ですね～
ローズ・ドゥ・トルビアック、花びらが多くて薔薇というよりはダリアみたい。

by miffy (2022-11-05 16:28) 

種類の多いバラの中から好きなものを選ぶのにも迷いますね。
色も形も様々で…
1・２枚目のバラの色とっても好み。
by ヤッペママ (2022-11-05 17:03) 

薔薇は本当に種類が多いですよね。
どれも素敵な薔薇ですね。
黄色が好きなので、ブライト・スマイルズは外せないし、
ローズ・ドゥ・トルビアック、密集した花びらがとても綺麗に開いていますね。
サマー・オブ・ラブの透けた花びらもいい感じ^^
by kuwachan (2022-11-05 21:48) 

このマロンドというバラ、通勤途中で赤のとピンクのが茂っているのを見かけて、これ丈夫そうでいいな～と思っていたものでした。名前が分かって嬉しいです！
でも、なぜマロンドっていうのかしら。それだけ聞くとイタリア語？スペイン語？みたいですよね。マロする人、みたいな意味…？
Landdrostei は領主の治めていた場所のことなので、バラ色の地域かしら～どうしてそういう名前になったのでしょうかねぇ。
by めぎ (2022-11-05 23:49) 

赤、白、ピンクのバラはよく見ますが紫や黄色はウチの近所では珍しいです！
紫のバラ良いですね(^^)
by そら (2022-11-06 08:31) 

秋の薔薇も終わりかな。
明日また京都へ行きますが、96歳の叔母の激励です。
京都駅のあの階段、アニメでも利用されました。
古都の未明、早朝散歩が好きです。
京都駅のあの階段を駆け上がる瞬間、心臓がバクバクしますが快感！
清水寺に向かう坂道も人がいない時間帯、あの静けさが好きです。


by tommy88 (2022-11-06 10:56) 

→皆さま「ドイツのバラ 後篇＜ロザリウム2022＞」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。あまり咲いてなかったのに、撮った枚数、あとで見たら割とあって、ドイツのバラ、前篇と後篇ができてしまった＾＾；。

→ma2ma2さま
オランダチューリップは有名ですが、他の球根植物、花も、かなり輸出してますよ＾＾。バラもいくつか育種社があります。

→テリーさま
入場料、そんなにもするんですね。人気のバラ園ですものね＾＾。このウェストブルック公園の一角のバラ園はありがたいことに無料です。

→JUNKOさま
バラ、育ててたくさん花を咲かせるのは大変ですね。我が家のバラも4つほど咲きましたが、5つ目の花は蕾のままダメに・・・。

→ナツパパさま
植物の園芸品種、似てるのに名前が違うのって、多いですよね。私も区別がつかないものがほとんどです＾＾；。チューリップもそう。

→mituさま
ベルベットのような花びらのバラ、マロンド、秋にぴったりな雰囲気ですよね＾＾。

→mayuさま
ドイツとオランダ、あまり気温は変わらないかな＾＾。内陸に行くと湿度は変わるけど。

→yk2さま
杏仁のリキュールのアマレット・・・飲んだことないかも＾＾；。ヘリオトロープ、画像探して見てみましたが可愛らいいサイズの小花ですね。それにしても、いろんな植物を育てられてますね・・・すごいな。アイリスや紫陽花だけでも、かなりの種類だったし。バラ園では、あまりにもスーハースーハーと嗅ぎすぎて、どれがいい匂いだったか、記憶があやふやで＾＾；。見頃の時に来た時にまた嗅ごう、と思ってたら、忙しくて来られなかった・・・。また来年だ。

→YAPさま
花びらの巻き方、咲き方、姿、いろんなタイプがありますよね＾＾。花びらの枚数も大kものも少ないのもあるし。

→あおたけさま
ナウシカの名前は、ギリシア神話に登場する「ナウシカア」らしいですよ。ギリシアの叙事詩『オデュッセイア』に登場するスケリア島の王女・・・とWIKIpediaに＾＾。ローズ・ドゥ・トルビアックというバラも、いい色ですよね。

→marimoさま
見頃の時期よりは咲いてる花の数も種類も少なかったけど、いつもと違うバラが見られたのはよかったです＾＾。バラの名前も、よくわからない由来のものが多くて、想像するのも楽しく。

→ (。・_・。)２ｋさま
はっきりと由来がわかるものもあれば、さっぱり見当もつかないものもあり、調べてると面白いです＾＾。花の名前でもあれこれ思い出すこともありますね。

→Boss365さま
見頃の時期でもっと数が多いと、ドイツでもコルデス社以外のバラもたくさん見られるんですけど、今回はコルデスのみという面白い結果に＾＾。エルヴィス・コステロの「スマイル」、そうなんだ、「ノッティングヒルの恋人」の挿入歌だったとは。TVで放映されてた映画、いつも何かしら用事があったりで、全部丸ごとは見たことがなくって＾＾；。いい曲ですよね。ショーン・メンデス、なかなかいい曲を歌うかたです＾＾。今は、休養中らしいですけど。

→おとさま
ショーン・メンデス、カミラ・カベロとのこととか、色々ありましたもんね。ゆっくり休んでまた復活して欲しいです。バラの名前、気になりますよね、どうしてこの名前が？って＾＾。コルデス社のサイトで由来がわかるものもあれば、さっぱり不明なものもありです。

→ちぃさま
バラの名前から思い浮かぶこと、私の場合、音楽や映画が多いです＾＾。薔薇を作ってる人々も、名前をつける時に、自分の体験から名付けるのかしらね。”Smile”いい曲ですよね♪歌う人によって、ちょっぴり雰囲気が変わるの、いいですよね。

→miffyさま
Toy Soldiers、テーマはドラッグの依存とかでしたよね。米国にいた時にすごく頻繁にラジオから流れてた曲です。ローズ・ドゥ・トルビアックは、花びらの感じがふわふわで、こういうのもいいですよね＾＾。

→ヤッペママさま
綺麗だな、いいなと思う薔薇を片っ端から撮って残してみたら、ドイツのバラ、たくさんありました＾＾。ナウティカ、このライラック色、とっても綺麗で私も好きです。

→kuwachanさま
見頃には早くて、あまり咲いてないにも関わらず、撮ってきたバラの写真の数がすごかったという＾＾；。色、質感、花びらの巻き方、形、いろんな魅力があって、あれもこれもとなりました・・・。

→めぎさま
ドイツの街だから、コルです社のバラもあちこちに咲いてるんでしょうね。マロンド、名前の判明に役に立ってよかったです＾＾。バラの名前、コルデス社のサイトに載ってるものもあればないものもあり。どうしてそんな名前がついたのか、不思議なままのミステリアスさも、またいいのかも＾＾；。

→そらさま
紫のバラは珍しいですよね。黄色のバラは、近所で綺麗に咲いてるのをみます・・・って他所さまのお庭ですけどね＾＾；。

→tommy88さま
一時帰国するたびに京都を歩くのだけれど、いつも用事を済ますのに一生懸命でゆっくりと散歩を堪能したことがなくて＾＾；。身近にあるからいつでも行けると、後回しにした観光名所も多く、行ったことがないところも多々あります・・・。もったいないことしたなぁ。
by Inatimy (2022-11-17 00:20)