桟橋とホーフト塔 [ホールン 2022年 夏]
切妻屋根の家並み・・・一番上の部屋、屋根裏部屋って憧れるな。
実際は屋根に断熱材が入ってないと、夏は激暑、冬は極寒なのだけれどね。
Hoofdtoren ホーフトトーレン・・・ホーフト塔の横から桟橋を歩く。
振り返って撮ったら、帆船のマスト、ロープのネットなんかも入って。 そして、何やら3人の像が。
振り返って撮ったら、帆船のマスト、ロープのネットなんかも入って。 そして、何やら3人の像が。
7月中旬、28℃くらいまで上がった午後、列車に乗ってHoorn ホールンに到着した日の続き、5話目。
ホールンはアムステルダムの北、約35kmあたりにある街。 ここで我が家は3泊4日の夏休み。
ホールンはアムステルダムの北、約35kmあたりにある街。 ここで我が家は3泊4日の夏休み。
※ 前回の、家並みを見ながら港へ出て、ホーフト塔の方へ歩いて犬を見た4話目は、こちら。
3人の像は、2007年に公開された青少年向けオランダ映画に関係するものらしい。
"De Scheepsjongens van Bontekoe"(デ・スヘープスヨンゲンス・ファン・ボンテクー)。
解説プレートには日本語の映画のタイトルもあり「ボンテク船長のキャビンボーイ」と入っていた。
キャビンボーイは見習い水夫みたいな意味っぽい。
解説プレートには日本語の映画のタイトルもあり「ボンテク船長のキャビンボーイ」と入っていた。
キャビンボーイは見習い水夫みたいな意味っぽい。
1924年にオランダの作家 Johan Fabricius ヨハン・ファブリシウス(1899-1981)が書いた、
同名タイトルの本を、映画化したもの。
同名タイトルの本を、映画化したもの。
途中で右へ折れ曲がったような桟橋、その先っぽの方に停泊する帆船。
若者がたくさん乗っていた。 実習か何かかな。
若者がたくさん乗っていた。 実習か何かかな。
接岸してる船もタイプいろいろ。
左端に見えてるのは、シンプルな木製の港灯。 カッコよく言うとハーバーライト。
ふと思い出す歌は、渡辺真知子の「かもめが翔んだ日」。
ふと思い出す歌は、渡辺真知子の「かもめが翔んだ日」。
途中振り返ってホーフト塔を見たところ。 壁が曲線を描いてラウンド状に。
煉瓦と石で建てられているから、壁の色が異なる。
石は、ベルギーの街、Gobertange ゴベルタンジュからの石灰質の砂岩。
石は、ベルギーの街、Gobertange ゴベルタンジュからの石灰質の砂岩。
この桟橋のが最初にできたのは、1464年。 ずっと改修が繰り返されて続いてる。
桟橋の名前が、Houten Hoofd ハウテン・ホーフト。 直訳は、木製の頭、木製の先端。
桟橋の名前が、Houten Hoofd ハウテン・ホーフト。 直訳は、木製の頭、木製の先端。
これがHoofdtoren ホーフトトーレン、ホーフト塔の名前の由来らしい。
それにしても、曇天だから薄暗いな。
それにしても、曇天だから薄暗いな。
桟橋にあった胸像。 暗いから、ほぼ黒っぽい塊にしか見えないけど。
あ、この方がボンテクーさんだったんだ、とその下の黒いプレートの内容で判明。
あ、この方がボンテクーさんだったんだ、とその下の黒いプレートの内容で判明。
Willem IJsbrantszoon Bontekoe ヴィレム・アイスブランツゾーン・ボンテクー(1587-1657)で、
ホールン生まれの船員&商人。 オランダ東インド会社の指令で、東インドへの航海日誌も書いている。
ホールン生まれの船員&商人。 オランダ東インド会社の指令で、東インドへの航海日誌も書いている。
さっきの映画化された本、ヨハン・ファブリシウスが書いた「ボンテク船長のキャビンボーイ」は、
この商人の航海日誌から発想を得たのだそう。
この商人の航海日誌から発想を得たのだそう。
桟橋から戻ってきたところで、家並みを。 犬がいた建物は、左から2番目。
ホーフト塔の前を通り過ぎて、反対側から見たところ。
正面は平たく、後方が丸みを帯びているのがよくわかる。
正面は平たく、後方が丸みを帯びているのがよくわかる。
横の通りにちょこっと入って、正面を全部入れてみた。 現在は、地上階がレストランになっている。
1464年に桟橋ができた後、海からの攻撃に対する防衛施設として1532年にホーフト塔が作られた。
1614年にはもう防御塔としての機能は失い、約30年間ほどは捕鯨カルテルの事務所に。
1614年にはもう防御塔としての機能は失い、約30年間ほどは捕鯨カルテルの事務所に。
塔の上部。 当初はこの直線の傾斜部分も、カクカクの階段状の切妻屋根だったそうな。
壁には赤いユニコーンの像。 青いリボンのついた雄牛の角笛の盾を持っている。
この像は、ホールンの街の紋章。
この像は、ホールンの街の紋章。
その上に入ってる年号、1532年は、ホーフト塔が建てられた年。
1651年は、塔に鐘楼ができた年。
1651年は、塔に鐘楼ができた年。
鐘楼には2つの鐘があり、昔は、一つは船がアムステルダムに向けて出発する時、
もう一つは毎時ならされたとか。
もう一つは毎時ならされたとか。
この時、時間は17時少し前。
まだ夕飯には時間があるので散歩の続きをしよう。
まだ夕飯には時間があるので散歩の続きをしよう。
先日、他の街に用があって久々に列車に乗ったら、平日なのに結構な乗客数。
鉄道も人員不足で、本数を減らして運転してるからかな・・・。
鉄道も人員不足で、本数を減らして運転してるからかな・・・。
屋根の形がジグザグになっているのですね。
時計台には赤いユニコーンなのですね。
by ma2ma2 (2022-11-15 19:46)
オランダ東インド会社、日本でも色々活動をしていたようですね。歴史を勉強するのも、面白いですね。
by テリー (2022-11-15 22:07)
帆船の練習船、姿いいですよね、若い青年の水兵さんが操船するのかな、三角屋根に窓枠もおそろいに並んで、まるで絵本のような光景なのね、正面は平坦で後ろ側は、丸みを帯びてる立ち姿は、ユーモラスな独特な雰囲気を感じます、歴史がそのままに残されてる街、興味が尽きない街ね。
by engrid (2022-11-15 23:18)
屋根裏部屋って確かに暑くて寒い場所なのかもしれませんが
自分だけの秘密基地の匂いが感じられる場所でもあったりします。
特にこのカクカクの屋根の最上階には特別感がありそう^^
ホーフト塔の正面はまるで円だったものを半分にスパッと切ったようになっていますね。
塔だから円でもいいように思うのですが^^
夏の17時はまだまだ明るいですよね~。
by kuwachan (2022-11-15 23:24)
凸凹した屋根のかわいらしいお家、
“切妻屋根”っていうのですね(・∀・)
いかにもオランダの家らしくて、
いちばん上のお部屋に憧れますが、
実際は夏が激暑で冬は極寒なのですね・・・(^^;)
壁の曲線が美しいホーフト塔
円筒形なのかと思いきや・・・
正面が平たいのは意外でした。
まるでケーキを縦に切ったみたい(笑)
by あおたけ (2022-11-16 06:31)
私も同じく、ハーバーライトでかもめが翔んだ日を思い出しました。
塔の上の数字は何かの年かと思ったのですが、最後の説明でわかりました。
by YAP (2022-11-16 08:12)
「カモメが飛んだ日」カラオケで歌うのは勇気がいりますね^^
by mitu (2022-11-16 08:52)
帆船のフォルムってとても美しいですね♪
桟橋の写真はとても絵になる景色。
ホーフト塔は円形の建物を半分にカットしたような
デザインでとっても興味深いです!
鉄道の人員不足・・・コロナの影響ですか?
by marimo (2022-11-16 09:00)
いかにもオランダ、という街並みと風景が素敵です。
防衛のための建物にもいろいろな装飾が加えられていて、
当時の皆さんの美意識が分かりますね。
「かもめが翔んだ日」...なつかしいなあ。
by ナツパパ (2022-11-16 09:34)
こんにちは。
3人の像「ボンテク船長のキャビンボーイ」なる程です。
つい最近の映画ですが、歴史を感じる像ですね。
ハーバーライト、個性的な形状で歌の「かもめが翔んだ日」(爆)憶えています。
ホーフト塔、桟橋からの形状と大きな違いあり・・・
海風等を意識した作りかな?大変興味深い外観形状です。
「海からの攻撃に対する防衛施設」なる程、要塞的な意味合いありですね?
ところで「平日なのに結構な乗客数・・・」東京も似た状況です。
感染者数は増えていますが、コロナの終焉と思いたいです!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2022-11-16 12:47)
桟橋の風景、さりげなくカヤック(?)が横切っているのが良いですね^^
帆船の風景と合わせてのんびりとした空気が漂うような。
ボンテクーさんは知りませんでした。
航海日誌からの映画化、面白そうですよね(≧∇≦)
ホーフト塔、面白い形をしているのですねー。
正面は四角くいかつい感じで攻撃に対する防御施設という印象ですが
後方の丸みがある方は街の中核施設としての柔らかさもあり^^
建物の中はどうなっているんだろう^m^
by ちぃ (2022-11-16 13:44)
帆船といい 街並みといい
お洒落な街ですねぇ
海がある街って良いですよねぇ
by (。・_・。)2k (2022-11-16 14:19)
帆船の姿が美しいです。船が女性に例えられるのが分かる気がします。
石造りの家並が素敵です。異国の姿はみな情緒豊かです。
by JUNKO (2022-11-16 15:16)
オランダの街並み、素敵ですね〜
切妻屋根って、憧れますよね。でも、夏は本当に暑そう…
帆船に乗って世界へ出港して行ったかつてのオランダ人たちに思いを馳せました。
乗ってみたいな〜
by めぎ (2022-11-16 16:28)
可愛らしい街並みですね~。
ホーフト塔、こんな形なんですね、びっくり!どうして全部丸くせずに正面だけを平らにしたのでしょう、、面白い形ですね~、斬新!!^^
by おと (2022-11-16 20:39)
デコボコの三角屋根のお家、クリスマスシーズンになると売られている大きなクッキーのお菓子を連想させますね^^
ボンテクーさんの胸像はちょっと怖いです^^;
by kyon (2022-11-17 12:09)
ケーキを半分に切ったような建物、面白いでやすね!
by ぼんぼちぼちぼち (2022-11-17 14:22)
凸凹の並んだ屋根 レゴブロックを連想しました。
帆船と海の風景良いですね。
by ヤッペママ (2022-11-17 16:41)
家が可愛くていいなぁ。
私も屋根裏部屋とか、大好きで、
ちょっと違うけど、押入れの上の段とかも
好きでした。
by ふにゃいの (2022-11-17 17:40)
子供の頃小説や映画の中に出てくる屋根裏部屋に憧れてました。
暑くても寒くても自分だけの隠れ家なら我慢できるかも。
ホーフト塔、見る角度で雰囲気が違って面白いですね。
by miffy (2022-11-17 18:56)
こんにちは^^
こういう家並みは憧れです。
ドイツで見た風景を思い出しました。
よく見てみると、いろいろな飾りがあったりして楽しいですね。
by いろは (2022-11-18 16:59)
Inatimyさんの写真の構図がいいから、絵のように見えるものもありますね。3番目、4番目の帆船がいる桟橋、海景、切妻屋根の家並みの全体像、ピンアップしたい写真です。
by TaekoLovesParis (2022-11-19 10:46)
帆船の居る港、桟橋、好きです。
ずっと昔、大阪を飛び出して生きて行けずに、船乗りになりました。
帆船ではありませんでしたがね。
低気圧に突っ込んで、大揺れでも酔わない強い男の子。
でも今はもう、古い水夫は、新しい海に出る怖さを知っています。
だから、海を見るのが好き、船を見るのが好き。
でも、荒波に出ていく度胸はもうありません。
by tommy88 (2022-11-20 17:33)
→皆さま「桟橋とホーフト塔」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。到着した日はあいにくの曇天。雨が降らなかっただけマシでしたが、青空がいいなと、この日の後、何度か、ここに来ていたのでした^^。晴れた日の写真はまたいずれ。
→ma2ma2さま
屋根の形、階段状です。煉瓦積みだから、その方が簡単なんでしょうね^^。塔にはホールンの紋章のユニコーンが付いてました。
→テリーさま
オランダ東インド会社、学校で習ってた時は、てっきりインドの東部だと思い込んでましたが、インドネシアのことだったんだ・・・とオランダに来てから知りました^^;。
→engridさま
ホールンは古い街なので建物も保存されてるものが多く、見応えあります^^。昔、同じ時期に来た時はほとんど人がいなかったのに、だんだんと活気ある街に。日本のガイドブックでもあまり詳しく載っていないので、ネットで調べてなるほどな歴史でした。
→kuwachanさま
屋根裏部屋の言葉の響き、傾斜してる天井、特別感がありますよね。ホーフト塔の形、こだわりを感じますね。街側から見ると平面の正面って^^。夏の17時はまだまだ明るく。夜の0時でも天気がいい日は西の空がうっすらとまだ明るいです。
→あおたけさま
傾斜した屋根、切妻屋根です^^。煉瓦を積んで造っているので、階段状のままにするのが簡単なんでしょうね。屋根裏部屋、我が家が住んだことがあるのはスペインででしたが、冬は息が白く、天井から氷柱が下がったことも。ホーフト塔、正面から見ると、普通の家と変わり無いのに、裏側はまるっこく、面白い形。海からの攻撃に対処するには円形の方が都合がいいんでしょうね^^。
→YAPさま
かもめが翔んだ日、確か父がレコードを買っていてように思います。まだ実家にあるかも^^。建物に入ってる数字って、たいてい年号みたいですね。
→mituさま
カラオケ・・・仕事辞めてから一度も行ったことがないです。懐かしいなぁ^^。
→marimoさま
帆船、好きなんです^^。アムステルダムでは5年に一度帆船祭りがあるんですが、最近の開催年は、コロナで中止で残念でした。鉄道の人員不足も、コロナの影響です。空港も、飲食店も、人手不足・・・。
→ナツパパさま
こういう街並みが見られるのっていいですよね。アムステルダムにもあるんですが、狭い上、街路樹が多くて、夏場は木々が生い茂ってて建物がよく見えないんですよ^^;。ホーフト塔、防衛施設としては短い期間でしたが、その後、事務所になったり、今はレストランになったり、歴史の中でいろいろ手が加えられてきて面白いですよね。
→Boss365さま
2007年の映画・・・といってももう15年前になるんですよね、時間の流れは早いですよね^^;。ホーフト塔、きっと海からの風のこともあるだろうし、まるくした方が、見張りにも向いてるのかも。列車、結構乗る人が多いという印象。ガソリン代も上がったままだから車から公共交通機関にしてる人もいるのかも。こちら、この時期になって割と混雑した車内ではマスクしてる人も見かけるように。普段の生活ではほぼコロナ以前と変わらずです。
→ちぃさま
カヤックの人がいいところに来るまで待って撮りました^^。久々の港の風景にワクワク。アムステルダムにも港はあるんですけどね・・・普段の暮らしではあまり行かないし。ホーフト塔、中、どうなってるんでしょうね。部屋もまるいのかな。家具の配置とか、あれこれ考えるの楽しそう♪
→ (。・_・。)2kさま
帆船もあり、港もあり、東インド会社が盛況だった頃に栄えた、古い建物がある街並み^^。海・・・実はないんですよ。
→JUNKOさま
船の舳先にもよく女性の像が取り付けられたりしてますよね^^。家並み・・・実は石作なのは、ホーフト塔の一部だけです。家は煉瓦造り♪ オランダ、石がほとんど取れません。山もないし・・・。
→めぎさま
ドイツ北部もこんな切妻屋根の家が多いですよね^^。昔いたミュンスターもそうでした。オランダから飛行機に乗っても日本までは11時間、今は乗り換えもあったりでさらにそれ以上かかる遠さ。なのに、昔は船で日本まで来たオランダ人がいたというのは驚きですよね。
→おとさま
海から見たらラウンドなのに、町側から見たら、普通の家と変わりなく平面な正面。不思議な作りですよね^^。
→kyonさま
切妻屋根の家、子供の頃に書く典型的な家の屋根の傾斜ですよね、^^。オランダは煉瓦積みの家だから、正面の煉瓦を屋根に合わせてギザギザに。その時代の後は、滑らかに整えたデザインも流行ります。
→ぼんぼちぼちぼちさま
意外ですよね、昔の人のデザイン。斬新です^^。
→ヤッペママさま
レゴブロックの家、オランダ人がデザインしたもの、持ってます^^。こんなギザギザです♪
→ふにゃいのさま
押入れの上の段・・・なんていい響きなんでしょ^^。屋根裏部屋は憧れますよね。
→miffyさま
自分の部屋というのが今は羨ましく。転々としてるから、リビングの片隅に置いたPC前か、食卓テーブルで作業してるけど、ボビンレースやミシンや編み物の道具なんかを好きなように置いたままにできる場所が欲しいなぁともうことしばしば^^;。
→いろはさま
我が家が以前いたドイツの街も、こんな切妻屋根の家並みでした^^。飾りも、デザインもさまざまで。見てて飽きません♪
→TaekoLovesParisさま
いえいえ、どこにカメラを向けてもサマにになってくれる街並みがすごくて^^。東インド会社の頃に栄えた港町なので、古い街並みが保存されて、散歩が楽しかったです。
→tommy88さま
船乗りもなさってたんですね、いろんな職種経験、すごいです。私は船に乗ったのって、渡し船か、フェリーかくらいかな。あ、海の底が覗けるボートにも乗ったことが。でも、下向いてると酔ってしまうんですよね^^;。
by Inatimy (2022-11-30 00:16)