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東門で引き返す [ホールン 2022年 夏]

の上、誰か住んでいるのかな。

煉瓦砂岩をうまく積み上げた門の壁。

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1年前、2022年7月中旬、Hoorn ホールンの旅、2日目の続き。 23話目
ホールンはアムステルダムの約35kmあたりにある街。 ここで我が家は3泊4日夏休み

朝、蒸気トラム機関車Medemblik メーデンブリックに行き、
路線バスホールンに戻ってきたのは16時半過ぎで、まだ夕飯には早いので散歩してた続き。

 ※ 前回の、通りをぶらぶら歩き、での戦いを描いたレリーフのあるボスの家を見た22話目は、こちら


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ボスの家から、さらにへと歩いてやってきたのは、Oosterpoort オースターポールト・・・東門

昔は、ホールンの街へは4箇所の門からアクセスできたらしい。
現在残っているのは、1578年にできたこのオースターポールト

その上には、門番の家が建っている。 その家は1601年にできたそうだ。


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オースターポールトを潜り抜けていこう。 真っ直ぐではなく、は緩やかなカーブを描いていた。

3つヴォールト天井は、それぞれ微妙に模様が異なっていて。
扉はオーク材で、手前の街側と、奥の郊外側では、デザインが異なる。


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抜けてすぐに見上げたオースターポールトの様子。 門番の家の右側にの尖り屋根が見えている。

街の外側に面したこちら側は、砂岩石積みでできている。
ベントハイマー砂岩で、ドイツのニーダーザクセン州あたりの採石場から運ばれてきたらしい。


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の先はになっていて、の真ん中あたりから見たオースターポールト

の名前は、Oosterpoortbrug オースターポールトブルッフ・・・意味は、東門橋と、そのまんま。


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の壁には、を持った赤いユニコーンホールン紋章

オースターポールトは、ホールンの街に入ってくる人、出て行く人を制御して、
通行料や物品税を徴収したり、警備の役割などを果たしていたよう。

引き返して、をくぐって・・・

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・・・の北側の壁。 ちょっと暗いけど。

側面についてた小さな八角形階段塔だったようで、下に出入り口の扉があった。
この階段で上の門番の家にアクセスできるみたい。

そろそろ街の中心へと戻っていこう。

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来る時にも見た教会、ゴシック様式で建てられたOosterkerk オースターケルク
または、Sint-Anthoniskerk シント=アントニウスケルク


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王冠を乗せたようなの先っぽ。 時計もついてて、時間も合ってるみたい。


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通りに面した壁の上部にあった、看板のような時計。 これも時間が合ってた。

 そういえば昔、パリで、こんなふうに通りに突き出た時計のある教会を見たなぁ・・・と
 過去のブログをチェックしてみたら、サン=ルイ島でだった。

 Église Saint-Louis-en-l'Île サン・ルイ・アン・リル教会
  ※ その時のお話は、こちら


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教会、オースターケルクの壁にあった年号、1616年は、この建物が出来上がった年。


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さらに西へと歩いて、建物鑑賞。


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ちょっと失礼して窓辺をズーム。 植物が置ける窓台があるのがいいな。
下部分、ライオン顔の横の煉瓦の積み方もオシャレな。


この日の話、まだまだ続く。



☆ ☆ ☆



おっぺっぺん・・・と、全くその通りの発音ではないのだけれど、表記するとしたら、これ。

先日、TVの情報番組を見ていた時に、出てきた言葉。

オランダの女子陸上選手がスタート前に、自分の頬を叩いたり、脚を叩いたりしていて、
これがoppeppen という動詞の意味することのよう。

手元のオランダ語の辞書には「元気づける、活気を与える」と出てきたが、
もっとなんか「気合いをいれる」って感じがする。

自分自身でするだけじゃなく、他の人に頬を叩いてもらうというのもありみたいだから、
昔のアントニオ猪木闘魂注入ビンタも、これになるのかもしれない。

そうそう、なぜ叩くのかというと、そうすることでアドレナリンの分泌が促されるからみたい。



オランダ語、音が可愛いのが、たまにあるから面白い^^。

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JUNKO

面白い意匠の門ですね。
by JUNKO (2023-08-29 17:47) 

ma2ma2

門の上に建物って不思議な感じですね。
風車にも人が住んでいるので、結構住んでいたりするかもですね。
by ma2ma2 (2023-08-29 19:05) 

八犬伝

おっぺんぺんですか
面白いですね
確かに、アントニオ猪木に通じるものがありますね。
by 八犬伝 (2023-08-29 21:46) 

Boss365

こんにちは。
「ホールンの街へは4箇所の門からアクセス」の文字あり・・・
現在残っている東門のオースターポールトは貴重な建物ですね。
また、緩やかなカーブあり、作るのが大変そうですが・・・
警備・防御的な効果もありそうです。
また、砂岩の石積みで強固な作りになっている感じです。
オースターケルク、ゴシック様式の教会ですが・・・
「王冠を乗せたような塔の先っぽ」は個性的で見た事ない形状です。
王冠はスチール素材かな?登って確認したくなりました。
ラスト「ちょっと失礼して窓辺をズーム」植物が置かれいい雰囲気です。
また、上部の格子窓もデザインが凝ってますね。
オランダ語の「oppeppen」ですが「気合いをいれる」なる程です(爆)。
動作の音を文字にした印象ありです!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2023-08-30 00:05) 

斗夢

民放で、「よき人生のヒント~オランダ 運河に生きる幸せ~」というのんびりとした内容のドキュメント
を見ました。
田舎も小さな街も運河が縦横に。勿論、風車の傍
にも。家族が自転車で走り、夫婦二人で牛を育て
牛乳を絞り大きなチーズを作り、などなど。
オランダは幸福度ランキング5位なんですね。
羨ましく見ていました。
by 斗夢 (2023-08-30 05:02) 

kuwachan

中がカーブした東門のアーチ型の3つのヴォールトの天井が素敵ですね。
カーブしているから造るのが大変だったんじゃないかしら。
門番の家は普通脇に建っていそうですが上に建っているのも面白いです。
最後の窓辺をズームしたお写真、ヨーロッパの人は窓辺の見せ方が上手ですよね。
街歩きをしながらよくそう思います。
by kuwachan (2023-08-30 06:56) 

mitu

窓辺の植物、気になりますね^^
oppeppen おもしろいです^^
by mitu (2023-08-30 10:44) 

ナツパパ

昔ながらの街並みが素晴らしいですねえ。
東門の中の通路はけっこう幅が狭いのですね。
荷馬車はすれ違えるのかな?
by ナツパパ (2023-08-30 11:13) 

(。・_・。)2k

おっぺっぺん 日本語だと可愛い感じになっちゃいますね
とても 闘魂注入には聞こえない音ですよね

by (。・_・。)2k (2023-08-30 14:36) 

ちぃ

緩やかなカーブを描く門、とっても姿が良いですね!(≧∇≦)
赤く塗られた扉も可愛らしくて^^
オースターケルクの王冠のような尖塔部分。
1616年の完成とのことですがこういう枠組みのみ(?)のデザインは
結構斬新だったのではと思いました^^
おっぺっぺん、オノマトペ的な音で可愛い!(≧艸≦)
気合い注入に自分のほっぺたをペシペシしている動作にもとっても合っているし。
それにしてもinatimyさんの口から(文章だけど)
「闘魂注入ビンタ」が出てくるとは思ってもいなかったですwwwww
そのギャップが素敵!(≧∇≦)
by ちぃ (2023-08-30 14:50) 

ヤッペママ

おっぺっぺんで思い出したオッペケペー。
全く異なるものでした。
by ヤッペママ (2023-08-30 17:05) 

miffy

門番さんの家、見晴らしがよくて快適そうですね。
ヴォールトの天井のデザインが違うのは時代?それともつくった人が違うのかな。
oppeppen、発音聞いたら想像していたのとイントネーション違ってました。
by miffy (2023-08-30 17:25) 

engrid

門の上に門番のお家、そして門がカーブしてたりもする、面白な、門が関所みたいなものなかな、、
街中の時が正確に時を刻んでる、街の秩序の源のような気がしたりして
by engrid (2023-08-30 20:57) 

あおたけ

築400年もの長い歴史が
そのままま趣に表れている門番の家
堅牢な門の上に住居の家があるなんて
面白いです(*'▽')
まるで駐在さん?(*´艸`*)
街なかに建つ教会の塔(鐘楼?)も
ホントに王冠のような意匠で素敵ですね(^^)
“おっぺっぺん”、平仮名で書くとなんだか
東北地方あたりの方言っぽくも感じます笑
by あおたけ (2023-08-31 05:50) 

marimo

古い建物がこうして残っているのも、
レンガを積み上げて頑丈に造られているからでしょうか。
闘魂注入ビンタ(爆 そしておっぺっぺんという単語も面白い。
アントニオ猪木さんもお星さまになってしまいましたね。
元気ですか~!という声が耳に残っています。
by marimo (2023-08-31 08:08) 

めぎ

アーチの門の天井、ホント凝ってて素敵ですね~
私の部屋にも窓辺に植木など置けるスペースがあるんですけど、空いている花瓶などでちょっともの置き状態で、反省…
by めぎ (2023-08-31 15:43) 

imarin

登山中に心折れそうになったらオッペンペンと叩いてみます。
レンガの建物は職人次第でどう変わるのか気になるところです。
積み方の極意のようなものがあるのでしょうね。
by imarin (2023-09-01 08:42) 

ぼんぼちぼちぼち

王冠のような時計塔、とても美しいでやすね!
ヨーロッパらしい歴史と美意識を感じやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2023-09-01 11:29) 

おと

王冠のような先っぽ、いいなぁ、美しいですね♪
時計が合っているのがすごい。
世界陸上、私も見ていました^^いろんな国の選手たちが、自分の頬や足を真っ赤になるくらい、たたいていましたね!なるほど、アドレナリンが出るんですね。
by おと (2023-09-03 05:00) 

Inatimy

→皆さま「東門で引き返す」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。そんなに大きな街ではないので、見どころは徒歩圏内。夕飯の時間まで、時間潰しにふらっと東門まで、なのでした^^。

→JUNKOさま
そうですね、面白いデザインでした^^。昔の人の作るもの、今でも新鮮です。

→ma2ma2さま
門の上に建物、植木鉢なんかもあって、今も誰か住んでそうでした^^。風車にも住んでますよね。

→八犬伝さま
おっぺっぺん・・・面白い音ですよね、日本語表記にすると^^。まさか「気合いを入れる」みたいな単語がオランダ語にもあるとは思っても見なかったので意外でした。TVで他の人に頬を叩かれてる人の映像を見た時、アントニオ猪木、即座に思い浮かびましたよ。

→Boss365さま
オースターポールト、当時は貴重な要所だったんでしょうね。昔はこの街、海にも面していたし、海から、陸からと街を守るのが大変だったのかも。王冠を載せたような塔、オランダには多いかも。アムステルダムの南教会もそうだアムステルダムの西側にあるハールレムの聖バフォ教会もそう^^。旅先で見かける窓辺って好きで、よく失礼して撮影してます、おしゃれなんですよね。op おっぷは英語で言うup アップ。ぺっぺんと叩いて、気持ちをアップする、って感じかもしれませんね^^。

→斗夢さま
幸福度、物事をどう捉えるか、その国民性にもよりますよね。オランダは税も高いし、そんな鋳物の種類は豊富ではないし、便利なものもないけど、街の中でも緑がいっぱい。それを幸福と捉えるか、日本のように流行のものが次々出てものが豊富で、痒いところまで手が届く商品がいっぱいで、サービスも良いのを幸福と捉えるかですよね^^。

→kuwachanさま
この微妙なカーブは何か意図的なものなのかしらね。攻撃や侵入に備えてとか。門番の家、上にあるのも、遠くの異変を察知できて便利なのかも^^。窓辺の置物とか、目が行きますよね。ショーウィンドーもディスプレイがオシャレだし♪

→mituさま
窓辺の植物、何育ててるんだろう?って見ちゃいますよね^^。おっぺっぺん、可愛いですよね。これで気合いを入れるって。

→ナツパパさま
荷馬車のすれ違いはできないでしょうね。どちらかで待たせて一台ずつかな。東インド会社で賑わった港町といえども、当時はそんなに渋滞ができるほどでもなかっただろうし^^;。

→ (。・_・。)2kさま
おっぺっぺん、響きが可愛らしいですよね。これで気合いを入れる、ってね^^;。闘魂注入っていう方が迫力あるな。

→ちぃさま
ホールンの紋章に赤い角笛や赤いユニコーンが使われてるから、それにあわせて扉も赤く塗られたのかしらね。おしゃれな。教会の尖塔の王冠、オランダの教会には結構多いみたいなんですよ。アムステルダムにもあるし、そのお隣の街ハールレムの聖バフォ教会もそうだし。流行りだったのかしらね^^。え?闘魂注入、私の口からは意外でした^^?ギャップ?いえいえ、私はごくごく関西弁を喋る一般庶民な主婦ですので・・・。

→ヤッペママさま
オッペケペー・・・耳にしたことはあるものの、それが何かはずっと知らぬまま・・・さっき検索してなるほど〜でした^^。

→miffyさま
門番さんの家、高いとこrにあるから、遠くでの異変を早く察知できたのかもしれませんね^^。このもん、作った人は同じみたいですよ。だからヴォールトのデザインも、単なる遊び心だったのかも。外国語を日本語の表記にするのは難しいですよね。同じ音がいないのもあるし、イントネーションも。日本語でも方言によってイントネーションも変わるし・・・。

→engridさま
関所の役割をした門だったと思います。ここで通行料や物品税を徴収したり、街の出入りをする人の狩りをしてたみたいですから^^。教会の時計が正確なのはありがたいです。夕食までの時間の調整に散歩してたので、あとどのくらい、というのがすぐにわかって。

→あおたけさま
ふふ、駐在さんみたいな、本当にそんな感じ^^。高いところにあるから、遠くの胃炎を早くに察知できる利便があるのでしょうね。おっぺっぺん、東北あたりの方言と言われると、なんだかありそうな。おっぺっぺん汁とか、おっぺっぺん饅頭とかね・・・東北って美味しいものが多いから^^。

→marimoさま
古い建物の保存、オランダは国家モニュメントとしてきちんと登録して努めてるみたいですね。どこの街に行っても昔の建造物が今も楽しめて。アントニオ猪木さん、昨年でしたっけね。もう時期1年になるのかな・・・。

→めぎさま
窓辺に台があるといいですよね。今、住んでるところ、ないんですよ・・・仕方なく、窓辺にIKEAで買った組み立て式の台に多肉植物とか胡蝶蘭、アマリリスなど置いてます^^。

→imarinさま
おっぺっぺんで、登山がスムーズになるといいですね。闘魂注入より、痛くなさそう。煉瓦の積み方、オランダの中でも地域によって、いろんな方法があるみたいです^^。職人さんの腕の見せ所ですね。

→ぼんぼちぼちぼちさま
王冠のある教会、案外オランダには多いんですよ。当時の流行でもあったのかしらね^^。

→おとさま
街の中の時計が合ってるのはありがたいですね。この時も、夕飯の時間までの微調整で散歩してたので、あとどのくらいと、すぐにわかって。世界陸上、小さな国ながらオランダも健闘でした♪ おっぺっぺんのおかげかもしれませんね^^。
by Inatimy (2023-09-06 17:25) 

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