教会の橋を渡る [街並み]
村の小さなミュージアムの窓辺にサボンラック。
昔の生活用品。
昔の生活用品。
サボンラックはオランダ語では、Zand zeep soda rekje ザント・ゼープ・ソーダレッキェ。
直訳は、砂石鹸ソーダラックと、そのまんま。
直訳は、砂石鹸ソーダラックと、そのまんま。
Zeep ゼープ(石鹸)は普通の汚れに、Soda ソーダはひどい汚れに、
さらにこべりついた汚れには、非常に目の細かいZand ザント(砂)を使ったんだそう。
3月上旬、晴れた休日の午前、アムステル川沿いを自転車で走って訪れた、
Ouderkerk aan de Amstel アウダーケルク・アーン・デ・アムステルという村での話の続き。
Ouderkerk aan de Amstel アウダーケルク・アーン・デ・アムステルという村での話の続き。
最低1℃、最高6.5℃の日。
※前回の、回り道をして橋を渡って教会あたりまで行った話は、こちら。
※前回の、回り道をして橋を渡って教会あたりまで行った話は、こちら。
広場の隅っこから道を抜けて、小さなミュージアムの前を通って・・・
・・・また橋を渡る。 その橋の上からの眺め。
ちょこっとズームしてみると・・・
・・・競技用ボートが通り過ぎていくのが見えた。 あっちがアムステル川。
写真、左の突き出たところに網が張ってあって、鶏が数羽飼われてたのも面白く。
今いる橋は、木製の跳ね橋。 名前は、Kerkbrug ケルクブルフで、意味は、教会橋。
橋の向こうに見える角の建物はパン屋さん。この日は営業してなかった。
橋の向こうに見える角の建物はパン屋さん。この日は営業してなかった。
その屋根の向こうに見える塔は、Amstelkerk アムステルケルク(アムステル教会)。
離れたところから、その木製の跳ね橋を見る。
※ 跳ね橋が上がる様子、アムステル教会の中の写真がある過去記事は、こちら。
※ 跳ね橋が上がる様子、アムステル教会の中の写真がある過去記事は、こちら。
この橋のそばにはもう一つ、教会があって・・・
・・・川沿いを走ってる時に対岸に見えてた尖塔のSint-Urbanuskerk シント=ウルバヌスケルク。
いつも我が家が散歩するエリアには、3ヶ所、その名前の教会がある地がある。
どれもローマ・カトリック教会。
どれもローマ・カトリック教会。
・Ouderkerk aan de Amstel アウダーケルク・アーン・デ・アムステル(今回の記事の)
1865-1867年に建てられた。 Pierre Cuypers ピエール・カウパースの設計。
1865-1867年に建てられた。 Pierre Cuypers ピエール・カウパースの設計。
・Bovenkerk ボーフェンケルク(アムステルダムの森の近くにあり、火事による損傷で修復中)
1888年に建てられた。 Pierre Cuypers ピエール・カウパースの設計。
1888年に建てられた。 Pierre Cuypers ピエール・カウパースの設計。
・Nes aan de Amstel ネス・アーン・デ・アムステル(南の野の農道から小さく見えてる尖塔の)
1889-1891年に建てられた。 Joseph Cuypers ヨセフ・カウパースの設計。
1889-1891年に建てられた。 Joseph Cuypers ヨセフ・カウパースの設計。
Pierre Cuypers ピエール・カウパース(1827-1921)は、オランダの建築家で、
アムステルダム国立ミュージアム、アムステルダム中央駅、デ・ハール城などを造った人。
アムステルダム国立ミュージアム、アムステルダム中央駅、デ・ハール城などを造った人。
その息子が、建築家 Joseph Cuypers ヨセフ・カウパース(1861-1941)。
川縁のベンチに座ってしばし日光浴。 そばにはマガモのオスが毛繕いしてた。 艶っつや。
ちなみに、教会の名になってるシント・ウルバヌスは、聖ウルバヌスの意味で、
第17代ローマ教皇のウルバヌス1世(?-230)のことらしい。
第17代ローマ教皇のウルバヌス1世(?-230)のことらしい。
橋のそばの赤いものは中に、ロープ付きの救命浮環(きゅうめいふかん)が入ってるもよう。
救命ブイともいうみたい。 オランダ語では、Reddingsboei レディングスブーイ。
救命ブイともいうみたい。 オランダ語では、Reddingsboei レディングスブーイ。
教会、シント=ウルバヌスケルクを見上げて。 次第にぼんやりと消えてゆく飛行機雲。
ベンチでゆっくりしたので、そろそろ帰ろう、と自転車をこぎだした。
家ではKamoさんが買っておいてくれた林檎のタルトが待っているから。
家ではKamoさんが買っておいてくれた林檎のタルトが待っているから。
オランダの川に橋が少ないのは、景観の問題じゃない気がする。
低地なので、地面と水面の差があまりなく、かなり近い。
だから、そこに橋をそのまま架けるのは無理で、両岸を少し盛土して高くする必要がある。
だから、そこに橋をそのまま架けるのは無理で、両岸を少し盛土して高くする必要がある。
それでもまだ船が通るには高さが足りないので、可動橋(跳ね橋など)に。
そうなると橋守の人とかインターホンで知らせる装置が必要になってくる・・・と推測。
そうなると橋守の人とかインターホンで知らせる装置が必要になってくる・・・と推測。
橋を作るのもコストがかかる。 橋を作らずに対岸へ行き来できるようにするには、
他に川の下にトンネルを掘ってという方法もあるけれど、いずれにせよ、工事は大変なのだった。
他に川の下にトンネルを掘ってという方法もあるけれど、いずれにせよ、工事は大変なのだった。
我が家のスズラン、やっと芽が出てきた。
根茎アイリスにはツボミが^^。
根茎アイリスにはツボミが^^。
いただいたコメントへのお返事が滞ってて申し訳ないです。
もう少々お待ちください。
もう少々お待ちください。
アムステルダムの川は橋が少ないんですか。
日本では大きな街だと橋に通じる道でけっこう渋滞多いのですが、アムステルダムくらいの都市だとかなり深刻な感じではないですか?
自転車が多くてクルマは日本より相対的に少ないとか?
by YAP (2022-04-24 17:22)
木製の跳ね橋は古くから使われているみたいですね。
自転車だと通行出来そうですね。
by ma2ma2 (2022-04-24 18:17)
こんにちは。
木製の跳ね橋、単純な構造ですが、よく出来ていて素敵な風景ですね。
ピエール・カウパースのアムステルダム中央駅、素晴らしい建築物です。
ヨセフ・カウパースは息子さん、建築家の家柄?一家?なる程です。
ロープ付きの救命浮環、運河・川の多いオランダらしい設備ですね。
オランダの川に橋が少ない理由、コスト面が一番の理由と感じますが・・・
水上交通の妨げにならない為に橋を作らない可能性あり!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2022-04-24 19:31)
跳ね橋といえば、ゴッホを思い出します。いい風景ですね。
やはりヨーロッパは教会が美しいですね。上のお写真も素敵です。
by coco030705 (2022-04-24 21:01)
オランダに橋が少ないのはまさにその通りで、船を通らせるほどの高い橋を架けるには盛土用の土が足りないからだと聞いてます。
ドイツ人たちは、オランダ人はいつもドイツにきたらお土産に土を持って帰る、と言っているんですよ。まあドイツには土ぐらいしかお土産になるものが無いっていう意味でもあるんですが、それには続きがあって、でも土を持って帰ってもやっぱり水が多すぎるから、キュウリを作ってドイツに売っている、と。うちのドイツ人はこれを子どもの頃よく聞いたそうです。そんな感じの言い方、イタリアとかフランスとかポーランドとか、色々あります。
オランダではドイツについてどう言っているのかな~これまたきっとかなり皮肉なんでしょうねぇ。興味あります。
by めぎ (2022-04-24 21:43)
飛行機雲好きなんだなぁ
出てると必ず撮りたくなるなるの何でだろう?
青い空の飛行機雲も茜色の空の飛行機雲も
キラキラ輝く飛行雲も全部好き(^^♪
by snow (2022-04-24 22:29)
汚れを落とすサボンラック、
むかしの生活用品とのことですが、
オリーブ色の缶とステンシル文字が
オシャレに感じます(^^)
跳ね橋と教会を入れた一枚、
オランダらしい雰囲気に惹かれます(*´▽`*)
橋の近くにあるパン屋さんもいいなぁ。。。
パン屋さん、お休みだったのは残念(笑)
by あおたけ (2022-04-25 07:48)
オランダには尖った円錐状の屋根の協会が
沢山あるのですね(^^
木の跳ね橋も絵画のようでほのぼのと美しいです。
救命道具があるという事は、この川に落ちる人も多いのでしょうか?
by marimo (2022-04-25 08:23)
一家に一個欲しいなぁ
跳ね橋 庭にあったらカッコイイですよねぇ
by (。・_・。)2k (2022-04-25 12:46)
こんにちは^^
跳ね橋のある風景、やはり素敵ですね♪
青い空が眩しいです^^
by いろは (2022-04-25 14:45)
昔の生活必需品が今ではおしゃれな窓辺のオブジェ^^
オランダ語のzは英語のsに、kはcに相当することが多い・・・のかしら。
遠い昔の学生時代に母音の推移とか子音の変化など授業で読んだ気がしますー。
そのテキストは取ってあるからまた読んでみようかな^^
で、kerkはchurchを覚えました(≧∇≦)
林檎のタルトが待っているからお家へ急ごう♪
素敵なひとときですね!
タルトは大満足でしたか?^^
by ちぃ (2022-04-25 14:49)
そうか~、確かに橋を架けるって結構なコストですよね。
マガモちゃんが、艶やかでナイスショット!!
by よーちゃん (2022-04-25 16:23)
川よりも道路の方が高い場所もたくさんありますよね。
日本だったらほとんど使われないような所にも橋を架けちゃったりするけど、オランダは堅実ですね。
by miffy (2022-04-25 17:16)
こういう跳ね橋、趣があって良いですね~、とても好きな感じ。ロンドン中心部の跳ね橋も素敵ですけれど巨大すぎて、、。
親子で建築家なんですね、ミュージアムや中央駅、見に行きたいなぁ。
同じ教会でも、英国と建物の雰囲気が違って興味深いです。
by おと (2022-04-25 17:47)
橋が無くてもフィーエルヤッペンはが楽しそう(笑)。
by yk2 (2022-04-25 18:08)
跳ね橋のある風景直に見たいです。
by JUNKO (2022-04-25 20:42)
サボンラック、アンティークで日本でも売っていますが中々いいお値段で。
壁に飾ってお花なんかをディスプレイしているお宅もありますよ。
by sheri (2022-04-25 20:54)
日本だと、ソーダは重曹、砂はクレンザー(磨き砂、研磨剤)かしら。
今もよく使っています((笑))
木製の跳ね橋が素敵ですね。こんな橋渡ってみたいです、
これもゴッホの絵に出てくる跳ね橋に似ていますね。
水との距離が近いって思ってしまいました。
うっかりものの私は転んだらそのまま落ちてしまいそうです(笑)
by kuwachan (2022-04-26 16:06)
跳ね橋、趣がありますね。
汚れ落としが最後は砂、めっちゃ落ちそうです^^
by kyon (2022-04-29 23:33)
→皆さま「教会の橋を渡る」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。古い木造の跳ね橋だけでなく、近代的な跳ね橋もいろいろ。橋の上で写真を撮るときは、跳ね上がらないか信号に要注意・・・。
→YAPさま
アムステルダムの街の中心までいくと運河にかかる跳ね橋がいろいろありますが、アムステル川はそんなに橋はないです。オランダは高速道路でも跳ね橋があるので、常に信号や標識に気をつける必要があります^^。アムステルダムは首都ではありますが観光首都みたいな感じで、政治的・経済的機能の首都はデン・ハーグというのもあるかしらね。
→ma2ma2さま
この木製の跳ね橋は、車も通ります^^。
→Boss365さま
オランダは水路や運河だらけなので、そんなにたくさん橋をつくってられないですよね。船が、しかも帆船までもが通っていくから^^。どこかの富豪がオーダーした豪華クルーズ船の移送も大変だったとかニュースで見ました。サイズがギリギリだったとか。
→coco030705さま
ゴッホの跳ね橋は有名な絵画ですものね。あれはフランスの跳ね橋でしたっけね。オランダの教会はそんなに古いものではないのが多いですが、それでも美しい建物ですよね^^。
→めぎさま
そうなんですよ、工事現場で土を見たことがほとんどなく、近所の配管工事でも、使われていたのは貝殻混じりの砂でした^^;。オランダでは、ドイツの話題ってなかなか出しにくいものがあります・・・。ドイツには観光でたくさんのオランダ人も行ってるし、オランダではドイツ・クオリティはかなり信頼が厚く。けれど、過去の戦争で何かと心に大きな傷を抱えておられる方も多くて・・・。聞けない・・・。
→snowさま
飛行機雲、上空の気温が低い時は、たくさん見られるので楽しく^^。空港も近くにあるので、飛んでる飛行機もよく撮ってみたりします。アムステルダムの街でも着陸のための低空飛行に遭遇したり。
→あおたけさま
サボンラック、今でも何か小物入れなんかに使えそうですよね^^。橋のそばにあるパン屋さん、美味しいですよ。小さなテラス席もあって、そこで店内で選んだケーキなんかも食べられたりします♪ 日曜はお休みなので、この日はお茶もできず残念・・・。
→marimoさま
教会堂、いろんなタイプがありますが、尖塔があるものも多いです^^。救命道具、割と見かけますね。万が一、人が落ちた時に慌てなくてもいいのは助かります。木造の跳ね橋だけど、車も通ったりするから、橋が壊れて落ちた時のためにもあるのかも・・・。
→ (。・_・。)2kさま
跳ね橋も、風車も、庭にあったらかっこいいかも^^。って、オランダには普通にそれがあるような広さの敷地を持っておられる農家さんとかもいらっしゃるので、ありえるかも・・・。
→いろはさま
オランダといえば跳ね橋のイメージもあるので、こういう風景は撮ってしまいますね^^。
→ちぃさま
サボンラック、小さなミュージアムの展示品の一つでしょうね^^。以前は、ここに古いカメラが並んでたことも。「オランダ語のzは英語のsに、kはcに相当することが多い」・・・そうかも。海もzee ゼー、砂もzand ザント、猫はkat カットだし。自転車でひとっ走りした後の林檎のタルトは、体に染み込んでいくかのような美味しさでした♪
→よーちゃんさま
低い地なので何かと余分にコストがかかりますね^^。マガモさん、人馴れしてるのか、割と近くで撮れましたよ。
→miffyさま
道路よりも高いところに川があったりはよくあります^^。ほとんど使われないようなところにも小さな跳ね橋があったりしますが、手動で、自分で上げて通らないといけなかったり、面白く。
→おとさま
近代的な鉄骨の跳ね橋もあるんですけどね^^。高速道路にも跳ね橋が。オランダは煉瓦造りの建物が多いので、英国とはまた雰囲気が異なりますよね。
→yk2さま
フィーエルヤッペン・・・マニアックなものをご存知ですね^^。fierljeppenはフリースラント語。オランダのフリースラント地域のスポーツでしたね。22m越えの距離を飛んだ記録もあるとか^^;。
→JUNKOさま
跳ね橋のある風景、何かと面白いですよ、いろんなタイプの跳ね橋もあるので。動いてるところに遭遇すると、じーっと眺めてしまいます^^。
→sheriさま
サボンラック、日本で売ってるんですか、すごいなぁ。ミュージアムで見たことしかないかも^^。実際に洗濯の実演してくれたりもして。
→kuwachanさま
ゴッホの跳ね橋、あれは南仏のアルルでしたっけね。両側に上がる跳ね橋^^。オランダ、本当に水路や運河、池、と水のある場所が多いので、落っこちないいように要注意です。柵も何もないところが多いから^^;。
→kyonさま
汚れ落としに砂・・・砂だけはオランダたくさんありますからね^^。工事現場にも砂です。貝殻混じりの。
by Inatimy (2022-05-04 18:25)