もう一度、吸い込まれたくて

間口が狭い家が、あっちにも、こっちにも。
でも、奥にずーっと細長く伸びてるんだな、こういうのって。

アントウェルペンの聖母大聖堂から出てきたところの広場に面した建物。
下の方を写すと、人がたくさん写ってしまうので、上の方だけ

3月中旬、お隣の国、ベルギーへ日帰りで出かけて、国境を超えてすぐの街、
Antwerpen アントウェルペン（英語だとAntwerp アントワープ）を訪れた日の話、5話目。

最低9℃、最高16℃くらいの日。
　※ 前回の、大聖堂の中でステンドグラスとルーベンスの絵などを見た4話目は、こちら。

アントウェルペンの街の角には、聖母マリア像が多いと以前書いた。　街の守護聖人。
　※ 街角の聖母マリア像、以前の記事は、こちら。

とてもカラフルな。　昔は、前に取り付けられたオイルランプが、街灯の役割も兼用していた。
現在は、この灯りも電気なんだろうな。

左手に伸びる通りを見たところ。　家並みが作るカーブが気に入って。
例の如く、下の方は歩行者が写ってしまうのでカット。

Oude Koornmarkt アウデ・コールンマルクトという名の通り。
15世紀までは、ここで毎週、穀物市場が開かれていたそうな。

その通りを、我が家は逆に右側へと歩いて、次の目的地へ。　
上部が階段状にギザギザした正面の家と、茶色い煉瓦の家に挟まれた、間口の狭い家。

そこは、小路になってるのだ。　16年前にアントウェルペンを訪れた時に、たまたま見つけて。
Vlaaikensgang フラーイケンスハング という小路。　16世紀にできたものらしい。

先に進むと、ベンチのある、ちょっとした広場。　

右側の隅っこには・・・

・・・手動で組み上げるポンプがあったり。

突き当たりにあった窓には、大きなサボテン。
ガラスには、入ってきた小路の入り口付近が映ってる。

左側に進むと・・・

・・・また小さな広場が。

左側に見えてるアーチ部分から・・・

・・・広場を見上げるとこんな感じ。　小さく囲まれた空が見える。

広場にあったベンチでおしゃべりしてる人がいたので、これより下は写さなかった。

先に進んで・・・

・・・またちょっと振り返ると、さっきのアーチの上に細長く見える建物。

前に進んで、白い壁の右側のアーチをくぐると・・・

・・・こんな風景がある。　このお店で16年前、ふたりでお昼を食べた。

　その日の日替わりスープが何か尋ねたら、Kervel ケーァフー（私にはそう聞こえる）って言われて、
　一生懸命それを英語で説明しようと頑張ってくれるも、答えに困ってるようだった。

　なので、野菜ですかと聞くと、そうそう、と。　何かわからないけど野菜ならいいかとオーダー。
　あとで調べたら「美食家のパセリ」とも言われるチャービルだったので印象に残ってる。

この日、訪れた時は、お昼休みで閉まっていたけどね。　後から来た観光客が残念がっていた。
煉瓦の壁の向い、写真右側は白い壁。

さらに奥へと進んで・・・

・・・扉のあるアーチから振り返って見る。　白い壁側はこんなふう。

我が家が16年前に訪れた時は8月だったのだけれど、少し肌寒くて店内のテーブルに案内してもらっていた。

なかなかいい雰囲気でしょ。

ちなみにこの小路、さらに先に進むと、もう一つ小さな広場があって、その先、
別の道、Pelgrimstraat ペルフリムストラート（直訳は、巡礼者通り）へ抜ける。

・・・と、我が家は小路を見つけると、よく吸い込まれていってしまうのだった・・・。

この日の話、まだまだ続く。

皆さんは、小路、路地、横丁、裏道、好き？

タグ：ベルギー アントウェルペン

コメント 28

さすがヨーロッパ、街並の一隅一隅が画になってやすね！
by ぼんぼちぼちぼち (2023-08-04 17:10) 

ヨーロッパの裏路地って本当に狭いですよね！
迷路を歩いている感じになりますね。
by ma2ma2 (2023-08-04 18:46) 

キョロキョロしながら　カメラを持って散歩したいです。
変質者として　つかまっちゃうかな？
至る所　ときめく風景です。
by ゆうみ (2023-08-04 21:06) 

どれもが絵になりますね。すばらしいです。画家がヨーロッパに憧れるのわかります。
by JUNKO (2023-08-04 21:39) 

こんばんは。
「間口が狭い家、奥にずーっと細長く伸びてる」というのを読んで、京都の町家みたいだなと思いました。もっとも、京都は木の家、アントウェルペンは石やレンガの家という違いはありますけれど。
素敵な街ですね。訪れてみたいものです。
by coco030705 (2023-08-04 21:51) 

面白い建物が並んだ街並み、素敵です。
屋根の形、色合い、クッキーで作りたいような^^
間口は狭く、奥へ長い？　フェルメールの住んでた家もそうでしたね。中は意外と狭くて。
裏道も雰囲気ありますねえ。写真の撮り方がまたいいんでしょうけど、どこ歩いても絵になるシーンがありそうな^^
小路、吸い込まれたい^^
by sana (2023-08-04 22:24) 

小路とか路地とか、みんな大好きですよね～私も。
でも小路って、ちょっと人様の土間に踏み込んだ感じで悪いかな、と写しにくい面もありますよね。ちょっと気後れしてなかなか落ち付いて撮れなくて、私はいつも中途半端になっちゃってます。
Inatimyさんはとっても素敵に撮られてて、そこを歩いているような気分になりました。
by めぎ (2023-08-05 01:35) 

小路、路地、横丁、裏道・・・好きです。
日本のこれらとヨーロッパのそれらはまるで違いますね。
by 斗夢 (2023-08-05 06:15) 

ヨーロッパの街の小道は絵になりますし、そこに入っていきたくなるのはすごくわかります。
華やかな表通りと違い、そこで暮らす人の日常を感じるというか、そこに溶け込んで（はいないかもしれませんが）いる自分がうれしかったりして。
by YAP (2023-08-05 06:50) 

どこを撮っても画になりますねぇ
これは吸い込まれちゃうなぁ
こういう風景 日本にはないですもんね
by (。・_・。)２ｋ (2023-08-05 07:18) 

アントワープの街なかで見られる聖母マリア像、
歴史的に貴重なものだし、見た目にも趣のある像で、
このようなものが自然に飾られているのをみると
まわりの古い建物などと相まって、
まさに街なか全体が博物館のように感じます(*'▽')
夜に明かりが灯ったところも見てみたいですね(^^)
細い路地を活かしたレストランのテラス席も素敵だなぁ♪
by あおたけ (2023-08-05 08:42) 

ビルの狭間のCaféも路地裏に並んだ鉢植えも
どれも絵になる風景ですね♪
建物からは歴史が感じられて素敵ですね♪
by marimo (2023-08-05 09:01) 

素敵な雰囲気の小路ですねえ。
ふらりと立ち寄って食事を愉しめたら、旅の思い出に確実になりますね。
東京の高温多湿の環境では考えられないロケーションですけれど（すみません、今夏の暑さと湿度にあえいでいる身なので、つい連想しちゃって）、でも、涼しいもしくは肌寒い日でしたら、熱々のスープで楽しめそうです。
by ナツパパ (2023-08-05 09:39) 

こんにちは。
アントウェルペンの街の「街の守護聖人」・・・
街灯の機能あり、素晴らしい色彩・造形です。
「家並みが作るカーブ」ロンドンでも見かける事が多々ありますが・・・
小生には、設計や建設過程を知りたくなる街並み風景です。
「16世紀にできたものらしい。」フラーイケンスハングの小路・・・
今も残っているのが驚きで、歴史ありですね。
また、大きなサボテンあり？センスある雰囲気です。
それにしても「アーチの上に細長く見える建物」建物が接触していますが・・・
内部構造が大変気になります！？(=^･ｪ･^=）
by Boss365 (2023-08-05 12:55) 

こういう小路、絵になりますね。
１５世紀の建物は、第二次大戦で、被害は受けなかったのでしょうか？
こういう古い建物を見ると、気になります。
by テリー (2023-08-05 13:10) 

味のある小路に出会うと誘われちゃいますよね？
こういうところ、好きです～☆
by sheri (2023-08-05 13:44) 

こんにちは＾＾
街角にこのような聖母マリア像があるって素敵ですね♪
ここに火が灯ったら、さぞ美しい事でしょう＾＾
外国のこうした小路は魅力ありますね。
このようなレストランのテラス席、憧れます^^
by いろは (2023-08-05 16:35) 

見とれてしまって先へ進めなくなりそうです。

by ヤッペママ (2023-08-05 17:53) 

静かそうで、ゆっくり食事できそう。
by kome (2023-08-05 20:24) 

吸い込まれてみたいです。
by sigedonn (2023-08-05 21:03) 

路地がとても良い味わいですね。
by 八犬伝 (2023-08-06 13:45) 

路地裏がテラスのお店、植物もあって
素敵ですね。
雰囲気いいなぁ。
by ふにゃいの (2023-08-06 15:47) 

とっても魅力的な小路ですね。
吸い込まれたくなる気持ちよ～くわかります＾＾
表通りとは違ってその街らしさが出ていて素敵です。
by miffy (2023-08-06 16:47) 

いやぁ、しかし海外の街並みって凝ってますよねぇ！
便利になるのはいいですがこう言う昔からあるものを大切にする心は
見習いたいものですね(^^)
by そら (2023-08-06 19:20) 

ヨーロッパの旧市街の魅力的なところですよね。
吸いこまれるように路地や小路に入ってしまう気持ちわかります。
私も吸いこまれちゃう方です^^
どんな路地や小路にもちゃんと名前が付いているのが凄いなと思うところです。
by kuwachan (2023-08-06 20:29) 

路地裏に吸い込まれて迷子になってウロウロしちゃいそうです
それもまた楽しいですけどね＾＾
by mitu (2023-08-07 13:15) 

素敵ですね〜！路地、大好きです^ ^
16年前の想い出の場所をもう一度、その時の記憶と一緒にお散歩ですね♪

by おと (2023-08-13 06:43) 

→皆さま「もう一度、吸い込まれたくて」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。コロナ禍の間、ずっと九州サイズのオランダの中で過ごしていたので、3年3ヶ月ぶりにそこから出てお隣の国ベルギー、国境近くの街のアントウェルペンへ。なので、あぁ、ここが面白かったなぁ、と以前訪れた場所を再訪したのでした＾。

→ ぼんぼちぼちぼちさま
日本も探せば風情ある小路があちこちにありますよ＾＾。保存して残っていくといいですよね。

→ma2ma2さま
ここはまだ短い方なので、迷いようがなく＾＾。スペインの裏路地は、複雑だったなぁ。

→ゆうみさま
大丈夫、私もキョロキョロと挙動不審で撮り歩いてましたから＾＾；。何気ないすみっことか、掘れる部分多いです。

→JUNKOさま
ヨーロッパといっても広いですからね。ベルギーだとフランドル絵画かなぁ＾＾。

→coco030705さま
京都は行き止まりになった路地も多いですよね＾＾。京都の町屋だと、奥までずっと土間が続いていて、上が吹き抜けになってて天窓から外の明かりが入ってきて。

→sanaさま
フェルメールの住んんでいた家・・・教会のすぐそばに隣接していた家のことかな。だとすると、厳密には、フェルメールの義母（奥さんのお母さん）所有の家なんですよね＾＾；。アントウェルペンの街、なかなか面白く、どこも絵になるシーンがあちこちに♪

→めぎさま
小路とかはまだ撮りやすいかな。よそさまの敷地内へ続く路地はちょっと撮れないですけどね。私は人の方が写しにくくて、通りを行く人とかカフェで休んでる人とか、絵になるなぁと思っていても、ブログに載せるかもしれないからプライバシーが・・・と、気後れして。

→斗夢さま
日本には日本の良さがありますよね＾＾。

→YAPさま
賑やかな通りから一本裏の通りとか、小路とか、魅力的なものがいっぱいありますよね＾＾。日本でも、家の前にちょこっと植木鉢で何か育てられていたり、案外緑が多いなぁと感じます。

→(。・_・。)２ｋさま
日本の小路とはまた違った魅力がありますよね＾＾。きっとこの小路、お好きだと思いますよ。いいレンズをお持ちだから、小路の良さを活かした迫力ある光景が撮れるんだろうなぁ。見てみたい。

→あおたけさま
以前はオランダと一つの国でもあったベルギー。でも似てるようでまた違ってて、カトリックの宗教要素が強く街にも反映されてて、アムステルダムとは全然違うなぁという印象でした＾＾。像のランプ、夜に灯った様子、どんな風なんでしょうね。いつも日帰りだから、見たことなくって＾＾；。

→marimoさま
アントウェルペンもかなり古い街だから、それらがうまく保存されてて、街歩きも楽しいです＾＾。ショッピング通りにも古い建物をうまく活用したモールがあったり。

→ナツパパさま
生まれて初めて欧州を旅した時の夏は、かなり涼しくて、Tシャツ、チェックシャツ、サマーセーターを着ても寒くて、さらに上からパーカーを着ていた記憶＾＾；。それから徐々に暑い夏が増えてきてても、アントウェルペンに最初に行った16年前の8月はテラス席では寒いくらいだったし。この夏はたまに暑い日も出てきてるけれど、ほんの1日くらいポツンと30℃近くまで上がったくらいで過ごしやすく＾＾。南欧は厳しい暑さみたいですが。

→Boss365さま
国によって街並みの美しさって違ってて、惚れ惚れしますよね＾＾。ロンドンでもそうなんですか、いいなぁ。私は英国へは一度も行ったことがなくって＾＾；。16世紀にできた小路、うまく保存されて、ワクワクするような雰囲気が残ってました。アーチの上の細長く見える建物、どういう構造なんでしょうね、不思議な。こういう造りって、お茶mでいいですよね。

→テリーさま
第二次世界大戦では、ドイツ軍に占領されたようですが、港が目的だったみたいです。街は爆撃の被害を受けたものの、この小路は無事だったんでしょうね。

→sheriさま
小路、裏道、横丁・・・寄り道対象ですよね＾＾。ついついどうなってるんだろう、と吸い込まれます。

→いろはさま
街角の聖母マリア像、それぞれ違っていて、見つけるたびに撮ってしまいますね＾＾。ランプに火が灯ったら、夜、綺麗でしょうね。いつも日帰りで、暗くなる前に帰ってしまうので、見た事がなく・・・。レストランのテラス席、いいですよね。でも室内禁煙だから、喫煙者が外で食事をする事が多くて、煙が嫌なので、たいてい我が家は室内に＾＾；。

→ヤッペママさま
なかなか前へ進めませんよね、あれこれ気になるものが多くて＾＾。

→komeさま
静かだし落ち着いて食事できる環境です＾＾。美味しかったですよ、ここ。

→sigedonnさま
いつかぜひ、吸い込まれてください＾＾。

→八犬伝さま
雰囲気の良い、路地でした＾＾。あっちもこっちもと、見どころが多くて。

→ふにゃいのさま
雰囲気が良くて、いいところです＾＾。我が家が食べた料理も美味しかったし。

→miffyさま
表通りとはまた違った魅力がありますよね、。1本違うだけで、静かだったり＾＾。気になる小さな通りは入ってみるのが一番・・・安全なところなら。

→そらさま
街全体を保存対象にするのが一番ですよね。日本の街でよく見かけるのは、一部だ保存で周りにすぐにマンションが建ったり駐車場になってしまったりだもの＾＾；。

→kuwachanさま
欧州はとおrにの全てに名前がついているからわかりやすいですよね。日本って、○丁目って表示が多くて、順番に数字が並んでるわけでもなくて、１丁目の横に４丁目がきてたり、複雑です＾＾；。

→mituさま
この小路はそんなに長くないし、ほぼ一本だから迷子になる要素は低いです＾＾。どこの通りに出ても、聖母大聖堂の高い塔が見えるから、位置関係は大丈夫。

→おとさま
日帰りだし、そんなに時間もなかったので、以前訪れた場所の再訪となりました＾＾。昔の写真見てたら、暗いところではぶれてるのが多かったから、その撮り直しも兼ねて。
by Inatimy (2023-08-15 17:30)