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別の角度からの眺め [ホールン 2022年 夏]

一つのものをあらゆる角度から見る。

それでも、まだ私には見えていないものがあるのかもしれない。

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帆船のバウスプリットを別の角度から撮ってみた。 今度は、青空と。
バウスプリットは、帆船の舳先から伸びてる棒。

1年半前、2022年7月中旬、Hoorn ホールンの旅、3日目の続きで、32話目
ホールンはアムステルダムの約35kmあたりにある街。 ここで我が家は3泊4日夏休み

 ※ 前回の、カフェで軽く食べた後、に出て、ホーフト塔あたりを見て回った31話目は、こちら


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あの水門の向こう側がBuitenhaven バウテンハーフェン(外側の港)
奥に見えてる街灯は、ホーフト塔から伸びる桟橋のもの。


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壁にある年号から、左の建物は1616年、右の建物は1618年にできたよう。
間にある微妙な隙間。 寄りかかって建ってるの、大丈夫なんだろうか・・・床、水平じゃなさそう。

上の階にも大きな扉があるから元は倉庫で、からの荷物を滑車を使って引き上げて搬入してたのかも。


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綺麗な家々が続く。 デザインはバラバラなのに、なぜか統一感。
左端、奥にはOosterkerk オースターケルク教会が見えてる。

ホーフト塔からだんだんと遠ざかって、
Binnenhaven ビンネンハーフェン(内側の港)沿いの家並みを見ながら歩いている。

Ottobrug オットーブルフ(オットー橋)を渡ってさらに進んでいこう。


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木々の隙間から、Hoofdtoren ホーフトトーレン(ホーフト塔、主塔)を見る。

そんな写真を撮ったのは・・・

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・・・とあるミュージアムの前のあたり。 もうすぐ閉館だったので入らず。 さらに前へ進んでいこう。


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らしきところにあったアート。 オランダの芸術家、Jan Merx ヤン・メルクス(1959- )の作品。
タイトルは"Drijvend gedicht" ドライフェント・ヘディヒト「浮かぶ詩」

単なるアルファベットの配置ではなく、何やらが書かれてるようだ。
文字と文字の間を、水鳥のオオバンが泳いでいたりする。

木立の中の小道を進んでいくと、ひらけた場所に出て・・・

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・・・目の前にが広がった。 帆柱が3つの帆船。 

今いるとことは、Julianapark ユリアナ公園の端っこ。
舗装された散歩道を歩いていくと・・・

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・・・ホーフト塔家並みが見えた。 対岸から眺める風景もいいな。 


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ちょこっとズームして。 

右、連なる家並みの屋根の向こうに見えている丸屋根は、Koepelkerk  クーペルケルク
ウェストフリース博物館と同じ通りの並びにあった教会


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停泊中のの向こうに見えているのは、Havenlicht van Hoorn ハーフェンリヒト・ファン・ホールン
ホールンのハーバーライト。 日本でいう防波堤灯台にあたるもの。

木製で高さは15mほど。 最初にできたのは1642年。 その後、何度か再建されたよう。

そろそろ宿に戻ろうか。 時間は16時15分くらい。 


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来た道を戻り、途中、教会の塔が見えていた通りに入って、Oosterkerk オースターケルクまで来た。
の先端にきらりと光る金色のは、帆船のデザイン。 風見鶏ならぬ風見船なのかな。


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オースターケルクは、別名Sint-Anthoniskerk シント=アントニウスケルクという教会で、
建物の横側にある扉の上に聖アントニウスがいた。 聖アントニウスは、守護聖人でもある。

豚の右横にあるのは、タウ・クロス。 ギリシア文字のタウの形の十字架。 タウ十字
アルファベットのTも、このタウに由来するそうな。

聖アントニウスは、「聖アントニウスの誘惑」のタイトルで描かれることも多い聖人。
ボス、ダリ、ブリューゲル、セザンヌなどの作品にある。


この日の話、あともう少し続く。




ほんの少し歩いた距離でも、何かしら気になるものがあって、とりあえず撮っておく。
で、後でネットで調べて、忘れないようにブログメモ代わりにして残すのだった^^。

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ma2ma2

教会の上に豚もいるとは面白いですね!
オランダは海抜が低いので海と同じ高さに見えちゃいますね。
by ma2ma2 (2024-03-08 19:00) 

Boss365

こんにちは。
1616年と1618年の建物の「微妙な隙間」ですが・・・
地震が少ない国なので?気にならない風景と勝手に推測です?
ドイツの木造住宅でも似た風景を見た事、多々ありです。
ヤン・メルクスの「浮かぶ詩」面白いですね。また、絵になる感じです。
ところで「気になるものがあって、とりあえず撮っておく」ですが・・・
最近のカメラは解像度が高いので、意外なモノ?が写り込んでいる事ありました。
また、良い資料になり調べ易いですね!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2024-03-08 19:43) 

八犬伝

夏と言う光景ですね。
詞が書いてあるのですか
洒落てますね。
by 八犬伝 (2024-03-08 20:15) 

おと

池のアート、面白いですね~♪
聖人ってあまりに多くて、何が何だかわからなくなっちゃいます。
聖アントニウス、豚さんと並んで、優し気な感じですね^^
by おと (2024-03-08 23:18) 

YAP

デザインバラバラでも統一感があるのは、色がそろってるからでしょうかね。
ちょっとメルヘンな形というのもいいですね。
歩いてるだけで楽しくなってきそう。
by YAP (2024-03-09 07:05) 

響

池のアートがいいですね。
2歩だと全部の文字の上に亀が乗ってそう。
by (2024-03-09 07:39) 

kuwachan

池のアート、斬新なアイディアですね。
「浮かぶ詩」というタイトルも素敵です。
どんなことが書いてあるのかしら?
ヨーロッパの古い町には必ず守護聖人がいますね。
聖アントニウスの横にいる豚さんが可愛らしい^^

by kuwachan (2024-03-09 11:56) 

(。・_・。)2k

帆船 カッコイイなぁ 迫力あるなぁ
あんまり日本じゃ見れないですからねぇ
by (。・_・。)2k (2024-03-09 12:52) 

ぼんぼちぼちぼち

水面に詩が浮かんでいて、その間を水鳥がのんびり泳いでいるとは、素敵な光景でやすね!
現代美術は、ほんとに色んなアイデアの作品がありやすね!
by ぼんぼちぼちぼち (2024-03-09 13:47) 

よーちゃん

>ブログをメモ代わりにして残すのだった^^。
これ気持ち、凄くわかりますっ!!
ブログって続けてると、過去振り返りの時に、
めっちゃ頼りになりますわ~。
by よーちゃん (2024-03-09 15:00) 

TaekoLovesParis

池の水に浮かぶ詩のメッセージ、アイディアがいいですね!天(神様)からのメッセージを映してるとも考えられるわ。
昔、よくやったスクラブルという英単語作成ゲームの並びを思い出しました。
悪魔たちの誘惑に耐え、苦行を成し遂げた聖人アントニウスが豚の守護神とは、、ピンと来ないけど、そうなんですね。
by TaekoLovesParis (2024-03-09 15:43) 

tommy88

「浮かぶ詩」
なかなか面白いことをしています。
時間が長く過ぎると水草や藻で文字が変化して年季が入ります。
帆船が素敵で、船乗りだった若い時期を思い出します。

by tommy88 (2024-03-09 16:50) 

Jetstream

オランダは絵になる場所が多いですね。
メモ代わりに撮っておく、私もそうしてます。
階段のような屋根の家並みいいですね。
オランダ土産で買ったミニチュアを眺めています。;;
by Jetstream (2024-03-09 17:58) 

ヤッペママ

建物間の微妙な隙間 日本では考えられないですねぇ
中はどうなっているのかな?

by ヤッペママ (2024-03-09 20:18) 

miffy

寄りかかってる建物、ピサの斜塔みたいに建て始めた頃から傾いてたのかな?それとも年月と共に傾いたのかな?
池のアート、どんな仕組みになってるのかな~
私も看板や説明文、メモ代わりに撮ってます。
by miffy (2024-03-09 21:24) 

kome

浮かぶ詩、日本語の場合でのイメージがそそられました。
このごろ、古代の日本語のことが気になって。
by kome (2024-03-09 21:30) 

いろは

こんばんは^^
何処を撮っても絵になりますね♪
池のアート素敵ですね。
日本では考えられないです^^
お洒落ですね。
by いろは (2024-03-09 22:28) 

めぎ

ちゃんと後で調べて、調べがつくところが素晴らしいですね。
最近の私はもう調べるっこともせずにただ写真並べてしまってます。
ただ、ブログに書いておけば、どこに行ったかは思い出せるので、私もメモ代わりに書いてます。
by めぎ (2024-03-10 07:39) 

marimo

水に浮かぶ詩は初めて見る光景です。
日本にもこういうのあるかしら?
帆船が普通に港に停泊している所は、
テンション上がりますね(≧艸≦)
by marimo (2024-03-10 12:17) 

みち

トップの写真、面白いです。
物事を色んな角度から見るのって大切ですね。
カメラを持って歩くと少し鍛えられる気がします。
仲間と歩くと全く別のところを撮っていて、
新鮮な驚きがあります。
残念ながら、最近はその機会が滅多になくなってしまいましたが。
by みち (2024-03-10 14:39) 

sana

素敵な街並みですね。
建物、大きいのでしょうが、ロマンチックで可愛く見えます。
間に隙間があるの、大丈夫なのかしら^^;
聖アントニウス、試練を与えられる聖人ですよね。豚さんと仲良し?微笑ましい~動物の守護聖人なんですね^^
写真がメモ代わり、わかります。若い頃は色んな面白いものを見たりしたのに写真をほとんど撮ってなくて、もったいなかった。最近は数年前の記憶もアヤシイため、ブログは役に立ってます^^
by sana (2024-03-10 15:30) 

トモミ

ブタ、可愛い!我が家のチワワはブーブー鳴くのでブタと呼ばれています(笑)!!

by トモミ (2024-03-11 19:39) 

Inatimy

→皆さま「別の角度からの眺め」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。見たいものを見たいだけ、気ままに歩いて、ぶらぶら散歩できるのが旅の楽しみな我が家^^。ほんの3泊4日だけど、目一杯堪能できた濃厚な日々でした。

→ma2ma2さま
マイナス5mのところもザラにあるオランダの地。そういえば、大阪城のてっぺんの高さが琵琶湖の水位だと聞いたことがあります、日本も高低差色々ですね。

→Boss365さま
地震が少ない地域だけど、ゆうかが斜めってなんとなくす見づらそうです^^;。滑車を使いやすくするために前傾で立っているのは普通みたいですが、横に斜めになってるのってねぇ・・・。「浮かぶ詩」の文字の間を水鳥が泳いでる姿が可愛くもあり。面白いアートでしたよ。デジカメになってから、気軽に枚数を気にせず取れるのが嬉しいですよね。私が最初にコンデジを持った理由が、オランダの集合住宅の共同掲示板にあるお知らせの内容を家でゆっくり解読するために撮りたいから、というものでした^^;。

→八犬伝さま
オランダ語の詩が水に浮かんだように見える文字で表現してありました^^。おしゃれな感じ。

→おとさま
365日、毎日聖人の名前があるほどだから、覚えられないです^^;。聖アントニウスはいろんな絵に登場してるのでなんとなく記憶に残ってます。

→YAPさま
家のデザインが洒落てますよね^^。テーマパークのような感じ。昔、長崎オランダ村もハウステンボスも行ったことがあるので。その時はまさか自分がオランダに住むことになるとは思っても見なかったですけど。

→響さま
ふふ、日本は何故か池に亀が多いですよね。甲羅干ししてる姿、よく見かけたことがありました^^。

→kuwachanさま
愛は時間を所有する/ 時間は現実ではない/現実は夢の中にだけ存在する/死と快楽の夢/幸せを告げる/幸せは愛の中に生きる
/愛は不滅をもたらす/幸いにも人生は儚いもの。・・・と自動翻訳かけてみました^^。ホールンの街の守護聖人は洗礼者ヨハネ。オースターケルクの別名がシント=アントニウスケルクで、内部にある像ルカ、ヨハネ、マルコ、マタイの伝道者の他に5つ目の聖人像とあったのが聖アントニウスのようです。

→ (。・_・。)2kさま
帆船かっこいいですよね、私もオランダにきてたっぷりと堪能できるので嬉しく^^。

→ぼんぼちぼちぼちさま
なんだろう?と全くわからない現代美術もありますが、この浮かぶ詩は、いいなと思いました^^。撮って残しておきたくなる場所。

→よーちゃんさま
デジカメは残り枚数気にせずどんどん撮れるので、ありがたくメモがわりにしてます^^。その場で理解できないオランダ語の文章も、後でゆっくり辞書で解読できたりも。

→TaekoLovesParisさま
スクラブル、みたことはあるけれどしたことがないゲームです^^;。単語力ほとんどなくて・・・。聖アントニウスが描かれている絵画をよく見ると、豚も一緒に描かれていることも多くて、その豚を見比べるのも好きです♪

→tommy88さま
浮かぶ詩、雨が多いと文字が水没したりもするんでしょうね、ここオランダだから^^。帆船、眺めるのが好きなので、オランダでは見かける機会も多く、楽しんでます。船乗りさんだったんですね、昔、tommy88さんは。いろんなことを経験なさってて、だからお話も豊富なんだなと納得です。

→Jetstreamさま
我が家にもオランダで手に入れたミニチュアの家がいくつかあります^^。階段上の切妻屋根、デザインがいいですよね。

→ヤッペママさま
建物の間に微妙な隙間、気になりますよね。絶対に床が斜めになってそう。ビー玉とかコロコロしそうな^^;。

→miffyさま
オランダって泥炭地とか多いので、地盤も緩かったりするんでしょうね。しかもここ、港のそばだから。最初にコンデジを持ったのは、オランダにきてから。集合住宅の共同掲示板に貼られた書類の文章を家で辞書を引きつつ解読するためだったのでした^^;。

→komeさま
昔の日本語の言葉って、惹かれますよね。以前、森山直太朗の歌(ミニアルバム「いくつもの川を越えて生まれた言葉たち」)を聞いた時に響きがいいなと思いました^^。

→いろはさま
普段とは違う街は何かと魅力的で散歩がなかなか進みません^^。あれこれ気になるものがたくさん。

→めぎさま
気になるから残しておきたい、気になるから知りたい、とあれこれ隙間時間を見つけて検索です^^。知らないことが多すぎて。旅先でも日記をつけてるんですが、それでも画像で見る方がわかりやすいですよね。

→marimoさま
帆船がとても多いオランダ、眺めるのも楽しいです^^。帆船祭りまで後2年・・・ワクワク待ち遠しく。

→みちさま
気になるものは後で調べたいから、いろんな角度からも撮ってみたり^^;。一緒に歩いていても、後で写真を見てみれば、Kamoさんと私、全く別のものを見ていたりしてて、面白いです。こんなのあったんだ、って。

→sanaさま
私には街全体がテーマパークみたいに感じられます^^。せいアントニウスはいろんな画家さんにも描かれていて、よく見ると豚さんも一緒にいることが多くて。その豚さんを見比べるのも楽しく。デジカメは今でも、集合住宅の共同掲示板に貼られているお知らせの内容を後で辞書引いてゆっくり解読するために使ってます^^。

→トモミさま
豚にも品種が色々あって、毛並みがいいのもいるんですよ。豚も奥が深いです^^。
by Inatimy (2024-03-17 19:19) 

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