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ちらっとウェストフリース博物館 [ホールン 2022年 夏]

花火のような植物。 花が終わった後の姿もいいよね。

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アリウム(ネギ属)の植物だと思う。 ができた後の枯れた姿。
Westfries Museum ウェストフリース博物館の庭にて。


1年半前、2022年7月中旬、Hoorn ホールンの旅、3日目の続きで、30話目
ホールンはアムステルダムの約35kmあたりにある街。 ここで我が家は3泊4日夏休み

 ※ 前回の、東門までの散歩から戻って、博物館を見た話は、こちら

館内に入って、展示を見てみよう。

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オランダの画家 Isaak ouwater イサーク・アウワーテル(1748-1793)の
"De Roode Steen in Hoorn"「ホールンのローデ・ステーン広場」1784

左端の建物が現在このミュージアムになってるところ。 右端の頃っぽいのがWaag ワーフ(計量所)
その隣奥に描かれてる建物は1797年まで広場にあった市庁舎。 状態が悪いために取り壊されたよう。


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フリル、ふりふりな足元は、ルーズソックス風。 見えづらいけど、黒い靴には大きめなリボン


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金糸の入ったような短めズボンの裾。 透け感あるオーガンジーの生地を靴の履き口に合わせて2枚重ね
の飾り、横に向けて出たのような、ピザカッターのような。 


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ぐるぐる巻きソックスの下にピンクのタイツを持ってくるとは。 短めグレーのズボンには金糸の裾飾り

それらの足元の主は・・・

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・・・すべて、集団肖像画のおじさまたち。 鉄砲、槍、剣を持っていても、足元可愛くオシャレだな。

以前にも、足元に注目した記事を書いたことがある。
あれはアムステルダム国立ミュージアム集団肖像画で。 その時の記事は、こちら


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ミニチュアのホールンの街。 右端スレスレの広場がミュージアムのあるローデ・ステーン広場

そこから左へ、中央の島状になったところが、運河に囲まれた人工島のVenidse フェニツェ
その下側にある大きな教会が、Oosterkerk オースターケルク

写真左端の帆船3隻のそばにあるのが、Hoofdtoren ホーフトトーレン・・・ホーフト塔


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昔のタイルの展示もあり、チューリップの柄のが可愛かった。


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キャビネットの中には、お皿がたくさん。 キャビネット食器18世紀中頃過ぎあたりのものらしい。


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オランダの画家 Hendrick Vroom ヘンドリック・フローム(1566-1640)の
"Gezicht op Hoorn"「ホールンの眺め」 1622  Zuiderzee ザウダーゼーの海上からの視点。

中央あたりをズームしてみると・・・

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・・・ホーフト塔桟橋が見える。

その左側にあるのは、Grote Kerk フローテ・ケルク(大教会)
ホーフト塔の右に見えるのが、Oosterkerk オースターケルク


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陶製ボトルは日本ので、17世紀と18世紀の醤油瓶。 
商標 富士または 日本醤油とか、JAPAN SOYA と文字が入ってるものも。

そんな昔に、これに日本の醤油が入ってオランダまで来ていたかと思うと、感慨深い。
当時のオランダ人はどんな風にお醤油を使っていたんだろう・・・。 ジャガイモや肉魚にかけたり?


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 "De Oude Oosterpoort in Hoorn"「ホールンのアウデ・オースターポールト」17世紀。
アウデ・オースターポールト、意味は古い東門。 絵の作者不明らしい。 玉ねぎ型の屋根がおしゃれ。 

中央に描かれている小さな跳ね橋、今は木製から金属製に置き換えられている。
実はこの日の朝、水上に浮かんだハウスボートを撮っていた場所がそう。
  ※ その時の写真のある、前回の記事は、こちら

街の外側寄りに新しく東門(← 写真を何度も撮っていた門)が作られたので、
古い東門は刑務所やギルドハウスとして使われた後、1818年に取り壊されたらしい。


現在、このミュージアムは2015年半ばまで修復・改装のため長期休館中
この時すでに一部が修復・改装に入っていた為、展示品が少なめだった・・・。


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館内からへ抜ける扉。 あの目がイってた赤いユニコーンの像があった
見えてる手前の緑いっぱいの木には、が実ってた。



☆ ☆ ☆



ワッチウォッチ

Watch me ・・・何度聴いてもワッチ・ミーと聞こえる。
発音はウォッチじゃなかったのかな、watchって・・・。

と、思って手持ちの電子辞書で調べたら、wάtʃ , wˈɔːtʃ と発音記号が二つあり、
後者アメリカ英語だとあった。 学校で習ったのはアメリカ英語の発音だったんだな。

その歌詞は、英国のシンガーソングライターであるDua Lipa デュア・リパ(1995- )の曲、
"Dance The Night (From Barbie The Album)" 映画「バービー」にも使われてる。

"Dua Lipa - Dance The Night (From Barbie The Album) [Official Music Video]"
 YouTubeで検索すると出てくるはず。)




どの言語でも聞き取りが一番苦手・・・^^;。

nice!(48)  コメント(17) 
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コメント 17

mitu

植物の種って、おもしろいです
おじ様たちの足元の飾り、可愛いですね^^
by mitu (2024-02-16 17:52) 

Boss365

こんにちは。
ウェストフリース博物館のフリルある絵画ですが、比較鑑賞するとオリジナリティある凝ったデザインで面白いですね。17世紀と18世紀の醤油瓶、コンプラ瓶かな?貴重でいい輸出品だったと勝手に推測です。ところで、デュア・リパですが、Watch meを「ワッチ・ミー」と言ってますね。また、meが付くとWatchの発音・サウンドが変化する感じです!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2024-02-16 18:51) 

ma2ma2

博物館で色々撮影出来るのは良いですね!
最近日本でも撮影出来る所増えて来ましたが、駄目な所がまだまだあります。
by ma2ma2 (2024-02-16 18:52) 

(。・_・。)2k

足元の絵 なんか良い感じ
若い頃 元嫁に連れられてあちこちこういうファッション系の
博物館みたいなところに連れてかれてましたよ
by (。・_・。)2k (2024-02-16 19:56) 

八犬伝

本当ですね
その当時のオランダで醤油って、何に使っていたのでしょうね?
by 八犬伝 (2024-02-16 20:49) 

斗夢

足元の画とは変っていて面白いなと思ったんですが
全体から切り取ったんですね^^
醤油は世界で用いられているようですが、昔々にもオランダ船は
持ち帰ったんですね。
by 斗夢 (2024-02-16 21:38) 

ふにゃいの

おじさまのフリフリ足下集、いいですね。
かわいいです。意外と足のサイズが小さそう。
最近ブライスに服や靴下をつくりたい
と思っているので、こういう絵も参考になりそうです。
by ふにゃいの (2024-02-16 22:13) 

kuwachan

集団肖像画のおじさまたち、足元のお洒落には拘りがあったのですね。
おじさまたちがフリフリやリボンって想像つかないです^^
お醤油は意外と早い時期にヨーロッパへ渡っていたとはびっくりです。
日本にやって来たオランダ人はお醤油を美味しいと思ったからでしょうね。
お刺身をワサビ醤油で食べたりしていたのかしら?

by kuwachan (2024-02-16 23:34) 

あおたけ

一枚目のネギ科の植物
たしかに打ちあがった花火みたいで
枯れても楽しませてくれますね(・∀・)
博物館で鑑賞された作品は
足元に着目されているところが
面白い視点ですね(*'▽')
きっと当時の人も足元のオシャレに
それぞれこだわりがあったことでしょう(^^)
星をデザインしたような靴飾りは
ピザカッター!?笑
日本の陶器製醤油さしも展示されているのですね。
ここに崎陽軒の“ひょうちゃん”(これも陶器製)を
並べたくなります(゚∀゚)
by あおたけ (2024-02-17 05:41) 

YAP

意外なところで日本つながりが...と思いましたが、日本とオランダって、鎖国していた時代でも限定的に交流あったわけですし、不思議ではないか。
Dua Lipa は私もお気に入りで、かなりの曲が iPod の中に入ってますが、この曲は知らなかったなあ。
サントラに入っていて本人のアルバムには入ってないようでチェックできていませんでした。
by YAP (2024-02-17 07:05) 

ぼんぼちぼちぼち

いずれも華やかでお洒落な足元でやすね!
昔の海外のファッション展とかあっても、服だけで、なかなか足元まで展示してくれないので、とても勉強になりやした!
by ぼんぼちぼちぼち (2024-02-17 15:22) 

sheri

古いタイル、かわいいですね♫
売ってたら欲しいくらいです。
by sheri (2024-02-17 19:42) 

JUNKO

お洒落な足元の画が見られるのは楽しいですね、博物館は興味深いものが沢山陳列されていて見飽きないです。
by JUNKO (2024-02-17 20:07) 

miffy

集団肖像画のおじ様たちってみんなオシャレですよね。
足元だけでなく首元のフリフリも可愛いですよね。
ホールンの街のミニチュア欲しいな~
by miffy (2024-02-17 22:24) 

めぎ

うちのドイツ人、昔オペラに出てたので、衣装でこういうの着ていたみたいです。
醤油とか書かれているのも、こちらの人にしてみるとすっごく素敵な模様に見えたんだろうな…
by めぎ (2024-02-18 05:49) 

おと

フリフリで、ソックス重ね履きで、オシャレな足元ですね♪
前の、足元に注目の素敵な記事を読んで、そのあと、ミュージアムの記事を順番に読んでいたら、アッという間に時間が経ちました^^
イギリス英語って、ほんとアメリカ英語と違いますよね~。
Dua Lipaの曲、聴いてみました。意外と違和感を感じないので、多少聞きなれたのかなぁ、、。
by おと (2024-02-18 05:54) 

Inatimy

→皆さま「ちらっとウェストフリース博物館」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。大きな美術館も面白いのですが、こんな地域型の博物館にあるいろんなものを見るのもまた楽しく^^。古い建物を使っているのもあって、その中の作りまで見ることができるのがいいです。

→mituさま
植物は花の後の姿もいいですよね、いろんな種や実で増えていく逞しさ^^、集団肖像画のおじさまたちの足元、目一杯のおしゃれをして一番いい姿を残してもらいたいという意気込みをも感じます。

→Boss365さま
絵画の中に描かれてるファッション、日常生活の道具、皆が食べてるものはとても興味があります^^。貴重な日本のお醤油で一体何を食べていたのか、いつか学芸員さんにでも聞く機会があればいいな。デュア・リパさん「ワッチ・ミー」と言ってますよね。私は本当に聞き取りが苦手で、歌もカタカナに聞こえるのでそれで鼻歌を歌ってるとKamoさんによく笑われます^^;。

→ma2ma2さま
撮影してあとでゆっくり調べてみることができるのがいいです。その場ではなかなか検索もできないし^^;。

→(。・_・。)2kさま
足元のおしゃれ、面白いですよね、こんなにも華やかに着飾って、一番いい姿を肖像画に残して欲しいというおじさまたちの意気込みを感じます。当時の暮らしの中で使われている道具、服、食べ物、食器など、とても魅力的で調べたくなります^^。

→八犬伝さま
昔のオランダで日本のお醤油はどんなふうに使われていたのか、気になりますよね。お刺身は食べてないだろうし。空き瓶を持って帰ってきたとも思えないし^^;。

→斗夢さま
私は絵画の一部だけを切り取って撮るのが好きで、風景画の中の好きな光景とか自分だけの風景画を作るつもりで撮ったりします^^。おじさまの足元特集もそんな感じ。伊那では普通にオランダのスーパーにでも日本のお醤油が並んでますが、何ヶ月もかけて船で日本からオランダまで持ち帰ったお醤油がどんな使われ方をしたのか気になります。

→ふにゃいのさま
この集団がの時期のオランダ人は今ほど背が高くなかったでしょうね。現代のオランダ人は本当に背が高く、XSを買っても、服の横幅が狭くなるだけで、背の低い私には丈や袖が長いままです・・・^^;。

→kuwachanさま
武器を持ったりしてるおじさまたちなのに足元がものすごくオシャレで、フリフリだったりして、そのギャップがまた魅力的^^。日本のお醤油、空き瓶だけを持ち帰っていたとは思えないので、中身のお醤油、当時のオランダで一体どんなふうに使っていたのか気になります。お刺身は食べてなかっただろうし・・・。

→あおたけさま
花が終わった後の姿を見るのも大好きで、長く楽しめるなぁ、と^^。カメラがなかった時代、絵画で自分の姿を残す貴重な機会だったから、自警団のおじさまたちも目一杯のおしゃれをしていたのかもしれませんね。集団肖像画は、きちんと立ってポーズをとったものの他に、皆でわいわい飲食してるシーンもありなので、絵画を見てると何を食べてるのか、そこに注目するのも面白く♪ 崎陽軒のひょうちゃん、お弁当についてるアレですね^^。

→YAPさま
学校で習ったオランダとの関わり、オランダ商船のリーフデ号、蘭学、東インド会社、そういうものが博物館に来ると懐かしく思い起こされます^^。黒船でペリーさえ来なかったら、もっと深い繋がりになっていたのかも。Dua Lipaさん、昼間などにラジオで流れたり、MVをずっとながしてるTV局ががあるので、そこで知ったりです。Love Againはラジオで流れる時、goddamnとか汚い言葉が消されてたり・・・。

→ ぼんぼちぼちぼちさま
「足元を見る」という慣用句もあるくらいなので、つい目が行ってしまいます^^。フリルやリボン、華やかですよね。おしゃれな姿を集団肖像画で残したい、というおじさまたちの気持ちの表れ。

→sheriさま
古いタイル、いいですよね。昔のオランダ、部屋の床に近い壁の部分に使ったりと内装もこだわりが^^。

→JUNKOさま
博物館、大好きです^^。旅に出ると、何かしらミュージアムを予定に入れたり。動物園、水族館も魅力的です。

→miffyさま
首元のフリフリ・・・襞襟ですね^^。他にも白いシャツの襟の端にもレースがついていたり、男性もレースやリボンをいっぱい使った服をきていた時代、こういうのもいいですよね。ホールンの街のミニチュア、散歩して歩き回った街と当時のものと比べてみるのも楽しめました。

→めぎさま
昔の服も、オランダとドイツで微妙な違いがったりするんでしょうね^^。醤油の漢字にも惹かれただろうし、カタカナもあったので、それも魅力的に映ったかも。

→おとさま
過去のミュージアムの記事まで読んでくださってありがとうございます^^。英国の英語、米国の英語、違いますよね。昔、スペインの語学学校にいた頃、クラスメイトに、イギリス人、アメリカ人がいて、彼らに「英語で話ができるからいいね」と言ったら、「いや、それがよく分からなくて・・・」と言われました^^;。
by Inatimy (2024-02-21 18:04) 

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